23/06/19
ふるさと納税で電気代が支払えるって本当?
2023年6月からさらに値上がりする電気代。電気代に限らず様々な物が値上がりする中、家計の節約に頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。そんな方々に検討していただきたいのが、電気代をふるさと納税で支払う方法です。
今回は、電気代をふるさと納税で支払える自治体についてご紹介します。
ふるさと納税で「電気」が返礼品に
ふるさと納税は、自分で選んだ自治体に納税(寄附)することで税金の還付や控除が受けられる制度。多くの自治体では、寄附のお礼の品(返礼品)をもらうことができます。
このふるさと納税の返礼品として電気を選ぶことができる自治体があります。ふるさと納税をした人が、太陽光発電所などで発電した電気を扱う地元の新電力と契約すれば、寄付額の3割までに当たる電気代を自治体が負担するという仕組みです。
返礼品の電気は太陽光発電や風力発電、地熱発電やバイオマス発電などによってつくられた再生可能エネルギーです。地球にやさしく、エコ活動にもつながります。
「電気」を返礼品にしている自治体
ふるさと納税で電気を返礼品にしている自治体には、次のところがあります。
●電気の返礼品のある自治体1:愛知県豊田市
愛知県豊田市では、最低1カ月9000円の寄附で太陽光発電の返礼電気量100kWhをもらうことができます。対象は、「おいでんエネルギー」に加入している、愛知県、岐阜県(一部を除く)、三重県(一部を除く)、静岡県(富士川以西)、長野県在住の人です。
●電気の返礼品のある自治体2:三重県川越町
三重県川越町では、1口あたり2,500円の電気代が割引になります。太陽光発電もしくは火力発電から調達したCO2フリーでんきがもらえます。
対象は、中部エリアの電力会社「中部電力ミライズ」と契約している人です。プランは寄附額1万円、3万円、5万円で、それぞれ寄附額の25%にあたる2500円、7500円、1万2500円が電気代として充当されます。
●電気の返礼品のある自治体3:三重県度会町
三重県度会町は、返礼品として、好きなタイミングで電気代に充当できる電力ポイントを受け取ることができます。
1~10万円の寄附(1万円以上、100円単位で寄附が可能)で、寄附額の30%が電力ポイントとして還元されます。この電力ポイントには有効期限がないため、好きなタイミングで電気代に充てたいと考える人におすすめです。
対象は、電力供給エリア(北海道・北陸・沖縄・離島エリアは対象外)在住の「みんな電力」を契約している人です。
●電気の返礼品のある自治体4:岐阜県飛騨市
岐阜県飛騨市では、電気と特産品カタログがセットになっており、10万円の寄附額で1万5,000円分の水力発電の電気と、1万5000円分の特産品がもらえます。特産品は、飛騨牛や米、日本酒、フルーツなど。140種類から好きなものを自由に選ぶことができます。
対象は、関西電力の電気料金メニュー「ふるさとECOプラン from 飛騨市」を契約した人です。
●電気の返礼品のある自治体5:群馬県中之条町
群馬県中之条町では、25万円を一口とした寄附額で、太陽光発電の返礼電気量2500kWhを受け取ることができます。
対象は、東京電力管内にお住まいの方で、現在東京電力エナジーパートナー株式会社又は小売電気事業者(新電力)から電気を需給されている人です。
電気代の代わりに日用品や生活必需品をもらう手も
電気代がますます上がる今、ふるさと納税で電気代が支払うことができるのはありがたいですよね。お得な上に、再生可能エネルギーで地球に優しい電力を利用することができるので、大変おすすめです。
しかし、ふるさと納税で電気代を支払えない、対象外の地域もまだまだ多いのが現状です。そういった地域にお住まいの方は、お米やお水、ティッシュペーパーなどの日用品や生活必需品などをふるさと納税で賄うのがおすすめです。そうして、浮いた生活費の分を電気代に充てれば生活費の節約が可能になります。それに、返礼品で頼んだ物が自宅に届くので、買いに行く手間を省くことができます。
ふるさと納税を賢く利用し、お得で快適な暮らしにしていきたいものです。
【関連記事もチェック】
・貧乏人にありがちな、お金持ちは絶対しない”投資”
・失業給付をもらうまでの期間「2か月→7日」に 短縮されるとどうなるのか
・定年後ずっと使えるお金6つのルール【Money&YouTV】
・年金受給者に1月届く「公的年金等の源泉徴収票」チェックすべき3つのポイント
・国民年金保険料「40年間全額免除」だと、年金はいくらもらえるのか
城山ちょこ ライター
東京海上日動火災保険出身。慶応大学院SDM研究科修了。
2013年よりライターの道へ。執筆ジャンルは金融(保険)、働き方、子育て、結婚など女性のライフスタイル全般。2児の子育てと仕事の両立に日々奮闘中。丁寧でわかりやすい記事をモットーとしています!
この記事が気に入ったら
いいね!しよう