17/11/10
デパ地下デリ気分で!投資信託の買いかた
投資信託でプチリッチ! 『投信ウーマン』第5話
老後のお金の不安を解消したい、プチリッチになりたい、会社員のさくら(42)、FPの佳子(45)、フリーライターの美香(40)のアラフォー独身三人組が、資産形成に最適なツール「投資信託」を使って、投資にチャレンジ!する物語です。
今回三人は、さくらの家でワイン片手に女子会を開いています。
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投資信託の「口数」は量り売りの単位と同じ
さくら「みんなで、ウチ飲みは楽しいねー!」
美香「さくらさんさあ。このローストビーフサラダ、超少なくない?」
さくら「デパ地下で買ったんだけど、お給料日前だし、『千円分下さい』 って言ったら、100グラム800円で125グラムしか買えなかった(笑)」
佳子「なるほど。投資信託の買い方は、デリサラダ買うのと一緒ってわけね」
美香「佳子さん、どういうこと?」
佳子「投資信託の資産のうち、自分の持ち分を『一口』 っていうのね。デリサラダが100グラム〇〇円で売っているように、投資信託も『一口』 =〇〇円って販売されているの。つまり口数は買える単位のこと。サラダの量り売りなら〇〇グラム、オリーブオイルなら〇〇mlみたいに」
さくら「ふむふむ」
佳子「投資信託の多くは1万口当たり○〇円で販売されていて、その価格を『基準価額』 と言います」
基準価額で買える口数は変わる
佳子「基準価額は投資信託の財産(総資産総額)÷受益権総口数で算出されて、その価格は毎日変動するの」
美香「へえ。どうして?」
佳子「投資信託という器には、たくさんの企業の株が入っているでしょ。そのサラダに、ローストビーフ、レタス、人参、ブロッコリーが入っているのと同じ。それぞれの時価(株価)を、1日に1回集計して基準価額を算出します。株価が上がる会社が多ければ基準価額は上昇するし、下げる会社が多ければ基準価額は下落するわ」
さくら「なるほど!」
出所:筆者作成
佳子「さくらさんがデリサラダを買ったみたいに、『1万円分、投資信託下さい』 と言った場合、同じ1万円でも、Aファンドの基準価額が8000円の場合は12500口、Bファンドの基準価額が12500円の場合は、8000口しか買えないの」
(紙ナプキンに書きながら説明)
Aファンド: 購入金額10000円÷基準価額8000円×10000口=12500口
Bファンド: 購入金額10000円÷基準価額12500円×10000口=8000口
佳子「また同じAファンドでも、基準価額は毎日変動するから、同じ1万円でも日によって買える口数は違ってくるのね」
さくら「つまり基準価額によって買える口数が決まるってことか!」
美香「(ローストビーフを食べて)美味しいけど、これじゃあ一口で終わっちゃうわー」
佳子「投資信託でプチリッチになって、『このサラダ、1万円分下さい』 って、さらっと言えるように頑張りましょう!」
(続く)
*本記事で紹介する個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。購入する場合は自己責任でお願い致します。
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・第1話「40代から始める、プチリッチになるための「投資信託」活用術」
・第2話「投資信託は6000本ある!? まずはどのような種類があるのか知ろう」
・第3話「投資信託も“顔の見える”時代到来?!」
・第4話「投資信託はファッションと同じ!? トータルの仕上がりが大事」
・第5話「デパ地下デリ気分で!投資信託の買いかた」
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岡田 禎子 「投資は面白い」がモットーなFP日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴しさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、執筆とセミナーなどで活動中。
TVドラマ「インベスターZ」の脚本協力なども行なっています。
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