23/03/27
年収300万円台で貯蓄が多い人、3つの特徴
貯蓄は、収入が多ければできるというものではありません。収入が少なくても貯蓄が多い人もいますし、逆に高収入でも貯蓄がない人もいます。金融広報中央員会の調べによれば、年収300万円未満で1000万円以上の貯蓄がある人は17.3%、年収1200万円以上で貯蓄のない人は14.0%です(「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](2022年)」)。そこで今回は、年収300万円でも貯蓄が多い人の特徴・行動をお伝えします。
年収300万円でも貯蓄が多い人の特徴・行動1:お金より時間・情報を有効利用
使えるお金が少なくても、時間と情報があればカバーできることは多いものです。
たとえば、節約のためにまとめ買いでたくさんの食材を買ったとしても、使い切れなければ逆効果。かえって高くついていまいます。しかし、時間をかけて下ごしらえをして冷凍したり、干したりすれば最後までおいしくいただけます。
また、DIYでちょっとした家具を手作りするのもいいですね。廃材を無料でもらえそうな所は欠かさずチェック。雑貨などはフリーマーケットだけではなく、自治体のリサイクルコーナーにも掘り出し物が多いものです。
新聞・雑誌などの情報収集は図書館をメインに。一日がかりで調べものをすれば、知識を得られるうえに光熱費も節約できて一石二鳥。健康のためにエアコンは適切に使うべきですが、エネルギー高騰は家計に大きな負担を与えています。
時間と情報を使って節約することで、支出をおさえて貯蓄にまわすお金を増やすことができます。
年収300万円でも貯蓄が多い人の特徴・行動2:固定費を安くおさえる
節約には、日々の工夫も大切ですが、固定費を安くおさえておくことも効果的。固定費とは、毎月支払うことが決まっている費用です。たとえば、家賃、携帯電話代、インターネット通信料、生命保険の保険料など。自動車を持っていれば車のローン支払いやガソリン代もあてはまります。
生活のベースとなる費用を安くおさえることに、最初は不安や不便を感じるかもしれません。しかし、いつものこととなれば慣れるものではないでしょうか。
家賃は、都心からの距離や広さ、設備、築年数、外観などによって変わりますが、優先順位をシビアに考えることも時には必要です。
携帯電話、インターネット通信、生命保険は金額だけではなく、自分に合っているかに重点をおいて選びましょう。自分で調べるだけではなく、上手にプロの力を借りると効率的です。
これらの見直しは面倒に思われがちですが、一度見直せばその効果は毎月続きますのでやるだけの価値があります。
見直しで減らした費用は無駄遣いするのではなく、しっかり貯蓄に回しましょう。
年収300万円でも貯蓄が多い人の特徴・行動3:貯蓄は先取り
貯蓄を着実に増やしている人は、ほぼ例外なく「先取り貯蓄」をしています。収入があったらまず貯蓄。貯蓄はなかったものとして考え、残った分を生活費などに使います。
会社員の給料など定期的な収入なら、先取り貯蓄は意外と簡単。給料の振込口座とは別に貯蓄用の口座を作っておき、給料の振込直後に貯蓄用口座に自動入金するサービスや、積み立て入金の設定をしておくと、いつの間にか貯まっています。
勤務先によっては、給与の振込口座を複数にわけてくれるところもありますので、調べてみるといいでしょう。
収入が定期的ではない場合、金額ではなく割合で考えて貯蓄するのも一案です。貯蓄は収入の20~25%できるといいのですが、まずは無理なく20%がおススメ。
手取りの20%は貯蓄する、と決めておけば悩まずに貯蓄できます。10万円の収入があったら2万円貯蓄。18万円なら3万6000円貯蓄、と自動的に貯めましょう。
「今回の収入はたくさんだったから多めに」とか、「ピンチだから今回はなし」とか、その都度考えているとついつい自分に甘くなってしまいがちです。
貯蓄をする時には、ルール通りに淡々とこなすくらいでちょうどいいのです。
まとめ
年収300万円でも貯蓄が多い人は、支出をシビアにおさえて、先取り貯蓄を実行しています。貯蓄のために収入を増やすのもひとつの方法ですが、支出と貯蓄方法を見直すのも効果的です。
今日からの家計に、さっそく取り入れてみてはいかがでしょうか。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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