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24/01/24

資産運用・経済

新NISAを始めたら次にやっておくべき4つのこと

新NISAを始めたら次にやっておくべき4つのこと

2024年1月よりNISA制度が生まれ変わり、新NISAがスタートしました。このタイミングで投資を始めた方も多いでしょう。ただ「とりあえず始めてみたものの、これから何をすればいいか分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。ここでは、新NISAで投資をスタートした方が、次に何をやっておくべきか解説します。

新NISAでやっておくべきこと1:定期的に運用状況をチェック

新NISAで投資を始めたら、購入した金融商品の運用状況を定期的にチェックしましょう。多くの金融機関では、Webサイトやアプリなどを利用して運用状況をリアルタイムで確認できます。

投資初心者の場合、まず新NISAのつみたて投資枠を使って投資信託を毎月積立購入する方が多いでしょう。つみたて投資枠で毎月少しずつ積み立てて、じっくり資産を増やす目的であれば、運用状況の確認は月に1〜2回で大丈夫です。

もちろん、毎日こまめに運用状況をチェックしても構いません。しかし、日々の値動きを気にしすぎると、基準価額が下がったタイミングで怖くて積み立てをすぐにやめてしまうか、もしくは少しでも利益が出たらすぐに売却してしまうのではないでしょうか。

つみたて投資枠で購入できる商品は、長期間かけて分散投資することによって、リスクを抑えながら資産をじっくり増やしていくのに向いています。値動きを気にしすぎてすぐに積立投資をやめてしまうと、そのメリットが十分に発揮できません。月に1〜2回程度は運用状況をチェックしつつ、コツコツ積み立てを続けていくようにしましょう。

新NISAでやっておくべきこと2:投資金額を見直す

少ない金額で新NISAを始めた方は、慣れてきたら、投資金額を増やしてみてはいかがでしょうか。新NISAのつみたて投資枠では、月に10万円まで投資できます。成長投資枠も合わせると、毎月30万円の投資が可能です。

月にいくら投資すべきか悩んでいる方は、いつまでにどれだけ資産を準備したいのか決め、そこから逆算して月に必要な投資金額を計算することをおすすめします。金融庁ホームページの「資産運用シミュレーション」を使うと、積立期間と想定利回り、目標金額を設定するだけで、毎月の積立金額が簡単に計算できます。

たとえば、積立期間20年で4%の利回りが得られたとして、2000万円を貯めたい場合には、月約5.5万円の積立が必要とわかります。

<資産運用シミュレーションの例>

金融庁「資産運用シミュレーション」より作成

ただし、近いうちに必要な生活費まで無理に投資に回すことは、あまりおすすめできません。お金が必要になったタイミングで値下がりしていた場合、価格が回復するまで待たずに売却しなければならず、損してしまうためです。投資はあくまでも余裕資金で行うようにして、すぐに使う予定が決まっているお金は預金に残しておきましょう。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

新NISAでやっておくべきこと3:リバランスを行う

一口に投資信託といっても、国内株式が多く含まれた投資信託もあれば、海外株式が中心のもの、債券が中心のものなど、その内容はさまざま。また、新NISAの成長投資枠を使えば、株式にも投資できます。さまざまな商品がある中で、投資の目的やリスク許容度をもとに、ご自身に合った商品を選び、資産配分を行います。

しかし、時間が経過するにつれ、その資産配分が大きく崩れてしまうことがあります。

例えば、日本株ファンド、米国株ファンド、債券ファンドに3割ずつ投資し、残りの1割を新興国株ファンドに投資していたとしましょう。数年経つと、新興国株ファンドの割合が3割に増え、代わりに債券ファンドの割合が1割に減ってしまいました。これだと、当初想定したよりもリスクが高くなりすぎてしまいます。

そこで、割合が増えた新興国株ファンドの一部を売却し、債券ファンドを買い増しして、当初の資産配分の割合に戻します。これを、リバランス(資産の再配分)といいます。

定期的にリバランスを行うことで、自分に合ったリスク許容度を保って投資を続けることができるでしょう。また、値上がりした商品を売却し、値下がりした商品を購入することになるため、自然と投資成果が上がりやすくなる可能性もあります。

リバランスの頻度は人によりますが、年1回を目安にしてチェックし、資産配分が大きく変わっているようなら行うとよいでしょう。

【確定拠出年金(iDeCo)専用】SBI証券

新NISAでやっておくべきこと4:クレジットカード払いを検討する

新NISAに現金で投資している方は、クレジットカード払いを検討してみてください。証券会社によっては、クレジットカードで投資することでポイントがたまり、お得に投資できる場合があります。

例えば、SBI証券で三井住友カードを使って積み立てを行うと、0.5%のVポイントがポイント還元されます。また、楽天証券でも同様に0.5%の楽天ポイントの還元が得られます。マネックス証券の場合、マネックスカードで積み立てすると1.1%のポイントがもらえます(還元率はいずれも年会費無料の一般カードの場合)。

証券会社によって提携しているクレジットカードは異なります。自分の利用している証券会社でポイントが多くもらえるクレジットカードがないか、ぜひ調べてみてください。

新NISAは長い目で見て運用を

新NISAを始めたら、定期的に運用状況をチェックして、必要に応じて投資金額の見直しやリバランスを行いましょう。ただし、長期・分散投資が前提であれば、値動きに一喜一憂して行動を起こす必要はありません。あくまでも長期で資産を増やしていくことを念頭に置き、長い目で見て運用を行うことをおすすめします。

木下七夏 Webライター

大学卒業後金融機関に勤め、個人のお客さま向けの営業を担当。退職後にFP2級を取得し、フリーライターに。FPで学んだ知識や金融機関勤めの経験を生かして、生活にまつわるお金の疑問を分かりやすく噛み砕いて解説する記事を作成している。

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