connecting…

  • NISA
  • FIRE
  • Money&You TV
  • 確定拠出年金「iDeCo」「企業型」
  • マネラジ。
  • ふるさと納税
  • 届け出だけでお金がもらえる! 給付金制度を活用しよう
  • セミナーレポート
  • まとめ記事/チェックテスト
  • 歴女の投資ファイル
  • ズボラでも出来るシリーズ
  • 投資信託でプチリッチ!「投信ウーマン」
  • 投資女子への道
  • 恋株
  • ぽいきさんの幸せを呼び込むシリーズ
  • 大人女子を応援!家庭で出来る漢方の知恵
  • 読書ブロガー小野寺理香のブックレビュー
  • 駐在マダム、モラハラ夫からの逃亡記
  • “逆打ち”お遍路をご紹介

22/01/12

保険

学資保険はオワコンなのか

学資保険はオワコンなのか

「学資保険はお得」と考える方は、バブル期など運用環境の良かった時期に子育てをしていた世代の方。その世代に育てられた方が母・父となったとき、親世代から「学資保険には加入したほうがいいわよ」と言われるケースも多いと考えます。実際、学資保険を利用したほうが良いのか否かについて、学資保険の特徴を確認しながら説明します。

子どもの教育資金を備える学資保険

学資保険とは、教育資金を準備できる貯蓄性のある定期保険です。親が契約者・受取人、子が被保険者となり、満期時に満期保険金を受け取ることができます。保険商品によっては、満期保険金と別に進学祝い金を受け取ることもできます。また、契約者が亡くなった場合、それ以降の保険料の払い込みが免除となり、保障が継続するのも特長。親に万が一のことがあっても、教育資金が確保できます。

学資保険は「昔はよかった」? 3つのリスク

学資保険の契約者に、保険会社は満期保険金を支払う義務があります。そのため、学資保険では、リスクの高い商品で積極運用するのではなく、リスクの低い国債などで長期運用を行います。

バブル期など、運用環境の良かった時期は、そうしたリスクの低い金融商品での運用でも、満期保険金が、払い込んだ保険料の合計額を大きく上回る実績を誇っていました。親世代が学資保険を勧めるのも、そのためでしょう。しかし現在は、以下のようなリスクに注意して加入の検討を行う必要があります。

●学資保険のリスク1:学資保険は元本割れすることもある

低金利が続いている現在、満期保険金が払い込んだ保険料とほぼ同じか、下回る学資保険も少なくありません。せっかくお金を貯めたのに、戻ってくる金額が払い込んだ金額より少ないようでは意味がありません。返戻率(満期保険金等の保険料総額に対する割合)が少なくとも100%を超えるか確認が必要です。

●学資保険のリスク2:学資保険の途中解約は損失が生じる

満期が到来するまでに学資保険を解約した場合、受け取ることができる解約返戻金は、それまでに払い込んだ保険料を下回るため、実質的に解約ができません。加入前に、無理なく払い込める保険料なのか、解約するようなことにならないか、十分に内容を確認するように心がけましょう。

●学資保険のリスク3:学資保険はインフレに弱い

学資保険は10年を超える契約となります。しかし、契約当時の運用環境に応じて、満期保険金の金額が固定されるため、インフレに弱い保険商品ともいえます。インフレとは、物の値段(価値)が上昇することですが、必要な教育資金も上昇することに注意しましょう。

学資保険は、オワコンなのか?

学資保険の現状を見ると、親世代からは勧められるものの「オワコン」なの? と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、筆者は「積立管理が苦手な方には、オワコンではない」と考えます。

教育費の準備は安全性を確保しながら、確実に行っていく必要があります。とはいえ、「ついつい引き出して使ってしまった」、「今月は使いすぎてしまったから、積立ができなかった」といったことを、教育費のために積み立てているものだとは理解しながら、繰り返す方もあるかもしれません。

そのようなタイプの方には、学資保険がおすすめです。学資保険の保険料は、「口座引落で強制的に積立」することができますし、「途中解約すると損が生じる」ため、安易な途中解約への心理的なセーブにもつながります。

確かに、バブル期など好景気の時に比べると、お得感をあまり感じられる保険商品ではありません。とはいえ、教育費の準備は安全性の確保が優先です。高いリスクをとって積極的な運用を行い、いざ教育費が必要な時に、準備ができていない状態は望ましくありません。そのため、教育費は、積立商品など、さほど金利が高くないものの、マイナスにはならない金融商品を活用して準備していくことが一般的です。

つまり、教育費の準備に、大きく利殖できる金融商品を活用する必要性は低いため、学資保険もその役割を十分に果たせるといえます。

学資保険で、確実に教育費の準備を行いながら、「インフレに弱い点」は積立型の投資信託、10年もの個人国債(変動金利型)など、他の金融商品で補助的にカバーを考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

学資保険は、必ずしもオワコンではありません。加入前に「返戻率が100%超であること」、「不要な保障が付加されていないか」を十分にチェックすれば、確実に教育費の準備を進めることができるツールと言えます。
大切なのは第三者に勧められるままに加入しないことです。インターネットで複数の学資保険を、簡単に比較検討できるのですから、加入するのであれば、条件のよい学資保険を賢く選びましょう。

キムラミキ 株式会社ラフデッサン 代表取締役

AFP・社会福祉士・宅地建物取引士。外資系生命保険会社、マンションディベロッパーの営業を経て独立。現在は、就労移行支援事業所Fine米子オフィス(うつや発達障がいのある方の就労サポート施設)の運営に携わり、経済的自立をしたいと考える方のサポーターとして活動中。得意分野はライフプラン、キャリアプラン、生命保険、不動産。BSS山陰放送ラジオパーソナリティ歴10年以上の顔も持つ。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連するみんなのマネー相談(FP Cafe)

3歳の娘と36歳の旦那と3人家族です。
現在保険に加入していなく、入らなければ、とは思っています。
月々の生活に余裕がないのですが、最低限入っていた方がいい保険はなんでしょうか。
とりあえ...

マネー相談の続きを見る

はじめまして、20代OLです。
がん保険と医療保険はどちらかに加入をした方が良いのでしょうか。または、どちらの保険商品にも加入しない方が良いのでしょうか。アドバイス頂けたら幸いです。

マネー相談の続きを見る

▼プロフィール
年齢:私58歳
住居:マンション
職業:失業中で無職
貯金:私 約200万円
▼聞きたいこと
資産がドル建て養老保険しかありません。プルデンシャルのドル建て年金支払い...

マネー相談の続きを見る

閉じる
FP Cafe® お金の相談をするなら、一生涯の「お金の相談パートナー」へ