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22/01/10

資産運用・経済

【2022年版】ポイント投資サービス徹底比較 プロが選び方を伝授

【2022年版】ポイント投資サービス徹底比較 プロが選び方を伝授

※本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。

楽天ポイント、Tポイント、dポイント、Pontaポイント……。買い物をすると貯まるポイントをお持ちの方は多いでしょう。このポイントを利用して投資を行う「ポイント投資サービス」が広がりを見せています。「投資には興味があるけど、お金が減るのはちょっと…」という方でも、ポイント投資なら気軽に始められるはず。

今回は、そんなおすすめのポイント投資の概要や魅力、そして主なポイント投資サービスの比較まで、2022年版として紹介します。

ポイント投資サービスは「現金購入型」と「ポイント連動型」の2種類

ポイント投資サービスは、貯まったポイントで株や投資信託といった金融商品に投資できるサービスです。通常の投資と同じく、買った商品が値上がりすれば利益が出ますが、逆に値下がりすれば損失が生まれます。

ポイント投資には、大きくわけて「現金購入型」と「ポイント連動型」の2種類があります。

現金購入型は、持っているポイントを証券会社で現金化して、株や投資信託などの金融商品を購入するポイント投資です。実際に金融商品を購入しますので、証券会社等への口座開設が必要です。また、購入した金融商品を売って引き出せば、現金で受け取ることができます。
元手がポイントというだけで、あとは本格的な投資です。

ポイント連動型は、選んだ株や投資信託などの値動きに合わせてポイントが連動して増えたり減ったりする仕組みです。実際に金融商品を買うわけではないので、証券会社等の口座開設も不要です。利益もポイントで受け取ります。金融商品が値上がりしてから引き出すと、より多くのポイントがもらえる、というわけです。

ポイント投資がおすすめできる3つの理由

ポイント投資がおすすめの理由は、次の3つにまとめられます。

●ポイント投資がおすすめの理由1:お金が減る心配がない

ポイント投資の元手は基本的にはポイントですので、仮に値下がりしても、手持ちのお金が減ることはありません。「損したら怖い」という投資初心者でも「お金がない」という方でも、ポイント投資ならより気軽に取り組めるのでおすすめです。

●ポイント投資がおすすめの理由2:少ないポイントでスタートできる

ポイント投資は、株でも投資信託でも少ないポイントでスタートできます。たとえば株なら、通常100株単位、数万円〜数十万円は必要ですが、現金購入型なら1株単位、数百ポイント程度から投資できます。さらにポイント連動型ならば、より少ないポイントでも投資できます。ポイントは普段の買い物のなかで自然に貯まったものを使えばいいのですから、始めやすいのもメリットですね。

●ポイント投資がおすすめの理由3:投資を学び、楽しむきっかけになる

極端にいえば資金ゼロでもできるポイント投資。とはいえ、扱う株や投資信託は本物です。これまで株や投資信託のことを知らなかった方でも、自分がポイント投資をするとなれば、興味がわくでしょう。また、値動きがあれば、どうして値上がり(値下がり)したのだろうと気になるでしょう。こうしたことから投資を学び、楽しんでいけば、将来の自分の資産運用にもきっと役立ちます。ポイント投資は、これから投資に触れる方におすすめの投資なのです。

ポイント投資サービスを比較してみよう

ポイント投資サービス比較するときに、チェックしておきたい3つの観点を紹介します。どのポイント投資を使うか、選ぶときの参考にしてください。

①投資に必要な最小ポイント数
投資に必要なポイント数が少ないほど、より少額から投資を試すことができます。最小ポイント数が少ないポイント投資サービスを選べば、その分投資しやすくなるのでおすすめです。
もっとも、あまり少額すぎてもなかなか増えていきません。しかし、それでも少しずつポイントを積み重ねていけば、やがては大きな金額になるでしょう。

②投資対象
多くのポイント投資サービスは株や投資信託を扱っています。とはいえ、ポイント投資サービスによっては購入できる商品が限られている場合があります。もし欲しい商品が決まっている場合は、あらかじめその商品が購入できるのか調べておくのがおすすめ。商品の一覧は、ポイント投資サービス各社のウェブサイトなどにあります。
また、中にはポイント投資でFXや仮想通貨などができるサービスもあります。

③手数料
現金購入型のポイント投資サービスの場合、商品の売買に際して手数料がかかることがあります。手数料は確実に利益を押し下げる要因になるので、なるべく安くすむところを選ぶのが基本ですし、おすすめです。また、出金にも手数料がかかる場合があるので、注意してください。

それでは具体的に、ポイント投資サービスを現金購入型とポイント連動型に分けて紹介していきます。なお、以下表内の手数料は税込となっています。

「現金購入型」のポイント投資サービス

筆者作成

●楽天ポイント「楽天ポイント投資

楽天ポイント投資では国内株式・米国株式・投資信託の購入代金や手数料の一部または全てに楽天ポイントを利用できます。注目は、2021年12月に国内主要証券では初めて米国株式の取引にポイントが利用できるようになったこと。1ポイントから、楽天証券が扱う4900銘柄以上(2023年5月16日時点)の米国株式の購入代金・取引手数料に充当できます。

また投資信託のポイント購入は楽天のポイントプログラム「SPU」の対象になり、楽天市場での買い物の際に貯まるポイントを増やすことができます(楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定のうえ、楽天ポイントを1ポイント以上使って当月合計30,000円以上のポイント投資(投資信託)で+0.5倍、当月合計30,000円以上のポイント投資(米国株式 円貨決済)で+0.5倍)。普段楽天市場を使っている人におすすめです。

●dポイント「日興フロッギー」

日興フロッギーは、さまざまな記事に張られたリンクから株式が買えるサービスです。dポイントは100ポイントから購入資金に充当することができます。これまで投資をしてこなかった方でも、記事を読むことで知識がどんどん身に付くのでおすすめです。

●Tポイント「Tポイント投資

SBIネオモバイル証券ではTポイントを利用して株を1株単位で購入可能。日にちと金額を指定すれば株の積立投資もできます。日々忙しい方でも、着実に投資を進めることができるのでおすすめです。サービス利用料として毎月220円(税込)かかりますが、200円分は「期間固定Tポイント」として付与されるので、これを使って投資をすれば実質ほぼコストなしで投資できます。SBIネオモバイル証券では他にFXの取引ができます。またSBI証券では投資信託、bitFlyerでは仮想通貨の取引もできます。

●LINEポイント「LINE証券」

LINE証券では、LINEポイントを株式や投資信託の購入代金に充てることができます。単元未満株の売買ができる「いちかぶ」では1500銘柄以上に投資できるうえ、約3800銘柄がLINEポイントで取引可能になっています。LINE証券では、対象の銘柄がその日の終値の3%〜7%引きで購入できる独自のキャンペーン「株のタイムセール」も開催されています。

※編注:LINE証券は2024年中に撤退を発表しました。新規口座開設の受付を終了しています。

●松井証券ポイント「松井証券ポイントプログラム

松井証券ポイントは松井証券で投資信託を保有したり、「マツイセキュリティーズカード」で買い物をしたりしたときにもらえるポイント。「ひふみプラス」「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の3本の投資信託を購入可能です。積立設定をしておけば、100ポイント貯まったあとに自動で買い付けをしてくれます(買い付けの申し込みは毎月第3営業日)。

●インヴァストカードポイント「クレカポイント積立投資」

インヴァストカードで買い物をすると、ポイントが自動的に海外ETFの積立投資に充てられます。カードを使うだけで、知らずのうちにポイント投資ができ、貯まっていきます。

●トラノコポイント「ポイントで投資」「マイルで投資」

トラノコでは、nanacoポイントやANAマイルを利用して投資信託に投資できます。投資先は安定重視の「小トラ」、バランス重視の「中トラ」、リターン重視の「大トラ」の3つの投資信託から選びます。
どのポイント・マイルを使うかで最小ポイント数は異なりますが、5円分から投資が可能。なお、毎月の利用料は300円(申込後3カ月は無料)です。

「ポイント連動型」のポイント投資サービス

●楽天ポイント「ポイント運用 by 楽天PointClub」

楽天ポイントには、ポイント連動型のポイント投資サービスもあります。「アクティブ」「バランス」の2種類のコースのどちらかを選ぶだけで、投資信託の値動きと楽天ポイントが連動します。手軽に投資の雰囲気を味わうことができるポイント投資サービスです。

●dポイント「dポイント投資」

dポイントにもポイント連動型のポイント投資サービスがあります。投資先には、「アクティブ」「バランス」の2種類のコースから選ぶ「おまかせ運用」と、「日経平均株価」「新興国」など8つのコースから選ぶ「テーマで運用」があります。

 

●Pontaポイント「Stock Point for CONNECT」

PontaポイントをStockPointに交換することで、約110銘柄にポイント運用ができるサービス。ポイント投資のポイントが1株以上の金額になれば、本物の株に交換することもできます。StockPointをPontaポイントに戻す際に、1%の手数料が引かれる点は注意しておきましょう。

●StockPoint「StockPoint」

ドットマネー、永久不滅ポイント、エムアイポイントといったポイントをStock Pointに交換することで、国内株式・REIT・投資信託・仮想通貨など合計約170の投資先に投資できます。また、「Stock Point for CONNECT」と同様、1株分のポイントが貯まったら、株式に交換することもできます。

●永久不滅ポイント「永久不滅ポイント運用サービス」

「日本株(TOPIX)コース」「資産形成の達人コース」など、6種類の投資信託コースから選ぶだけで、そのコースの投資信託の値動きとポイントが連動します。また、「株式コース」では、実在の企業の株価に連動してポイントが増減します。

●PayPayポイント「PayPayポイント運用」

スマホ決済のPayPayで決済後に付与される「PayPayポイント」でもポイント投資が可能。運用はPayPay証券(旧OneTapBUY)が行なっています。アメリカの複数企業に分散投資する「スタンダードコース」と、スタンダードコースの3倍の値動きをする「チャレンジコース」の2種類のコースがあります。

PayPay証券

まとめ

さまざまなポイント投資サービスとおすすめの理由を紹介してきました。きっとほとんどの方が、1種類、あるいは2種類と、今回紹介したポイントをお持ちだと思います。これまでは買い物に使うしか使い道がなかったポイントも、今はポイント投資で増やせる時代。もし、ただ持っているだけで使っていないポイントがあるなら、ポイント投資に挑戦するのがおすすめです。うまくいけば、増やせるかもしれませんし、減っても現金が減るわけではありません。ポイント投資、ぜひ取り組んでみてくださいね。

頼藤 太希 マネーコンサルタント

(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、など書籍100冊、累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(旧Twitter)→@yorifujitaiki

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