17/12/08
こうすれば失敗なし!インデックス型投資信託の3つの選び方
投資信託でプチリッチ! 『投信ウーマン』第9話
老後のお金の不安を解消したい、プチリッチになりたい、会社員のさくら(42)、FPの佳子(45)、フリーライターの美香(40)のアラフォー独身三人組が、資産形成に最適なツール「投資信託」を使って、投資にチャレンジ!する物語です。
三人は新宿のビックロのワインセラー売り場に来ています。
前回はこちら
投資信託を選ぶには「モノサシ」が重要
美香「さくら、ワインセラー買うって本気?」
さくら「もちろん(とメジャーを取り出しワインセラーの横幅を計り始める)」
美香「なんと、メジャーまで持って来ているとは」
佳子「そうそう、商品を選ぶ時はモノサシが大切!投資信託(ファンド)を選択する場合は、特に『モノサシ』 が重要になるわね」
さくら「佳子さん、どういうこと?」
佳子「ワインセラーや化粧品など物を買うときは、こうして実物を見て、触ったり、試したりすることができるでしょ。でも投資信託はそれができないから、選ぶ際のモノサシつまり、どんな基準で選ぶか、がとっても重要になるのよ」
美香「なるほど。でも、例えばどういう基準があるの?」
佳子「まずは、美香さんが買いたいって言っていた『インデックス型ファンド』 を選ぶ基準からお話しするわね」
美香「お願いします!」
インデックスファンドを選ぶ3つの基準
佳子「1つ目は『低コスト』 。投資信託で少しでも高いリターンを実現するには、コストを抑えることが確実な方法なの。同じ指数に連動する商品なら信託報酬や購入手数料が安いものを選びましょう」
美香「確かに、同じなら安い方がお得よね!」
佳子「2つ目は『目標とする指数とのかい離が小さいもの』 。指数と実際のファンドの騰落率の差をかい離(ズレ)といいます。インデックス型ファンドは、指数と同じ動きをすることを目指しているから、ズレが小さいほど安定的な運用をしているファンドと言えるわね。コストが安くても運用が不安定ではダメ、ここはとても重要ね」
美香「うっ。安いからって良いファンドとは限らない、ってわけか」
佳子「3つ目は『純資産総額が10億円以上あるもの』 。投資信託は、資産規模が小さくなり過ぎると、当初の設定期間より前倒しで償還(投資家にお金を返す)する可能性があるの。そんな面倒なことにならないように、純資産総額が10億円以上あり、順調に伸びているものを選択しましょう」
美香「インデックス型ファンドの3つの選択基準は分かったけど、自分で商品を選んで組み合わせるのは難しそう・・・・・・」
佳子「そういう人には、バランス型ファンドを利用する方法もあるわよ」
さくら「バランス型ファンドって?」
佳子「名前の通り、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式の4つのカテゴリーのインデックス型ファンドをバランスよく組み合わせてパッケージされている投資信託のこと。バランス型の投資信託を一つ買うだけで、世界中に分散投資ができるの」
美香「それ、忙しい私にぴったりです!」
佳子「バランス型ファンドを選ぶ場合も、なんでも良いのではなく、低コストか、投資対象や資産配分はどうなのか、リスクはどの程度なのか、交付目論見書できちんと確認しましょう」
(続く)
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・第5話「デパ地下デリ気分で!投資信託の買いかた」
・第6話「「投信ウーマン」必読!投資信託で知っておくべき4つのリスク」
・第7話「賢い女性は知っている!プチリッチへ導く、投資信託「3つの戦略」」
・第8話「アラフォーはどちらを買えばいい?投資信託「二つの選択」」
・第9話「こうすれば失敗なし!インデックス型投資信託の3つの選び方」
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岡田 禎子 「投資は面白い」がモットーなFP日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴しさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、執筆とセミナーなどで活動中。
TVドラマ「インベスターZ」の脚本協力なども行なっています。
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