18/05/18
お金が貯まる人が実践する、3つの財布の使い分け
毎日のくらしでお金を使い慣れてくると、マネー管理にもそれぞれのスタイルができてきます。予算管理をきっちりしなくても、家計簿を細かくつけなくても、収支のバランスが取れるようになってくるようです。
そもそも、毎日の暮らしの中では予定外の出費がつきもの。融通がきかなくては、現実的なマネー管理とは言えません。しかし、漫然としていると出費は膨らみがちになってしまいます。
そこで提案したいのが、「3つの財布の使い分け」。支出の種類を大きく3つに分けて管理することで、ストレスなく出費を抑えることができるようになります。
3つの財布(1) 生活費の財布
生活するための必要経費が、生活費です。スーパーで買う食料品や、ドラッグストアで買う日用品などはこの財布から出します。
生活費は、毎日の暮らしのベースになる支出です。そのため、しっかり節約することが肝心。ベースの支出が膨らんでしまうと、生活だけで精一杯の家計になり、貯蓄などができなくなってしまいます。
節約方法は、インターネットや雑誌、本などでもたくさん紹介されています。できそうなことは、どんどん取り入れていきましょう。地元のスーパーやドラッグストアは、店舗によって安くなる商品の傾向が違っていることがよくあります。しっかりチェックして、おトク情報は見逃さないようにしましょう。
オススメは固定費の見直しです。固定費とは、毎月の支出が決まっている費用のこと。いつも支払っていると、見直し対象から外れてしまいがちですが、毎月払っているものだけに、一度見直せば節約効果はずっと続きます。たとえば、携帯電話の料金や、クリーニング代、水やお米など、少しでも安くできるとトータルではかなり節約できるのではないでしょうか。
また、生活費は現金で購入するものばかりではなく、銀行口座から引落とされたり、クレジットカードでの支払いになったりする分もあります。それらも定期的に見直して、無駄のない家計を作りましょう。
︎3つの財布(2) 緊急予備費の財布
毎日の暮らしは、生活費があれば成り立つものです。しかし、急に現金が必要になることが時にあります。
自分や家族が、急に具合が悪くなってタクシーを使うことになったり、病院に行くことになったりすることは、ないに越したことはありませんが、もしあったら慌てず対応したいもの。キャッシュレス化が進んでいるとは言うものの、クレジットカードが使えない場合や、近くにATMがない場所も、まだまだたくさんあります。
そのため、緊急予備費として使える現金を、手元においておくと安心です。特に高齢の親がいる場合は、備えておきたいお金です。
3つの財布(3) 贅沢費の財布
さて、生活費と緊急予備費だけでは、暮らしが味気なくなってしまいがちです。時には楽しみのためにお金を使うことも大切でしょう。
友達とオシャレなレストランで食事をしたり、美術館に行ったり、コンサートに行ったり。そんな時には、思いっきり楽しみたいですね。そのためには生活費と別に、贅沢費としてお金を用意しておきましょう。
生活費では節約、贅沢費では楽しく、支出にはメリハリをつけると、暮らしが彩り豊かになります。節約にも楽しみはありますが、贅沢の楽しみはまた格別。そして、毎日贅沢していてもつまらないものです。それぞれの楽しみが引き立つようにしたいですね。
生活費だけの財布では、必要最小限度の暮らししかできません。緊急予備費の財布を持つことで、いざという時すぐに使えるお金を準備しておけるので、安心感を持てます。また、贅沢費の財布があれば、ゆとりが生まれます。
「安心」も「ゆとり」も、家計には大切。3つの財布を使い分けて、自分らしい暮らしを楽しみましょう。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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