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22/05/18

家計・ライフ

「卒婚」希望者は既婚の3人に1人。卒婚と離婚の違い、メリットやリスクは?

「卒婚」希望者は既婚の3人に1人。卒婚と離婚の違い、メリットやリスクは?

「卒婚」という言葉を聞いたことはありますか? 2004年に評論家の杉山由美子氏が著書『卒婚のススメ』で使用した造語です。過去には加山雄三や清水アキラ、上沼恵美子などの芸能人が卒婚宣言するニュースなどもありました。近年でも、新しい夫婦の形として選択肢に入れる方も。今回は「卒婚とは?」から卒婚のメリットやリスクまでご紹介します。

卒婚とは?

卒婚とは、離婚することなく、夫婦が互いに干渉せずにそれぞれ独立した生活をすることです。婚姻関係を維持する意思が互いにあるという点が、離婚や離婚を前提とする別居や家庭内別居と大きく異なります。

卒婚のルールは基本的には夫婦が話し合って決めるため、その関係性は夫婦により様々。生活費負担や居住状態においても特に決まりはなく、同居、別居、または週末婚のように週末だけ一緒に過ごすなど、それぞれに合った形をとっています。

既婚者の3割が「卒婚」したい

婚活・恋活や街コンなどを企画する「e-venz(イベンツ)」が全国30歳~59歳の既婚男女1000名を対象に実施した「卒婚に関するアンケート」によると、なんと約3割の既婚者が「卒婚したい」と回答しています。

●卒婚をしたい人の割合

e-venz「卒婚に関するアンケート」より

年代別にみると、30代、40代、50代と年代が進むにつれて「卒婚したい」と答える方が増えています。また、男性よりも女性のほうが卒婚したいと答える人数が多くなっています。

●「卒婚したい」と答えた人数(年代別)

e-venz「卒婚に関するアンケート」より

夫婦の新しい形として、卒婚してみたいと興味を持つ既婚者が多いことが伺えます。ただ、現時点で実際に卒婚に踏み切ったという夫婦は7%ほど。卒婚に憧れつつも、一歩、踏み出せないという夫婦が多いというのが現状のようです。

●実際に卒婚をしている人

e-venz「卒婚に関するアンケート」より

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卒婚のメリットとリスク

卒婚を希望しながらも実行になかなか移せない…。それは、卒婚の実情をよく知らないためかもしれません。卒婚のメリットやリスクはどういうものなのでしょうか。

●卒婚のメリット①:夫婦でルールを自由に決めることができる

卒婚の最大のメリットはなんといっても自由度の高さなのではないでしょうか。
お互いのプライベートをどれくらい干渉するか?生活費負担はどうするか?同居を続けるか、別居をするか?家族のイベントは一緒に過ごすか?相続はどうするか?…などなど。
ルールを夫婦で決めることができるので、互いに無理のない関係性を築くことができます。

結婚に感じていた窮屈さや義務感から逃れるとともに、離婚による社会的、心的負担なども回避することが可能。ルールによっては、結婚と離婚の良いところ取りをすることもできるのです。卒婚してから、以前より夫婦関係が良くなったという方がいるのは、この自由度の高さのおかげかもしれません。

●卒婚のメリット②:世間体が保てる

離婚となると周りの目が気になる方もいると思います。
卒婚であれば、婚姻関係が続くため、苗字が変わることも、書類上、配偶者欄が空欄になることもありません。周りから見れば、今までと何ら変わりないという点が安心に繋がるでしょう。

●卒婚のメリット③:子供や親などを傷つけない

離婚となると、本人たちが納得の上だったとしても、身近な人たちは心配します。
夫婦を一番に愛し、応援してくれている子供たちや両親の心労を考えると、離婚という形をとることに躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。
自分たちの心の自由を守りながら、子供や両親に心配もかけたくない…そのような夫婦には卒婚という形が最適なのかもしれません。

●卒婚のリスク①:再婚はできない

離婚と異なり、卒婚は書類上の婚姻関係は続いています。好きな人ができ、結婚したいと思っても、それは叶いません。再婚への希望がある方は、卒婚より離婚を選択した方が良いでしょう。

●卒婚のリスク②:卒婚者の恋愛は不倫認定される可能性あり

基本的には互いを干渉しないというのが卒婚のルールですが、籍が入っている以上、恋愛はリスクあり。夫婦関係は破綻していたとしても、恋人との関係を配偶者から不倫と訴えられれば、慰謝料が発生する可能性は大いにあります。また、それがきっかけで不本意な離婚を招くこともあるでしょう。
卒婚を始める際には、互いの恋愛についてのルールも決めておき、書面で残しておくと安心です。

●卒婚のリスク③:離婚を切り出されるケースも

互いに自由を満喫できる卒婚ですが、干渉せずに各々の生活をしている中で、相手の考えや価値観が変わることは大いにあり得ます。
自分は卒婚の形がベストだと思っていても、相手が離婚の方が良いと思えば、その時点で卒婚の継続は難しくなってしまいます。特に長期間別居をしている場合には婚姻関係の破綻と見なされ、離婚となってしまう可能性が高いので、卒婚の形をとっていることを書面で残しておいた方が良いでしょう。

まとめ

籍を抜かずに独立した生活を送る、結婚と離婚の中間ともいえる「卒婚」。安定と自由の両方を手にできるとあって、魅力的にうつるのは当然のことと思います。しかし、結婚、離婚と同様、卒婚にはリスクも存在します。
「卒婚」に興味がある方は、メリットばかりを見るのでなく、しっかりとリスクについても検討しておくことをお勧めします。

城山ちょこ ライター

東京海上日動火災保険出身。慶応大学院SDM研究科修了。
2013年よりライターの道へ。執筆ジャンルは金融(保険)、働き方、子育て、結婚など女性のライフスタイル全般。2児の子育てと仕事の両立に日々奮闘中。丁寧でわかりやすい記事をモットーとしています!

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