22/09/22
再雇用・再就職の契約で、給与の一部を退職金に回せば95万円得するのは本当か【Money&YouTV】
再雇用・再就職の契約で、給与の一部を退職金に回せば手取りは大きく増えるって本当か
2013年に施行された高年齢者雇用安定法では、会社に60歳未満の定年を禁止したうえで、65歳までの希望する社員に対して高年齢者雇用確保措置(以下、雇用確保措置)を取ることを定めています。
雇用確保措置には、
①65歳までの定年引き上げ
②定年制の廃止
③65歳までの継続雇用制度(再雇用制度・勤務延長制度等)の導入
の3つがあり、原則として希望者全員にいずれかの措置を取らなくてはなりません。いいかえれば、希望すれば65歳まで働けるというわけです。なお、2021年に高年齢者雇用安定法が改正され、これに加えて70歳までの就業機会を確保することを努力義務と定めています。
厚生労働省の「高年齢者の雇用状況」(令和2年)によると、すでに99.9%の会社が何らかの雇用確保措置を導入しています。といっても、雇用確保措置の内訳を見ると、全企業の約4分の3、従業員301人以上の企業にいたっては実に9割近くが「継続雇用制度の導入」、つまり再雇用の制度の導入となっています。
再雇用で気になる年収も減少傾向にあります。パーソル総合研究所の「シニア人材の就業実態や就業意識に関する調査」によると、約9割の人が「年収が下がった」と回答しています。しかも減額率は平均44.3%、50%以上下がったという回答も27.6%あるのです。
そこで誰もが考えるのが、給与が下がるなら、せめて税金・社会保険料を減らして手取りを増やしたいということです。
60歳を迎えたあと、これまで勤めてきた会社に再雇用されたり、違う会社に再就職されたりするときには、新たに雇用契約を結び、給与や働く条件などを決定します。このとき、給与の一部を退職時に受け取る退職金に回し、退職時に退職一時金として後払いしてもらうと、税金や社会保険料を節約できる場合があります。
今回は、再雇用・再就職の契約で、給与の一部を退職金に回せば手取りは大きく増えるのが本当なのかどうか、動画で検証・図解しています。
出演:頼藤 太希(よりふじ・たいき)、高山 一恵(たかやま・かずえ)
制作:株式会社Money&You(編集:田松 幸之介)
【Money&You TV】配信記事
全バックナンバーはこちら
・#144「年金の手取りベースでの繰り上げ・繰り下げの損益分岐点 年金額面とどれくらい変わるのか」
・#145「90歳まで生きた場合、年金を手取りで一番多くもらえる受取開始年齢は何歳?【80歳〜100歳まで寿命を変えて計算してみた】」
・#146「お金が減らずにどんどん増える、機関投資家も実践する資産運用」
・#147「退職金でやってはいけない投資、7つの地雷商品」
・#148「再雇用・再就職の契約で、給与の一部を退職金に回せば95万円得するのは本当か」
【関連記事もチェック】
・ふるさと納税ミスってない?やってはいけないふるさと納税7つの注意点
・公務員の平均給与、もっとも高いのはどの職業なのか
・定年退職後の健康保険、保険料を最大限減らすベストな選択
・コストコは9割の人が損する? 得したいなら気をつけるべき5つのポイント
・パートで働き損となる年収はいくら?損を取り戻すにはいくら稼げばいいのか
Money&You マネーアンドユー
株式会社Money&Youは、「お金と向き合う。」を サポートし日本を元気にする!を理念に、書籍、各種メディア、講演、相談など様々なチャネルを通して、個人がお金の知性を高めるサポートに注力している会社。女性向けお金の総合相談サイト「FP Cafe」、女性向けマネーメディア「Mocha」、動画コンテンツ「Money&YouTV」、Podcast番組「マネラジ。」などを運営。金融に特化したコンテンツの企画、制作、デザイン、コーディング、執筆、分析、アドバイザリーなどを行っている。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう