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22/08/23

家計・ライフ

家の収納と家計状況はほぼ同じ? お金が貯まる収納の見直しポイント3選

家の収納と家計状況はほぼ同じ? お金が貯まる収納の見直しポイント3選

収納と家計は共通点が多く、収納スペースを見るとその家の家計状況がわかるといわれます。また、収納が苦手な人は、お金が貯まりにくい傾向にあるようです。でも収納を見直せば、お金の使い方も改善されていきます。そこで今回は、収納と家計の共通点を解説し、お金が貯まる収納の見直しポイントを3つご紹介します。

収納と家計には共通点があった!

モノの持ち方とお金は一見関係がないように見えますが、実は共通していることが多々あります。よく「家が片付いている人はちゃんと貯蓄ができている」といわれますが、これはまさに収納と家計は共通点があるからこそいえることなのです。ではここで、収納が苦手な人の家計はどんな特徴があるのか見ていきましょう。

●収納スペースがごちゃついている=家計の収支が把握できていない

収納の仕方にルールがなく、とりあえず空いたところに詰め込んでおくということはありませんか?この場合、モノを詰め込むことだけ意識しているので、持ち物の種類や持っている数を把握できていません。このようなご家庭では、家計でも同じような状況が見られることが多いです。何にいくらお金を使っているのか把握できていないので収支状況がわからず、家計は散らかったままです。このようなケースでは貯蓄はなかなか進みません。

●使っていないモノが多い=衝動買いが多い

詰め込まれたモノをチェックすると、必ずといっていいほど使っていないモノが出てきます。せっかく買ったのに使わないということは、お金を捨てているのと同じです。このようなケースでは、衝動買いをすることが多いようです。流行りのモノ、テレビや雑誌などで話題になったモノを見つけたら、買わずにはいられません。ただ、一時的な感情で買ったものは忘れ去られるのも早く、収納スペースに埋もれたままになることが多いです。このように、衝動買いが多い人は貯蓄できていないケースが多く、家計が赤字になりやすい傾向にあります。

●必要なモノと不要なモノの区別ができていない=使うお金・貯めるお金の区別がない

収納スペースがモノで一杯になっていると、肝心なモノが埋まりやすくなります。そのため、必要なモノを探し出すことができず、重複買いすることも少なくありません。とりあえずモノを詰め込むのがクセになっている人は、必要なモノと不要なモノの区別ができていないのです。これは家計でも同じで、使うお金と貯めるべきお金の区別を付けていないので、お金が貯まりにくい状態になっています。

お金が貯まる収納の見直しポイントとは?

収納スペースが整理されていないと、家計でも貯蓄ができなかったり、赤字になりやすかったりと、何かしら問題点が見られるものです。もし、家の収納がごちゃついているなと感じたら、次の3つのことに注意して、収納を見直してみてください。それと同時に、家計管理のしかたも見直すことで、暮らしがうまく回るようになります。

●お金が貯まる収納の見直しポイント1:モノの置き場所を決める

モノは使う場所に置いておくのが基本です。そして、モノの種類ごとに整理しておくと使いやすくなります。たとえば、食材ならレトルト、缶詰、乾物など種類ごとに分け、さらに賞味期限が近いものを手前に置くなど工夫すると、食品ロスを防げます。

モノの置き場所を決めるように、家計でもお金の使い道を決めるとよいでしょう。その最適な方法が「予算立て」です。あらかじめ予算立てをすることで、費目ごとに使えるお金の目安がわかり、無駄な出費を防ぐことができます。

●お金が貯まる収納の見直しポイント2:モノの適正量を決める

家の中で収納できるモノの量は、収納スペースのサイズで決まります。収納スペースからはみ出たモノは、家の中が散らかる原因になるのです。そのため、収納できるモノの量を知ることが重要になります。たとえば、洗剤類や消耗品は1個か2個程度のストックがあれば十分です。また、今はインターネットですぐに買い物ができる時代なので、多数の在庫を持つ必要はありません。

家計でも、毎月の収支状況を知り、家計の全体像を把握することが重要になります。家計の全体像を知り、使える金額を把握できれば、おのずと無駄遣いを減らせるようになるものです。まずは買い物のレシートや毎月の引き落としを集計する、あるいは家計簿アプリで記録するなどして、支出の把握に努めましょう。予算をオーバーしているようなら、余計な出費がないかを探し、固定費の削減、不要な支出の削減を検討しましょう。

●お金が貯まる収納の見直しポイント3:必要なモノだけを持つ

モノの持ち方の基本は、必要なモノだけを持つことです。必要なモノだけにお金を使えば、無駄な出費が出にくくなります。このとき、なくしたいのは衝動買いです。収納に不要なものがたくさんある…という方は特に要注意。確かに今は欲しいのかもしれませんが「収納の肥やし」になるようなモノを買ってしまうようでは、お金は貯まりません。

もし予定外のモノを買いたくなったら、すぐにレジへ向かうのではなく、一度考える時間を持つことをおすすめします。「本当に必要なモノ?」「使いこなすことはできる?」「家にあるモノで代用できない?」など、立ち止まって考える習慣ができれば衝動買いはなくなり、無駄遣いもなくすことができます。買い物をするときは、いたって冷静な判断が必要なのです。

まとめ

今、さまざまなモノの値上がりが続いています。生活必需品の物価上昇が続けば、食費や光熱費の節約をしても、効果が見えづらいかもしれません。そんなときでもできることがあります。それはモノの持ち方を見直すことです。

モノを持つことはお金を使うことにつながっています。だからこそ、モノの持ち方を見直すことで、貯まる家計に変えていくことができるのです。モノの置き場所を決め、適正量を知り、必要なモノだけを持つ。この3つのポイントを試して、お金が貯まる家計に変えていきませんか?

前佛 朋子 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)・1級ファイナンシャル・プランニング技能士

2006年よりライターとして活動。節約関連のメルマガ執筆を担当した際、お金の使い方を整える大切さに気付き、ファイナンシャル・プランナーとなる。マネー関連記事を執筆するかたわら、不安を安心に変えるサポートを行うため、家計見直し、お金の整理、ライフプラン、遠距離介護などの相談を受けている。

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