22/12/07
【2022年12月から】国税をスマホ決済「国税スマートフォン決済専用サイト」のメリット、使い方、注意点
「税金もスマホ決済できればラクなのに!」と考えたことはありませんか?実は、2022年12月から国税をスマホで納付できるようになるのをご存知でしょうか?しかも「事前手続き不要」「手数料無料」と聞いたら、関心のある方は多いと思います。そこで今回は、国税をスマホで納付できる「国税スマートフォン決済専用サイト」の使い方についてご紹介します。
今までもキャッシュレス納付はできていたけど
国税は、今までもクレジットカードで納付することができました。クレジットカードで国税を納付すれば、クレジットカードの請求に合わせて口座引き落としされますから、納付忘れがないというメリットがあります。その一方で、下表のように少額ではありますが、手数料がかかるというデメリットもありました。
●クレジットカード決済の決済手数料
※以後も10,000円を超えるごとに決済手数料が加算されます。
国税庁のウェブサイトより
今回ご紹介する国税スマートフォン決済専用サイトは、スマホ決済アプリで国税を納付することができる専用サイトのことをいいます。このサイトを通じて、2022年12月1日から国税をスマホアプリ納付することができるようになります。
国税スマートフォン決済専用サイトで利用できるスマホ決済アプリは、
・PayPay
・d払い
・au PAY
・LINE Pay
・メルペイ
・Amazon Pay(Amazonショッピングアプリ)
の6つです。
国税スマートフォン決済専用サイトでの納付は、クレジットカード納付のときのような決済手数料はかかりません。事前手続きは不要で、一度の納付の利用上限額は30万円までとなっています。
どうやったら国税をスマホで納付できるの?
国税スマートフォン決済専用サイトで国税をスマホ納付する手順は、次のとおりです。
●国税のスマホ納付手順1:スマホ決済アプリに必要額をチャージする
国税スマートフォン決済専用サイトで国税をスマホ納付する際、スマホ決済アプリのアカウント残高を利用した支払方法のみ利用可能です。スマホ決済に紐づけたクレジットカードからの支払いでは国税を納付できません。
そのため、事前に利用するスマホ決済アプリのアカウント登録とチャージが必要となります。6つのスマホ決済のなかから、国税のスマホ納付に利用するものを用意しておきましょう。なお、チャージ方法についての制限はありませんので、現金、口座振替、クレジットカードなどいずれのチャージ方法も利用可能です。
●国税のスマホ納付手順2:「国税スマートフォン決済専用サイト」にアクセスする
国税庁のホームページ「スマホアプリ納付の手続き」ページに表示されている「国税スマートフォン決済専用サイト」にアクセスして、支払に使うスマホ決済アプリを選択します。その後、納付情報(氏名等、住所等)を入力して、入力内容を確認の上、納付ボタンをタップすると、納付完了です。
スマホ納付時、スマホ納付後の注意点は?
「国税スマートフォン決済専用サイト」は2022年12月1日から利用ができます。今後フィッシング詐欺を狙ったサイトも登場してくることが想定されるため、国税庁のホームページからアクセスするように心がけましょう。
「国税スマートフォン決済専用サイト」での一度の納付上限額は30万円となっていますが、スマホ決済アプリによっては別途制限額が設けられている可能性があります。納税する金額が制限額をオーバーしている場合は利用できませんので、納税前に確認しておきましょう。
なお、「国税スマートフォン決済専用サイト」で国税を納付した場合、領収書は発行されない点にも注意が必要です。領収書の発行が必要である場合は従来通り、最寄りの金融機関又や所轄の税務署窓口で納付する必要があります。
また、国税のスマホ納付でポイントがつくかは、本稿執筆時点(2022年11月28日)では明らかになっていません。地方税など、他の税金の支払いにスマホアプリを利用した場合には、ポイントがつかないケースもあります。
国税のクレジットカード払いでは、決済額に応じてポイントがもらえます。しかし、同時に決済手数料もかかってしまうため、実質的にお得になるのはもらえるポイントから決済手数料を引いた差額になってしまいます。
国税のスマホ納付ならば、決済手数料がかかりませんので、ポイントがつくのであれば丸ごともらえることになります。スマホ納付を検討している方は、ポイントがつくかどうかに注目しましょう。
まとめ
国税をスマホ決済アプリで納付できる、便利な「国税スマートフォン決済専用サイト」。日常的にスマホ決済アプリを利用されている方にとって利便性の高い制度がスタートします。今回ご紹介した注意点にも気を付けながら、国税のスマホ納付を早速試してみてはいかがでしょうか。
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キムラミキ 株式会社ラフデッサン 代表取締役
AFP・社会福祉士・宅地建物取引士。外資系生命保険会社、マンションディベロッパーの営業を経て独立。現在は、就労移行支援事業所Fine米子オフィス(うつや発達障がいのある方の就労サポート施設)の運営に携わり、経済的自立をしたいと考える方のサポーターとして活動中。得意分野はライフプラン、キャリアプラン、生命保険、不動産。BSS山陰放送ラジオパーソナリティ歴10年以上の顔も持つ。
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