アラフォーはどちらを買えばいい？投資信託「二つの選択」

投資信託でプチリッチ！　『投信ウーマン』第８話

老後のお金の不安を解消したい、プチリッチになりたい、会社員のさくら（42）、FPの佳子（45）、フリーライターの美香（40）のアラフォー独身三人組が、資産形成に最適なツール「投資信託」を使って、投資にチャレンジ！する物語です。
三人は代官山にある紅茶専門店に来ています。

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パッシブ運用とアクティブ運用ってなに？

さくら「あー美味しい。ネパールの紅茶ってどんなものかと思ったけど、グリーンの爽やかな香りとスッキリした口当たりが最高」

美香「さくらは意外と積極的よね。私は、食では冒険しないから、いつも飲んでいるダージリンが一番ホッとするわ」

佳子「投資信託なら、さくらさんはアクティブ運用、美香さんはパッシブ運用ってところね」

さくら「佳子さん。それどういう意味なの？」

佳子「投資信託は大きく分けて、パッシブ運用とアクティブ運用の二つがあるの。『パッシブ』は消極的、『アクティブ』は積極的という意味ね。『パッシブ』運用というのは、投資信託の値動きが、あるまとまった市場全体と同じ動きをするように運用する方法のことなの。例えば、日本株なら、日経平均株価指数やTOPIX（東証株価指数）など特定の指数と連動するように設計された『インデックスファンド』が、パッシブ運用の手法を取り入れた商品になります」

インデックスファンドvsアクティブファンド

出所：筆者作成

さくら「アクティブ運用は？」

佳子「『アクティブ運用』はTOPIXなど市場の動きを表す指数よりも高いリターンを目指して運用されるものね。ファンドマネジャーの運用哲学に基づいて、競争力や成長力の高いと思われる企業を選択し、運用します。『アクティブファンド』は、投資テーマや、投資する地域や国など、個性的でバラエティに富んだ商品が沢山あるわ」

美香「つまりアクティブ運用は、世界中から担当者が『これは！』と思う紅茶をセレクトして販売する紅茶専門店みたいなものなのね」

佳子「その通り。その分、コスト面では、アナリストやファンドマネジャーなどプロの運用スキルを活用するから、インデックスファンドより相対的に高くなってしまうの」

美香「確かに高そう・・・・・・」

佳子「それに、実は長期的に目標指数を上回るアクティブファンドは少ししかない、と言うのが現実なのね」

さくら「えー！そうなんですか！」

美香「私は、やっぱりインデックスファンド派かな。TOPIXなどの指数と同じ動きを目指す投資信託なら内容も分かりやすいし、アクティブファンドに比べてコストも安いんですよね。あえてアクティブファンドで勝負するより、市場に『負けない』　運用を目指すインデックスファンドの方がいいわ」

さくら「うーん。でも私は、アクティブファンド派かも。利益も追求したいし、どんな個性的な商品があるのか、面白そうだもの」

佳子「インデックスファンドとアクティブファンドの運用の違いをしっかり把握して、自分の投資目的と好みに応じて、選択するのが大切です。次回はさらに一歩踏み込んで、プチリッチに導く投資信託の選び方をお伝えするわね！」

(続く)

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