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19/12/10

家計・ライフ

離婚を回避したいときにやってはいけない6つのNG行為

パートナーに突然離婚を要求されると、「何としても離婚は回避したい」と焦ってしまいがち。間違った対処をして離婚を決定的にしないよう、くれぐれも気を付けましょう。今回は、離婚カウンセラーとして夫婦関係修復の相談にも応じている筆者が、離婚を回避したいときにやってはいけない6つのNG行為をお伝えします。

離婚を回避したいときにやってはいけない6つのNG行為:①聞かなかったことにして無視する

離婚したくないからと言って、離婚の話をなかったことにしてしまうのはNG。たとえば、「この間の話考えてくれた?」と聞かれたとき、聞こえないふりをしたり、急に話題を変えたり…。こういうことを繰り返すと、相手は余計に不信感を持ち、離婚の意思を固めます。

まず、離婚したいという相手の気持ちをしっかり受け止めてください。相手の気持ちを受け止めた上で、離婚したくないという自分の意思をはっきり伝え、話し合うことが大事です。

離婚を回避したいときにやってはいけない6つのNG行為②突然ご機嫌取りを始める

相手に離婚を要求された途端、急にしおらしくなってしまう人も少なくありません。たとえば、急に家事をするようになったり、相手の帰りが遅くても待っていたり…。離婚を思いとどまらせるために、相手の機嫌を取ろうとしてしまうのです。もちろん、自分がそうすべきと思ってするのならいいですが、相手に媚びるような態度はNG。

仮に今回離婚を回避できたとしても、それが相手を甘やかした結果なら、また同じようなことが起こります。「離婚」と脅せば言うことを聞いてもらえるのですから、相手はどんどん身勝手になるでしょう。夫婦は対等の関係。相手の顔色を窺うのではなく、納得がいかないことについてはきちんと自分の意見を伝えましょう。

離婚を回避したいときにやってはいけない6つのNG行為③昔の思い出に頼ろうとする

相手が「離婚したい」と言い出したとき、「ねえ思い出して。私達、こんなに幸せだったでしょう?」と言って、結婚式の写真を見せたり、楽しかった昔の思い出を一方的に語ったり・・・。幸せだった日に戻りたいという気持ちはわかりますが、こういうことを離婚騒動の渦中でやるのは逆効果です。

相手は過去ではなく未来を見て、離婚したいと言っています。過去にすがるのではなく、希望を見いだせる未来を提示することを考えましょう。簡単に離婚になってしまう夫婦は、ライフプランが描けていないことが多いです。今後どうしたいかという具体的なプランを話し合うようにしましょう。

離婚を回避したいときにやってはいけない6つのNG行為:④浮気の疑いがあるのに見て見ぬふりをする

一方的に離婚を言い出す場合、他の異性がいるというのはよくある話です。ですが、浮気に気付いていても、「相手を怒らせてはおしまい」と、何も言わず事が収束するのを待とうとする人もいます。

浮気相手がいる場合、浮気相手を排除せず夫婦関係を修復するのは困難です。浮気は夫婦という2者の問題ではなく、浮気相手を含む3者の問題。離婚しない場合でも浮気相手に慰謝料請求はできますから、けじめをつけることを考えましょう。

離婚を回避したいときにやってはいけない6つのNG行為:⑤相手を無理矢理カウンセリングに連れて行こうとする

離婚カウンセラーのところへ、「離婚問題が起こっているので相手にカウンセリングを受けさせたい」という問い合わせをしてくる人は、実はかなり多いです。こういう人は、相手がおかしくなったと思って、病院やカウンセリングに連れて行こうと必死になっています。

離婚を言い出す人は、ほとんどの場合、病気でもおかしいわけでもありません。離婚問題が起こったら、相手を何とかしようと考えるのではなく、自分が何をすべきかを冷静に考えることが大切です。

離婚を回避したいときにやってはいけない6つのNG行為:⑥いきなりお金の話をする

離婚を要求されたとき、「私や子供の生活はどうなるの?」「家のローンは?」「これから教育費がどれだけかかると思ってるの?」等々、お金のことばかり持ち出して「それは困る」と言うのもNG。お金の面の不安はあって当然なのですが、相手は「結局自分は家にお金を入れるだけの存在なのか」と思ってしまいます。

本当に離婚となったときには、嫌でもお金の話はしなければなりません。まずはお互いの気持ちを確認することが先です。

離婚回避したいときには何をすべき?

離婚の話が出たということは、夫婦間に何らかの問題が起こったということ。起こった問題と向き合わずに離婚回避はできません。いたずらに離婚を恐れていれば、動けなくなります。離婚話が出たら、これまでの夫婦関係を見直すことが大事。カウンセリングを受けるなどして、関係修復のヒントを見つけましょう。

森本 由紀 ファイナンシャルプランナー(AFP)・行政書士・離婚カウンセラー

Yurako Office(行政書士ゆらこ事務所)代表。法律事務所でパラリーガルとして経験を積んだ後、2012年に独立。メイン業務の離婚カウンセリングでは、自らの離婚・シングルマザー経験を活かし、離婚してもお金に困らないマインド作りや生活設計のアドバイスに力を入れている。

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