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23/01/29

家計・ライフ

お金を貯めるには「2月スタート」が最強な理由

お金を貯めるには「2月スタート」が最強な理由

新年を迎えたときには「今年こそお金を貯めよう」と思ったものの、年末年始、1月と何かとお金を使いすぎてしまった……。早くも「挫折モード」の方はいませんか?
しかし、実はイベントが少なく、日数も少ない2月は、お金を貯めるための家計管理をスタートするのにおすすめの月なのです。
今回は、そんな挫折モードの方や、そもそもお金の貯め方が分からないという方に向けて、お金が貯まる家計をつくるために、今すぐ始めたい貯蓄術を3ステップでご紹介します。

今すぐ始めたい貯蓄術ステップ1:家計の予算を立てる

お金を貯められないという人は、家計の支出が把握できていない傾向にあります。お金を貯めようにも、何にいくら使っているかがわからないようでは、穴の開いたバケツに水を貯めるようなもの。一向にお金は貯まりません。

まずは、予測値や希望値でも構いませんので、家計の予算を立ててみましょう。収入の範囲内で、食費、日用品費、水道光熱費、さらには貯蓄まで、項目ごとに予算を振り分けていきます。そして、その予算内で家計のやりくりを行うことを目標として、受け取ったレシートをお菓子の空き箱などに集めていきましょう。このとき、レシートがないものはいくら使ったかメモを残しておきましょう。

給料日前や月末にそのレシートを項目ごとに集計し、予算との比較を行うと、想定よりも支出が少ない項目や多い項目が出てくるものです。その振り返りをもとに、次月の予算立てを行って、やりくりをしてみましょう。

3か月ほど、レシートと予算の比較を繰り返すと、支出内訳が把握できるようになっていくので、無理のない毎月の貯蓄額も見えてきます。

今すぐ始めたい貯蓄術ステップ2:先取り貯蓄を実践する

毎月の収入からお金を支払って、残ったら貯蓄しようという考えでは、いつまで経ってもお金は貯まりません。計画的に貯蓄を増やしていくために、「先取り貯蓄」を心がけましょう。家計の予算を立てる際に、貯蓄金額も予算のひとつに入れていました。この金額を、収入があったら先に取り分けて貯蓄しておきます。

もっとも、人には弱い気持ちもあります。毎月手動でお金を先取り貯蓄しようとすると、つい忘れてしまったり、お金を使ってしまったり、「今月は臨時支出があるから先取り貯蓄はなし」などとしてしまったりする可能性があります。それに、そうした弱い気持ちがなかったとしても、お金を移動させるのは大変です。

そこで、先取り貯蓄のために、定期的に定額を自動的に積み立てできる仕組み作りをしておくことも大切です。

先取り貯蓄の仕組みには、次のようなものがあります。

●自動積立定期預金

給与口座から自動的に引き落として、定期預金として積み立てることができます。

●財形貯蓄制度

会社に制度があれば給与天引きで積み立てができる制度です。お金を貯める目的の違いによって「一般財形貯蓄」「財形年金貯蓄」「財形住宅貯蓄」の3つがあります。財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄には利子が非課税となるメリットもあります。

●つみたてNISA

金融庁の基準を満たす投資信託・ETF(上場投資信託)に積立投資することで、得られた利益にかかる20.315%の税金を最大20年にわたってゼロにできる制度です。2024年からは非課税期間が無制限になるなどの制度改正も行われます。

●iDeCo

自分で出した掛金を運用して、60歳以降にその成果を受け取る制度です。つみたてNISA同様、利益にかかる税金がゼロになるほか、掛金が全額所得控除されるため毎年の所得税や住民税が安くできるメリットも得られます。

まずは、「貯蓄をしよう」という気持ちが消えないうちに、取り組みやすい自動積立や財形貯蓄制度から始めて、毎月の貯蓄額に余裕が出てきたらその他の仕組みも加えていくとよいでしょう。

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今すぐ始めたい貯蓄術ステップ3:貯蓄していることを忘れる

せっかく貯蓄を開始しても、度々それを切り崩していては一向に貯蓄額は増えていきません。先取り貯蓄の仕組みを作り、お金を貯め始めたら、貯蓄していることを忘れるくらいがちょうどいいのです。貯めたお金には絶対に手をつけないようにしましょう。

なお、上にあげた先取り貯蓄の仕組みは、いずれもATMで簡単に引き出せる金融商品ではありません。財形貯蓄は会社での手続きが必要ですし、自動積立定期預金やつみたてNISAは利用している金融機関での手続きが必要です。またiDeCoは原則60歳までお金を引き出せません。

こうした「面倒くさい」金融商品を利用して「引き出してしまおう」という気持ちにフタをして貯めることで、確実に貯蓄額が増えていきます。

まとめ

「一年の計は元旦にあり」とはいうものの、年末年始は何かと支出も多いので、家計管理の見直しの時期には不適です。一方、2月は立春のある月。二十四節気でいえば新年の始まりにあたる時期です。もうひとつの(旧暦の)新年であり、イベントの少ない2月を「今年こそはお金を貯める」という気持ちをリスタートする絶好の機会ととらえて、お金の貯まる家計改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。

キムラミキ 株式会社ラフデッサン 代表取締役

AFP・社会福祉士・宅地建物取引士。外資系生命保険会社、マンションディベロッパーの営業を経て独立。現在は、就労移行支援事業所Fine米子オフィス(うつや発達障がいのある方の就労サポート施設)の運営に携わり、経済的自立をしたいと考える方のサポーターとして活動中。得意分野はライフプラン、キャリアプラン、生命保険、不動産。BSS山陰放送ラジオパーソナリティ歴10年以上の顔も持つ。

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