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20/11/12

家計・ライフ

お金が貯まる人が給料日にしている4つの当たり前

毎月くる給料日は、ワクワクしますね。自分のご褒美にスイーツを買ったり、ちょっとリッチなランチに行ったりするのもいいでしょう。でも、お金が貯まる人はその前にあることをしてから使います。お金が貯まる人がしている「給料日にしていること」を4つお伝えします。

お金が貯まる人が給料日にすること①:給与明細をしっかり確認する

給料明細をもらっても、振込額しか見ていませんか?もしそうなら、お金が貯まらないタイプといえます。お金が貯まる人はしっかり基本給と、プラスされている手当の項目と金額、差し引かれている(控除されている)項目と金額をしっかり確認します。

基本給は今の自分に対する1ヶ月分の給料の額です。それに様々な手当てが加わって総支給額となります。自分のがんばりや家族状況でプラスになる手当てがあるかもしれませんので、是非一度確認してみましょう。例えば、資格取得手当、家族手当、住宅手当、残業手当、夜勤手当、出張手当などです。残業手当など仕事量に対しての増加分は、実際の自分の勤務時間と合致するかもチェックします。実際、計算が間違っていて給料が少なく振り込まれていたということもあります。当然、もらわないのはもったいないですね。

控除されている金額を見ると、厚生年金や健康保険の多さにびっくりするでしょう。しかしそれは実際必要な額の半分。それと同じ金額を勤務先が支払ってくれています。あらためて勤務先に感謝の気持ちが出てくるはずです。
また、所得税・住民税はiDeCoや生命保険に加入して年末に控除証明を勤務先に提出することで安くすることができます。

給与明細の確認を通じて、学校では学ぶ機会のないお金の知識を深めていきましょう。

お金が貯まる人が給料日にすること②:毎月決まった額を使う前に貯金する

1ヶ月がんばって働いて得た給料が振り込まれたら、パーッと自分にご褒美してあげたくなるのもよくわかります。しかし、お金が貯まる人はその前にまず毎月決まった金額を貯金して残ったお金でやりくりします。この方法を「先取り貯金」といいます。

先取り貯金は、手取り金額の1割から2割が目標です。手取りが18万円なら1割の1万8000円貯金するイメージです。手取りが少ない若い世代は1割からスタートして、給料が上がってきたら徐々に2割にしていくとよいでしょう。

先取り貯金をする際、毎月給料振込口座から別の貯金用口座に移すのは大変なので、自動的に貯金する仕組みを作っておくと便利です。2つ例を紹介します。

・財形貯蓄…勤務先にこの制度があれば給料から設定した貯金額を差し引いて貯金して残額を振り込んでもらえる。会社によっては優遇金利があることも。
・自動積立定期預金…給与振込される銀行で手続きしておけば、毎月設定した日に設定した金額を定期預金にしておいてくれる。

一度自動的に貯まる仕組みを作っておくと、それが当たり前となり残った金額で生活するリズムができてきます。
金融機関から満期のお知らせがきて、貯まった金額に驚き思いがけずイタリア旅行に行ったことも。負担感なく自動的に貯まるのも魅力です。

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お金が貯まる人が給料日にすること③:現金で使う1ヶ月分の金額をまとめて出金する

財布に現金が少なくなるたびATMで出金していませんか?休日や時間外に出金すると110円手数料がかかりますし、何度も出金する時間も無駄になります。
たかが110円と侮ってはいけません。現在の普通預金の金利は0.001%ですから、110円は1100万円を1年間預けてようやくつく利息(税引前)の金額なのです。ATMの手数料は、それを一瞬で使ってしまっていることになります。

時間もお金も無駄にしないために、現金出金は「手数料のかからない時間に月1回」というルールにしておきましょう。ネット銀行なら夜間・休日でもコンビニで出金することができ便利です。給与振込口座をネット銀行にしておくのもオススメです。

私は、食費・雑費・外食費を月7万円と設定して、現金で月に1回出金して封筒にいれておきます。そして、日々○○ペイやクレジットカードで支払ったら、その金額を引き落とし入金用封筒に移していきます。こうすると、たとえキャッシュレスでも「お金を使った」感覚を忘れることがありません。翌月の請求がきても、その支払い用封筒から銀行に入金するだけなので、慌てることはありません。

お金が貯まる人が給料日にすること④:翌月の支払い予定を確認する

毎月の生活費はだいたい決まっていますが、臨時支出があるとその月の収支が悪化してしまいます。招待されている結婚式の3万円、保険料の年払い応当月の5万円、車税、車検費用、固定資産税、住民税などといった臨時支出を支払う予定がないか、確認しておきましょう。臨時支出がかさむのであれば、給料日前に慌てないよう貯金から補充したり、その月のやりくりを調整したりすることも必要になります。

普段から、臨時支出の費用を捻出するために、臨時用のお金をプールしておくと慌てずにすみます。1年間に必要な臨時支出の時期と金額を書きだし、合計金額を12ヶ月で割り戻すと1ヶ月あたりにプールしておかなければいけない金額がわかります。その金額を臨時用として貯めておけばいいのです。

あらかじめ予定がわかっていれば、次の給料日前に慌てることはありません。支出の計画を立てておくと赤字防止につなげることができます。

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まとめ

給料日にもらったお給料をいきなり使ってしまうようでは、お金は貯まりません。なんだかお金が貯まらないな、毎月給料日前はピンチだなというタイプの人は、是非実践してみてください。優先順位は、先取り貯金、月1回出金、給与明細確認、翌月支払い確認の順です。できることから始めてみましょう。きっと、いつの間にか「お金が貯まる人」になっているはずです。

稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ

大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー

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