19/09/10
お金持ち夫婦の家計管理 貧乏夫婦とは違う3つのポイント
定年を間近に控え「定年後は家でゆったりしながら、たまに夫婦で旅行に行きたい」というお金持ち夫婦がいます。一方、「定年後も働かないと、生活できない」という貧乏な夫婦もいます。どちらも、似たような雇用条件であり、大幅な所得格差はありません。しかし結果は、老後にお金持ちと貧乏の違いを生むことになりました。
この差は、ずばり家計管理の違いです。
老後、お金持ちになった夫婦は、日ごろから家計管理について、どんなことを大事にしているのでしょうか。3つのポイントを紹介します。
お金持ち夫婦の家計管理1:お金だけでなく自分自身も大事にする
お金持ち夫婦は、お金は豊かな人生を送るために欠かせない大事なものと考え、大切に扱います。そのため、お金が形となって、入ってきた後の貯め方・使い方はとても丁寧です。
しかし、それ以上に、お金が入ってくる元である自分自身を大事にしています。
お金持ち夫婦は、自分自身を主観的にとらえるのではなく、客観的にとらえて受け入れます。多様な人間関係の中で、長所を褒められても決して慢心せず、短所を指摘されても卑屈になりません。
お金持ち夫婦は、あるがままの自分を大切にします。あるがままの自分を大切にすることは、豊かな人生を得ることにつながるのです。
お金持ち夫婦の家計管理2:「価値のあるもの」だけを買う
お金持ち夫婦は、無駄な買い物は極力しません。必然的に、節約上手になります。そうは言っても、何も買わないケチな人ということではありません。いうなれば、彼らは、価値があるものと、ないものとのすみ分けができた、メリハリのあるお金の使い方をします。
お金持ち夫婦にとって価値があるものとは、健康を意識した旬の食材や、人生に彩を与える趣味や人々とのお付き合い、万一の災害に備えた防災グッズや保険、お金の運用に必要な知識の習得などです。
一方、価値がないものは、身体に悪影響を与える可能性の高い食べ物、いつか使うかもと思ってまとめ買いをした消耗品、一回だけ着たり履いたりして忘れてしまうような衣料品や靴、実用性が乏しく維持費用ばかりがかかる自動車、言われるままに加入する保険などです。
お金持ち夫婦は、自分たちの人生にとって不要なものが何であるかを理解しています。間違った買い物はほぼありません。日々、節約を心がけ家計簿をつけるよりも、あらかじめ、自分たちが必要なものに焦点を当て整理しておく方が、結果的に節約につながります。
お金持ち夫婦の家計管理3:夫婦で家計を管理し、お金の価値観を一致させる
お金持ち夫婦は、お金に対して、お互いの価値観が一致しています。
価値観とは、どのような物事に価値を認めるかという個人個人の評価判断のことです。お金に対する価値観は、夫婦生活の基礎となる部分です。そのため、価値観が一致していると、お金の使い方、貯め方を夫婦で一緒に管理することができるようになります。
もし、夫婦のお金の価値観が一致していなければ、相手に対して、「無駄なものにお金を使っているなぁ」と不満を持ったり、「ちゃんと貯金しているのかな?」「ちゃんと保険に入ってくれているよね?」といった疑問を感じたりすることになります。そうならないためにも、夫婦のお金の価値観を一致させるようにしましょう。
現段階で、お金の価値観が一致していないなら、まずは、家計の収支をオープンにし、お金の管理は夫婦ともに行うシステムにすることから始めましょう。お金の価値観は、お金の使い方、貯め方について関心を持ち、話し合いを重ねることで、徐々に一致してきます。
まとめ
お金持ち夫婦の家計管理で大事なのは、家計簿をつけたり、〇〇節約術を実践したりという方法論ではありません。今回紹介した「お金と自分自身を大切に扱うこと」「価値のあるものに焦点をおくこと」「お金の価値観を一致させること」のように、お金のとらえかた・お金に対する心構えをきちんとすることが大事なのです。
お金持ち夫婦になるために、ぜひ実践していきましょう。
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舟本美子 ファイナンシャルプランナー
「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー
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