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22/11/07

家計・ライフ

定年後の「第二の人生」を成功に導く秘訣

定年後の「第二の人生」を成功に導く秘訣

60歳といえば、仕事も人生も一区切り。しかし、今までと違って定年後の選択肢が増え、これからの人生をどう過ごしていくのか悩むことも多くなりました。「人生100年時代」といわれ、まだまだ先はあるとのんきに構えていても、時は待ってくれません。本人は変わっていないように感じていても、確実に「老い」は忍び寄ってきます。
今回は、定年後を有意義に過ごすための準備について考えていきましょう。

自由な時間が増えて、悠々自適な定年後のはずが…

定年後は、朝早くから夜遅くまで働いていた仕事から解放されて、さぞかし楽しく過ごせるだろうと想像する方は多いでしょう。しかし、そのように気楽で楽しいと感じるのも長くは続かないようです。イギリスの金融機関の調査によれば、定年退職後やリタイア後は平均10か月で暇だと感じ始めるそうです。毎日、特に行くところもなく、家でゴロゴロされて困るという話をよく耳にします。その挙句に、家族間の距離が近くなりすぎて、互いの行動を干渉したり、家事分担で衝突したりすることも増え、夫婦の関係もギクシャクしてしまうということも。

特にガラリと生活環境が変わるという場合には、夫婦間でもお互いの定年後の希望を聞いたり、伝えたりして、定年後の仕事や生活の理想像を共有しておくことが必要になってきます。

定年後は働く高齢者が増えている

最初のうちは、誰もが定年後に少しゆっくりしたいと思うようです。しかし、仕事を辞めると毎日が日曜日になり、いつ起きてもいつ寝てもよく、生活のリズムを維持するのがむずかしくなります。そのうえ、自分にとって楽しみになる生きがいがなく、趣味もないとなれば、どんどん老け込んでいきます。このように暇を持て余してしまうようなら、働くことで収入を得ることを考えてはいかがでしょうか。現役時代のようにフルタイムではなく、週に2~3日や数時間といった働き方でも、社会との接点があってメリハリのある時間を過ごすことができます。

実際のところ、65歳までの雇用が確保されているといったものの、一般的には定年が60歳になっているところが多く、いったん退職した後に再雇用や再就職、起業などで働く人が増えています。また、2021年4月に70歳までの雇用が努力義務化されたことで、定年制を廃止した会社もあります。

総務省の調査によれば、65歳~69歳の就業率は年々上昇し、2021年は男女計で50%を超えています。

●高齢者の就業率の推移(2011年〜2021年)

総務省「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」より

65歳〜69歳の就業率は、男性60.4%、女性40.9%となっています。
健康で元気であれば、60代、70代でも無理なく働くことで、年金受給を繰り下げて年金額を増やすことができるので、仕事によって生きがいを持つことと老後の不安を減らすことができます。

第二の人生の過ごし方をデザインする

定年が近づいてきて慌てて定年後の計画・準備をしようとしても、実現することはむずかしいかもしれません。定年後を有意義に過ごすためには、事前の計画と準備が必要になります。

定年後の過ごし方には、
・仕事をする
・趣味を楽しむ
・ボランティア活動
・生涯学習
・旅行などの非日常的なこと
・地方や海外に移住する
などがあります。

できれば、今まで時間が十分に取れずにできなかったのであれば、「やりたいこと」を優先して実現できるように計画しましょう。

また、5年後、10年後の目標ややりたいことをリストアップしておきます。目標というと大げさですが、行ってみたい場所や食べてみたいものなど、楽しめる小さいものでもいいのです。目標を設定していると思わず簡単に叶ったり、実現したいことに向かって近づいていくことに幸福感を抱いたりすることができます。

充実した老後には、リサーチが欠かせない

定年前の50代はまだ生活にも時間的にも余裕があるので、定年後のリサーチをしておきましょう。たとえば仕事なら、再雇用制度は利用できるのか、再就職をするのか、起業するのかなどです。年金をもらうまでの間が無職になると、生活資金の準備も必要になります。資格取得など新たな挑戦であれば、その資格取得のための勉強の時間も確保しなければなりませんね。

また、生きがいづくりとして、長く続けられる趣味や仕事以外に充実できるものを見つけておきましょう。趣味を持って楽しむことで、認知能力を保つことができるという調査結果もあります。
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センターによると、高齢になって自由に過ごせる時間が増えたとき、趣味を楽しむことで認知機能(考える、記憶する、判断するなどの知的な能力)を維持するために効果的とのこと。休日や余暇に「家でごろ寝」、「買い物・外食」している人に比べて、「趣味」をして過ごしている人のほうが認知機能の低下するリスクが下がっているという調査結果もあります。

人間関係では、会社や家族以外の人たちと交流し、人間関係の構築ができるといいですね。そして、退職を機会に地方や海外に移住する場合には、現地に何度も足を運び、まとまった期間過ごしてみるなどのお試しが必要です。田舎はのんびりして住みやすいと思っていても、実際には強制参加の行事がたくさんあり、交通のアクセスも不便だったということで、以前住んでいた場所に戻る人もいます。

介護が必要になったときの対処法まで考えて住む場所を検討すべきでしょう。現在の住まいで暮らし続ける場合には、リフォームやリノベーションができるかも考えておきましょう。

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まとめ

定年後の老後の期間を有意義に過ごすためにもっとも必要なことは、健康で自立した生活が送れることです。厚生労働省によれば、令和元年における健康寿命は、男性72.68歳、女性75.38歳です(「健康寿命の令和元年値について」2021年)。
仕事や趣味を楽しみたくても、健康でなければできません。65歳で退職したとすると健康な状態で生活できるのは、男性で7年、女性で10年ほどです。健康や体調管理に気を付けて、ぜひ人生を楽しむという視点を持って第二の人生を謳歌したいものです。

池田 幸代 株式会社ブリエ 代表取締役 本気の家計プロ®

証券会社に勤務後、結婚。長年の土地問題を解決したいという思いから、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。不動産賃貸業経営。「お客様の夢と希望とともに」をキャッチフレーズに2016年に会社設立。福岡を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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