18/10/16
高級ブランドの売れ残り品は焼却処分に!でも、アルマーニなどの売れ残り品をゲットする方法も
バーバリーと言えば、「バーバリー・チェック」が有名です。柄を見れば一目でバーバリー製品であるというのがわかりますね。
さて、2018年7月20日にそのイギリス高級ブランドのバーバリーが、42億円もの売れ残り商品を焼却処分したというニュースが流れました。
「なんて、もったいないことを!」「焼却するぐらいなら、1〜2点でいいから欲しい」「安くするなら買いたい!」なんて思った人は、多いのではありませんか。
私も貰えるものなら貰いたい!と思った1人です。
しかし、このバーバリーが行った焼却処分というのは、ブランド保護のためなのです。
高級ブランドの焼却処分はブランド保護のため
こういった高級ブランドは、盗難や安く売られることを防ぐために売れ残った商品を焼却処分にするのです。バーバリーに限らず、多くの高級ブランドが、以前から行なってきたことです。
では、なぜニュースになったかというと、2017年のバーバリーの焼却処分の金額が大きかったからです。
じつは、今回の焼却処分の金額が多かったのは、売上げの不振と言うより、2017年にアメリカ化粧品ブランド「コティ」との新たなライセンス契約があったため大量の香水を処分したからだそうです。つまり処分額の大半は香水によるものだったという説明がありました。
バーバリーは、商品を割引価格で販売して、自社のブランド価値を下げたくはなかったのです。ほかにも、「カルティエ」「モンブラン」などのブランドをかかえるリシュモンは、過去2年間で4億8000万ユーロ(約628億7000万円)相当の腕時計の処分を迫られたこともありました。
たしかに、セールの時期になっても割引で販売してくれません。このように、いつ買っても同じ値段でブランドの価値を守っているのです。
しかし、こういった焼却処分というのは、過剰在庫、過剰生産を意味しています。また環境問題からも疑問視されています。これが問題になったのを受けてバーバリーは、2018年9月に、商品の焼却処分の取りやめを発表しました。今後は、商品のリサイクル、寄付などでブランド価値を保っていくというコメントがでました。
アルマーニのファミリーセールは狙い目!
しかし、すべての高級ブランドが安売りをしないわけではありません。高級ブランドでもセールを実施しているブランドもあります。
たとえば、アルマーニがそうです。デパートなどのセール時期には、一部の商品を20〜30%ほど割引して販売しています。さらにファミリーセールも実施しています。このファミリーセールはかなりお得です。全商品が50%OFFで販売されています。たまに全商品70%というセールもあります。2018年前半で、特別セールが実施されていて、その時は全商品70%OFFでした。
実は筆者もアルマーニのセールにはよく出掛けています。また、イッセイミヤケなどのファミリーセールもサンプル品の出品などもあり、サイズが合えばかなりお買い得です。
高級ブランドのファミリーセール情報
デパートなどでは、夏と冬の年2回バーゲンセールが開催されます。赤い文字で書かれた「SALE」に思わず反応してしまいます。ブランド品が30〜50%の割引で買えるのは嬉しいですね。しかし、デパートのセールよりももっといい商品が、割安で手に入るのがファミリーセールです。
デパートでは50%引きというのが限界であっても、ファミリーセールの場合、90%オフという商品もあります。またサンプル品というのもあって格安で手に入ります。しかしファミリーセールに行くには招待状が必要になることが多いです。いくつかのブランドは、ブランドのサイトへ行って申し込めば招待状を送ってくれる場合もあります。
また、「CISS」は登録制を取っている会員制のファミリーセールの情報サイトです。さまざまなブランドのファミリーセールに参加できます。
賢くお洋服を揃えたいものですね。でも、いくら安くなったからといって買いすぎにはご注意を。「SALE」の魔力に負けないようにしてください。
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長尾 義弘 NEO企画代表
ファイナンシャル・プランナー、AFP、日本年金学会会員。徳島県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。1997年にNEO企画を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生み出す。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『こんな保険には入るな!』(廣済堂出版)『お金に困らなくなる黄金の法則』『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『老後資金は貯めるな!』(河出書房新社)、『保険ぎらいは本当は正しい』(SBクリエイティブ)。監修には年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』など多数。
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