22/04/27
約1400億円が失効、ポイントを無駄にする人の残念な特徴
クレジットカードやマイレージサービスを利用した際、利用額に応じてポイントやマイルが貯まります。ポイントやマイルは現金の代わりに使ったり商品に交換したりできるので、貯めている人も多いのではないでしょうか?
とはいえ、ポイントやマイルには有効期限があるため、使い忘れると失効してしまいます。ポイントやマイルは、失効したら復活しません。失効してしまったらショックですよね。
今回は、ポイントやマイルが失効する人の特徴や対策について解説します。
ポイントやマイルの年間失効額は約1400億円!
株式会社プレミア・クロスバリューが行った「クレジットカードポイントとマイルの利用状況に関する実態調査」によると、クレジットカードを「ポイントを貯めるため」に使っている人は61.0%、マイレージサービスを「マイルを貯めるため」に使っている人は81.1%にのぼるとのこと。しかし、クレジットカード利用者の約3人に1人(35.9%)、マイレージサービス利用者の約2人に1人(46.9%)は、ポイントやマイルの失効経験があることがわかりました。
●ポイント・マイルの失効経験
「クレジットカードポイントとマイルの利用状況に関する実態調査」より
また、失効経験のある人の「失効したポイント・マイル量」の平均金額は、クレジットカードで2742.4円相当、マイルが5081.2円相当という結果になりました。対象となる失効経験者を実際の人口に換算して計算しなおした場合、合計で約1389億円相当のポイントが失われていると説明しています。
ポイントやマイルが失効する人の特徴とは?
クレジットカードやマイレージサービスを選ぶ際にポイントやマイル目的で利用する人も多いのではないでしょうか?しかし、貯めたポイントやマイルが失効するのはショックですし、もったいないですね。では、どうしてポイントやマイルが失効してしまうのでしょうか。ポイントやマイルが失効してしまう人の特徴を見てみましょう。
●ポイント・マイルを失効する人の特徴
「クレジットカードポイントとマイルの利用状況に関する実態調査」より
●ポイント・マイルが貯まっていることを忘れている
「貯まっていることを忘れていたから」と回答した人の割合は、カードが49%、マイルが28%といずれも高い割合を占めています。クレジットカードもマイレージサービスのポイントもポイントがどのくらい貯まっているかは、Webサイトやアプリのマイページにアクセスしなければ分かりません。そのため、クレジットカードやマイレージサービスを使っているだけでは、ポイントがいくら貯まっているのか把握していない人が多いことが考えられます。
●ポイント・マイルの使い道が見つからずそのまま放置する
多くのクレジットカードやマイルでは、貯まったポイントをギフト券・商品・各種サービスなどに交換できます。ところが、利用しているサービスや貯まっているポイント次第では、自分が使いたい交換先が見つからないケースもあります。そして、後で使い道を決めようとしたら、いつの間にか交換するのを忘れてしまうことも少なくありません。
●ポイント・マイルの端数が使い切れなかった
多くのサービスでは1ポイント単位でポイントが貯まります。しかし、それぞれのカード会社やマイレージサービスを提供する会社では、最低交換ポイントが設定されています。最低交換ポイントが高めに設定されている場合、端数分のポイントは有効期限が切れると失効してしまうのです。特にマイルの失効理由として、端数が使い切れないと回答した人の割合は、3割を超えているので注意が必要です。
ポイント・マイルの失効を防ぐためにできる4つの対策
せっかく貯めたポイントやマイルは、できるならきれいに使い切りたいと考える人も多いでしょう。では、貯めたポイントやマイルを有効期限切れにより失わないためには、どうすればよいのでしょうか。4つの対策を紹介します。
●ポイント・マイルの失効を防ぐ対策1:ポイントを集中させる
たくさんのカードを利用している場合、いずれのカードもポイントが少ししか貯まっておらず、交換できない間に有効期限が切れるケースもあります。なるべく1枚のカードを集中して使い、ポイントを集中させましょう。還元率がよいカードに集中させれば、すぐに交換しやすくなるので、ポイントを無駄にする心配もありません。
●ポイント・マイルの失効を防ぐ対策2:すぐに使う
そもそもポイント・マイルを貯めていることを忘れてしまうならば、忘れないようにすぐに使うのも一つの手段です。たとえば楽天カード・dカード・au PAYカードなどでは、カードの支払いにポイントを充当することができます。特に端数があまることが多い人には、おすすめの対策です。
●ポイント・マイルの失効を防ぐ対策3:別のポイントに交換する
ポイントによっては、使える用途が少ないケースもあります。たとえばマイレージサービスで貯めたマイルがあっても、旅行の予定がない場合、使うことができません。しかし、普段からよく利用する提携先のポイントに交換すれば、有効期限が切れて無駄になるリスクもないでしょう。
たとえば、ANAマイレージクラブのマイルは、以下のポイントに交換できます。
【ANAマイレージクラブのマイルの主な交換先】
・電子マネー「楽天Edy」 10,000マイル→10,000ポイント
・楽天ポイント 10,000マイル→8,000ポイント
・Tポイント 10,000マイル→10,000ポイント
・nanacoポイント 10,000マイル→10,000ポイント
・メトロポイント 10,000マイル→10,000ポイント
・Suica 10,000マイル→10,000円分のSuica※
※ANA VISA Suicaカード会員限定
欲しい商品がない場合やしばらくポイント・マイルを使わない場合は、すぐに別のポイントに交換しておくのをおすすめします。
●ポイント・マイルの失効を防ぐ対策4:投資に回す
楽天ポイント、dポイント、Tポイント、Pontaポイント、LINEポイントといったポイントは、投資に回すことも可能。株式や投資信託の購入代金の一部にあてたり、手数料にあてたりできるほか、株式や投資信託の値動きにポイントが連動するサービスもあります。値上がりすれば、資産やポイントを増やせるでしょう。
ポイントはなるべく早く使い切ろう
クレジットカードやマイレージサービスで貯めたポイント・マイルは、なるべく早く商品や別のポイントに交換しましょう。なぜなら後回しにすると、有効期限切れに気づかず、ポイント・マイルを失効しやすくなるからです。
また、ポイント・マイルを失効しにくいクレジットカードやマイレージサービスを選ぶことも重要です。貯まったポイントを1円から買い物などに使ったり投資に回せたりできるカードであれば、端数を無駄なく使い切れるでしょう。
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小栗健吾 現役のFXトレーダー及びWEBライター
地方の大学を卒業後、会社員を経て、WEBライターとして活動中。FXや仮想通貨の取引経験(FXは8年以上)があり、現役トレーダーの目線で記事を多数執筆している。また、現在はFXだけでなく、「キャッシング」「副業」「節税」などマネー系の記事も多く執筆している。
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