20/01/23
メルカリ・ラクマ・PayPayフリマ、3大フリマアプリを徹底比較
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フリマアプリが人気です。みなさんは使っていますか?
2019年5月16日に経済産業省が公表した「2018年電子商取引(EC)市場に関する調査結果」によると、フリマアプリの市場は6392億円となり、前年比3割以上の伸びとなりました。
今後も伸びが期待できそうなフリマアプリ市場を牽引するのは、メルカリ・ラクマ・PayPayフリマの3アプリ。今回は、これらを実際に使ってみてプロが感じたことを紹介。どう使いこなしていくのかを、3つの視点から解説していきます。
フリマアプリとしての総合力はメルカリ!
●バーコード出品ができると楽
フリマアプリを使って商品を出品するには、まずアプリをダウンロードして登録します。それから、商品の写真を撮影し、商品説明を記入します。
ここまではどのフリマアプリもそれほど変わりません。悩むことなくできるようになっています。
差がつくな、と感じたのは、バーコード出品です。バーコード出品は、商品のバーコードを読み取るだけで情報が入力され、出品ができる機能。メルカリでは「本・音楽・ゲーム」「コスメ・香水・美容」のカテゴリ、ラクマでは「本・漫画・雑誌・CD・DVD/ブルーレイ・ゲームソフト」「ゲーム機本体・コスメ」「美容」のカテゴリで利用できます。本の出品はタイトルの入力など意外と面倒なので、それを全部してもらえるのはユーザーとしては楽だなと感じます。
バーコード出品は、PayPayフリマでも可能です。ただし可能なカテゴリがメルカリ・ラクマとはちょっと違って、家電・カメラ・パソコン・ゲームソフト・スマートフォンなどとなっています。本や美容関連のアイテムと比べると、出品する機会が少ないかもしれません。でも今後は、本や美容アイテムでもできるようになるのではないかと思います。
●値下げ交渉のしやすさはメルカリとPayPayフリマ
フリマの特徴といえば、やはり値下げ交渉ですよね。値下げ交渉は、出品されている商品の価格を安くしてもらえないかと交渉することです。出品しているならば、逆に値下げ交渉されることもあります。
値下げ交渉をスムーズに行うために、メルカリには「オファー」、PayPayフリマには「価格の相談」の機能があります。これらを使うとコメントを入力せずに値下げ交渉ができるので、面倒なやりとりが省略できます。それに他のユーザーに交渉している価格を知られることもありません。
メルカリのオファーが使えるのは一部のカテゴリだけですが、PayPayフリマの価格の相談はすべての商品でできます。
●規模がもっとも大きいのはメルカリ
3アプリの中で一番規模が大きいのはメルカリです。出品数もユーザー数も相応にいるので、欲しい商品が見つけやすかったり、出品した商品が売りやすかったりします。実際、ラクマでは売れなかった商品をメルカリに変えたら即売れたということもあるほどです。
>>メルカリはこちら
販売手数料はラクマに軍配!
フリマアプリで商品を売ると、販売手数料がかかります。販売手数料は、取引をした後に、出品者の利益からアプリの運営者側に支払う手数料です。
この販売手数料、次のようになっています。
メルカリ…10%
ラクマ…6.6%(※2023年8月より「4.5%〜10%」)
PayPayフリマ…10%
販売手数料だけを見ると、ラクマが安いことがわかります。
たとえば、出品したものが1万円で売れたら、メルカリやPayPayフリマでは手数料が1000円かかるのに対し、ラクマは660円で済むことになります。ですから、価格が高い商品は、ラクマに出品すると手数料だけでかなり差が出ることになります。また、取引の回数が増えるほど、差となってあらわれるでしょう。
PayPayフリマでは、販売手数料のキャンペーンがたびたび行われています。本稿執筆時も、販売手数料が実質3%になるキャンペーンがスタート(2020年1月16日12時から3月31日まで)。販売価格の7%相当のPayPay ボーナスライトが付与されます。1回の取引につき上限は1000円相当となっています。付与金額が一定額を超えると早期終了するので、早めの出品がおすすめです。
キャッシュレス決済との連携はPayPayフリマが強い!
●フリマアプリのキャッシュレス決済
それぞれのフリマアプリは、キャッシュレス決済に対応しています。フリマアプリでの売上金をキャッシュレス決済の残高にチャージすれば、対象の店舗でそのまま使えます。
メルカリはメルペイ、PayPayフリマはPayPay、ラクマは楽天ペイです(楽天ペイは支払いの時にはLINE Payやファミペイも使えます)。
メルペイは、後払いができる「メルペイスマート払い」を取り入れています。そのため今支払うお金に困っていても、支払いを翌月にすることが可能になりました。
楽天ペイは楽天市場での買い物でポイントがつけば、それをフリマでも使うことができます。楽天というとても大きなグループだからこその強みですよね。
しかし、キャッシュレス決済との連携で考えると、筆者はPayPayが最もお得かなと感じています。PayPayフリマの売上金をPayPay残高にチャージをすれば、全国170万店で使えます。それに通販サイトのPayPayモールでは最大20%相当の還元になるキャンペーンも行われています。
まとめ
フリマアプリを多角的に見ていくと、どれも強みを持っていることがわかります。とはいえ、使い勝手や市場規模、売りやすさでいえばメルカリが圧倒的に強いでしょう。
ただしPayPayフリマは、2019年11月と12月のアプリダウンロード数で1位になっています(ショッピングカテゴリー)。またリリースから2ヶ月程度で200万ダウンロードという数字も出ているので、メルカリにとっては油断できない敵であることは間違いありません。
今後もメルカリ、ラクマ、PayPayフリマの3アプリが市場を牽引するでしょう。そうしたなかで、ユーザーもフリマアプリの使い分けが必要になってきます。
重視するのは売りやすさでしょうか、手数料でしょうか、それともキャッシュレス決済でしょうか。人それぞれ違いますし、商品によっても違ってくるでしょう。
とはいえ、もしフリマアプリがまったくの初めてというのであれば、まずはメルカリがいいのかなと個人的には思っています。なぜなら、「売れた!」という成功体験が必要だからです。それがないと次に出品しようとはなかなか思えませんよね。そうして慣れてきたら、他のアプリも使ってみる、という流れがいいと思います。
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川崎さちえ ネットフリマ・ネットオークション アドバイザー
2004年に夫が子育てのために仕事を辞める。翌月からの生活のため、株式投資とネットオークションをスタート。自分の経験をもとにして独自のノウハウを構築。現在はフリマアプリ・ネットオークションの専門家として執筆やメディア出演をしている。2008年からAllAboutのガイドをつとめる。
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