17/09/24
一番堅実に儲かるのが積立投資 !? お金のプロもやっている「ズボラ投資」のススメ
9月13日(水)、株式会社Money&You代表取締役の頼藤太希氏と取締役の高山一恵氏の共著「マンガでわかるiDeCoのはじめ方 ライバルはイデ子!?」、株式会社リンクマネーコンサルティング代表取締役の高橋忠寛氏の著書「ズボラでも『投資』ってできますか」の出版を記念して、株式会社Money&You主催によるセミナー&トークショーが都内某所で開催されました。
今回は、第三部である「トークセッション、Q&A」の内容を抜粋してレポートします。 まずはトークセッションをお届けします。
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投資を実際にしている人、していない人
© Money&You Inc.
頼藤「投資するのが不安だと言う方は?」
パラパラと手が上がる。
頼藤「結構いらっしゃいますね。では、投資をなぜやらないのか伺ってみましょうか?そこの男性の方、いかがでしょうか?」
男性参加者「ズボラなんで、正直面倒です。投資を始めるとなるとハードルが高いです」
高橋「そうですよね。投資を始めようとしても、金融機関はどこで行ったらいいのか、手続きしようとしてもなんだか意味がわからない、商品選ぶのも面倒くさい、そうなるとそのままでいいや、となりますよね。やはり投資に対するイメージが、難しいものとか、勉強しなきゃいけない、というのが現状です。でも、まずは少額から出来ますし、やってみると以外に簡単、となるのでは?」
頼藤「あの、高橋さん。やはり勉強しないと、資産運用はできないのでしょうか?」
高橋「最低限の知識は必要です。例えば、カレー用の肉をスーパーに買いに行った時に、どの肉がいいのか、牛肉なのか、鶏肉なのか、肉の種類くらいわかればいい。その鶏肉の産地や部位が分からなくても良いのです」
頼藤「なるほど」
高橋「投資の場合も、投資対象が、それが株なのか、債券なのか、日本なのか、海外なのか、そのくらいの一般常識を持ち、経済ニュースを見てなんとなく言葉がわかるくらいの知識があれば、投資は始めた方がいいと思います」
みんな、どんな資産運用をしているの?
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頼藤「高橋さんは、どんな資産運用をしていますか?」
高橋「私は、投資助言業を持っているので、お客様の資産運用コンサルをしますが、自分の運用については、あまり時間が取れないですし、そもそもズボラだと自分で思っていますので、ズボラ型の資産運用がメインです。インデックスファンドやETFを使って、世界中に分散投資して、ほったらかしにしています。手間暇かけるより、低コストの商品を使い、国際分散投資して、その上で全体の管理をしっかり行えばいいのだと思っています」
高山「私は、皆様に情報を発信するにあたり、投信積立や、株、FX、不動産投資、保険などなど、あらゆる投資を自分で試して実践しています。お金を使うのが大好きなタイプですし、コツコツと積み立て投資は、一番安定的に増えますが、つまらない(笑)ので、株やFXもやっています。ただ浮き沈みが激しく、結局地道に増えているのは積み立て投資です。加えて不動産投資は安定的に家賃収入が入って来ますので、自分の資産形成になっていると思います」
頼藤「僕は、投信積立、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)はもちろんのこと、株やFXもやっています。FXはギリシャショックで400万円損をしました。次の日一週間くらい会社で呆然としました。でもその後は反省を活かし、FXでも地道に儲け、直近はトランプの影響で調子が上がってトントンにはなっています。でもそれでもトントンです。背景にコツコツ投資している積み立て投資とiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)、小規模企業共済(経営者だと入れる)があるから(株やFXに)トライして、投資を楽しむのもいいかなと思っています」
頼藤「さてここで、参加者の皆さんにどのような資産運用をやっているか訊いてみましょう」
女性参加者「不動産投資と、会社で確定拠出年金を行なっています。それぞれインデックス型で、国内や海外に分散投資しています。実は、ほったらかしで、明細もみていません。
先日確認する機会があり、見てみましたら、少しマイナスでした。不動産は順調にプラスで、貯まって来ているなという感じです」
頼藤「不動産投資も基本ほったらかしですか?」
女性参加者「ほったらかしです。でも記帳してちゃんと(お金が)入っているのか確認はしています」
書籍出版の裏話・こぼれ話
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高山「『マンガでわかるiDeCoのはじめ方 ライバルはイデ子!?』の編集の方が非常にこだわりのある方で、時代性を捉えたストーリーを作りたいということで、今年の流行はオザケン(小沢健二)だ!と言われまして、とにかくCDを聴きまくって、執筆しました」
頼藤「『流動体について』と言う曲がありまして、それをずっと聴いて書いてくれと言われたので、その編集者の方が事務所に来るときは慌ててオザケンをかけて、聴いています!として執筆しました(笑)」
高山「本を読んでいただけるとわかりますが、中にイケメンの銀行員の方が出てきます。井手尾さんって言いまして、そのモデルになっている方がこの会場にいらっしゃっています。ではどうぞ」
谷内「井手尾です(笑)。改めまして、りそな銀行の谷内と申します。仕事の方では、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)を始め、個人年金、企業年金、など全般を行っています。今回高山さんと頼藤さんとは、前の本『やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方』に引き続きコラボさせて頂いた次第でございます」
頼藤「この度もお世話になりました!」
谷内「今回編集を担当された方が、ぜひ谷内さんを本に出しますので、と言って下さったので。本をめくってみましたが、紙面と私と違う!(笑)。全然、強面ですし。顔が大きいというわけではなく、顔の割に体が華奢だと(笑)。今回実は、店舗や窓口の様子などは、弊社のとある支店の方を参考にしておりまして、私が色々とコーディネートしました」
最後に、参加者からのQ&Aセッションをお届けします。
NISAとiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)はどちらがいいのか?
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女性参加者「NISAとiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)と、どちらがいいのか迷っています。その辺はどう考えたらいいですか?」
頼藤「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)はまず所得控除があります。毎月の掛け金を支払えば、どの運用商品を選んでも必ず所得控除の税金のメリットがあります。NISAは積み立てるときの所得控除は使えないので、そこはiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の方が、優遇されていると思います。ただし、資金を引き出しに制限がありまして、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は60歳まで引き出せません。一方、NISAは途中で引き出せますので、お金がすぐ欲しいなという場合は、NISAの方が良いと思います。また、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)では株を選べないので、株で運用したい場合は、NISAの方が良いでしょう」
その他、トークセッションでは、参加者の方の様々な投資方法や、Q&Aでは、「確定拠出年金の退職時の移管について」などについて、活発なトークが繰り広げられました。頼藤氏、高山氏、高橋氏と、参加者の皆さまとで、投資について本音で語り合う、特別な時間を過ごしました。
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岡田 禎子 「投資は面白い」がモットーなFP日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴しさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、執筆とセミナーなどで活動中。
TVドラマ「インベスターZ」の脚本協力なども行なっています。
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