18/05/25
あなたに合ったバランス型ファンドの選び方
投資信託を始めるなら、バランス型ファンドがおすすめと知っている人は多いと思いますが、実はバランス型ファンドの中にも複数の種類があるのです。
今夏は、バランス型ファンドの種類と、自分に合ったバランス型ファンドの選び方を紹介します。
バランス型と一口に言っても中身は異なる
バランス型ファンドというのは、投資信託の中で株や債券といった1つの資産だけに投資するのではなく、2つ以上の複数の資産などのバランス良く投資する投資信託です。
組み合わせはさまざまで、国内株式と国内債券の2資産、国内株式、外国株式、国内債券、外国債券の4資産、4資産に国内と海外のREITを加えた6資産、投資先の国を、先進国と新興国に分けた8資産などがあります。
資産を分散させることでリスクを低減させる効果があり、長期投資の基本でもあります。
資産配分の決め方にも異なる
バランス型ファンドは、複数の資産に投資することは同じですが、その配分の仕方によって3つに分類されます。
●スタティック型
資産配分の異なるタイプが用意されていて、株式割合が多めな「積極型」、株式と債券が半々くらいの「中間型」、比較的リスクを抑えた債券が多めな「安定型」などがあります。または、4資産均等型や8資産均等型などもこの部類に入ります。
資産配分は運用を続ける限り変わることはありませんので、考えが変わった時や、年齢によっては自分で見直しが必要になります。バランス型ファンドの中では比較的手数料が低めに設定されています。
●ターゲットイヤー型
ターゲットイヤーというのは2050というように、目標とする年が決まっている投資信託です。例えば目標の年が30年後だとすると、多少の価格下落などがあったとしても、目標まで長期運用することでリスクを低減することができます。そのため、初めのうちは積極的な運用を行い、目標の年までの間に徐々に自動的に安定運用に切り替えて行きます。
目標の年を目前に急な相場の変動などによって大きく減らさないために、リスクの少ない資産へと配分を変更します。スタティック型のファンドに比べて信託報酬が高めです。
●リスクコントロール型
リスクコントロール型というのは、自分の考えや年齢などに合わせるのではなく、市場の動きに合わせて資産配分の変更をしてくれる投資信託です。例えば、市場が良好の時はリスクの高めな資産に、市場が悪化した時はリスクの低めな資産に変更します。
高い利回りを目指すよりも、価格の下落などのリスクを抑えることを優先した考え方のファンドです。3つのバランス型ファンドの中では1番信託報酬が高めなことが特徴です。
自分に合ったバランス型はどう選べばいい?
基本的には資産配分はお任せにしたいけど、長い投資期間の間には自分で配分を見直したいという人には、スタティック型がおすすめです。自分の考えで積極運用、安定運用などのタイミングを選ぶことができます。バランス型の中では信託報酬も低めなのも魅力の1つです。
自分が取れるリスクに合わせて受け取る時まで完全にお任せしたい人にはターゲットイヤー型がおすすめです。
年齢とともにリスク許容度が下がるので、それに合わせて債券などのリスクの低めな資産に変更します。目標の年だけ決めればあとは自分で資産配分する手間がかかりません。
市場が急変した時などに慌てたくない人はリスクコントロール型がおすすめです。高い収益を目指すというよりは、安定した運用を目指す人向きです。しかし、信託報酬が高めなものが多いことに注意が必要です。
まとめ
バランス型ファンドを選ぶ時は、どの資産に分散しているかだけでなく、どれだけ自分が手を加えるかをまず考えましょう。あまり手をかけずほったらかしにしたいのか、自分で見直しをしたいのか考えると、選ぶバランスファンドがわかります。
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黒須 かおり ファイナンシャルプランナー(CFP)
女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー
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