20/10/29
年末までに10万円を作るフリマアプリ活用術。出品前の「土台づくり」が勝敗を分ける
今年も残り2ヶ月ほどとなりました。何かとお金がかかる年末にむけて、お金を貯める人がいれば、なんとか稼ぎ出そうと考える人もいます。筆者は貯めるよりも稼ぎ出そうと考えるタイプ。そのために、フリマアプリを使います。
フリマアプリでお金を作るとなると、「出品テクニックが大事でしょう!」となるのですが、実はそれよりも先にするべき大切なことがあります。それは、出品前の「土台づくり」です。
なぜ土台づくりが必要なのか?
ここでいう「土台」というのは、出品するまでの流れを作っていくことです。
フリマアプリでは何でも売れると言われますが、出品すればどんな物でも絶対に売れるとは限りません。あくまで「売れる可能性がある」ということです。でも、その可能性をできるだけ高くすることはできます。それが土台づくりです。
ポイントは
・売りやすい商品を見つける
・利益が出るのかリサーチする
ことです。
この2つをしっかり行わないと、出品したのに売れない、売れたのはいいけれど全然利益にならないということになりかねません。
家に眠っている不用品、フリマで売ったら1人あたり28万円に
不用品を出品するというと「家の中に、不用品なんてないんだよね」「売れるものなんてないよ」という声をよく耳にします。でもそれは大きな勘違いです。
2018年に「みんなのかくれ資産調査委員会」が、家の中に眠る不用品の総量についての調査を発表しました。これによると、日本全国のかくれ資産(自宅内の不用品の想定価値)の推計は37兆円、1世帯あたり約70万円、1人あたり約28万円との結果が出ました。
●日本全国のかくれ資産の推計とかくれ資産構成比
みんなのかくれ資産調査委員会のデータより
もちろんその人の生活パターンや持ち物によっても価格は大きく違ってきます。でもずっと手付かずで眠っているものがあるのであれば、これを機にお金に換えることで、もしかしたら10万円以上のお金が手に入るかもしれません。
売りやすい商品を見つけるコツ
実際に不用品を売るとなると、その前に不用品を見つける作業があります。このときのコツは4つあります。
●1:場所を絞って不用品をさがす
実際に不用品を売ろうとなった時、まずは不用品を探すことになります。そのとき家の中を一気に見るのはNG。理由はあれもこれもだと、結局中途半端で終わってしまうからです。それを防ぐために、「今日は本棚のここの棚」とピンポイントで考えて、そこで徹底的に不用品を探します。クローゼットやタンスでも「この引き出し」「ハンガーにかかっている洋服」という具合に絞り込んでいくことがポイントになってきます。
●2:毎日見ているものほど不用品かもしれないと考える
毎日目にしているとつい必要なものだと思いがちですが、実は1年使っていないなんてこともザラにあります。例えば本棚。筆者の経験ですが、おそらく数年は使っていないだろうという英和辞典を出品したら1,000円くらいで売れた、ということもありました。毎日見ているからこそ、そこにあるのが当たり前になってしまい存在を忘れているものが意外に多いのです。そうしたものがないか、見直してみましょう。
●3:世の中の流れを見る
いくらフリマアプリでも、世の中の流れ、流行に合わないものは売れません。
極端な例をあげると、バブルの頃にセレブが使っていた毛皮のコート(1着100万円近くする代物)は、今では数万円、下手すると1万円を切る価格になります。
実は筆者の知り合いの80代の女性が、バブルの頃に買った毛皮を持っていました。値札がついていたので未使用です。お値段は90万円でした。もう着ることがないので売りたいと相談を受けて買取ショップやフリマを調べたのですが、高くても1万円、お店によっては買取ができないと言われてしまいました。理由は需要がないからです。世の中のトレンドを考えたとき、重い毛皮のコートは着る人がいないということです。
このように、かなり昔のもので、今の時代に使っている人がいないとなると、最終的には捨てることになります。
ただ、別の用途で探している人もいます。
たとえばこのコートも、もしかしたらハンドメイドの材料として探している人がいるかもしれません。毛皮のコートとして使うのではなく、あくまでハンドメイド商品の材料として使うのです。このような考えは、着物などでもありえますね。また、演劇などで使うために探している人もいるかもしれません。これは本当に「もしかしたら」の例ですが、捨てるくらいなら試しに出品してみるのもいいでしょう。
●4:季節にあっているのか?を考える
例えば冬に向かっているこの時期に、半袖シャツやサンダルは売りにくいです。これらは夏に使われるものなので、売るならやはり夏。逆にこれからの季節に出番が来るアウターは売りやすいですよね。
もし季節が合わない商品があったら、出品できるタイミングまで保管をすることになります。でも保管スペースがないならば、価格は安くなっても出品せざるを得ない場合もあるでしょう。
そのときに「まとめ売り」をするのも手です。例えば同じブランドでセットにして「夏物処分」のようにするのも手ですね。
売る物が見つかった後の準備
不用品が見つかったら、いきなり出品するのではなく、利益が出るのかリサーチする必要があります。こちらは、2つの点を意識しましょう。
●1:売って利益が出るかよく考える
フリマアプリは送料を出品者が負担することが多いので、手数料に加えて送料も考えなければなりません。送料は配送方法によっても違ってきますが、薄くて小型なものなら200円程度、宅急便まで大きくないものは400円〜500円程度、宅急便サイズになると700円以上と、おおよその相場を知っているとすぐに計算ができます(調べればいいので、細かい送料は覚える必要はありません)。
出品して売れたのはいいけれど、送料の方が高かった!なんてこともあり得るので、事前の計算は絶対に必要です。もし送料が高くて全く利益にならないなら、フリマ出品は諦めてリサイクルショップに持ち込むか、潔く処分しましょう。
●2:他の出品者の商品をチェック
売りたいものと同じ商品、似た商品が出品されているか、そして過去に売れたかも確認しておきます。筆者がチェックするのは「販売価格」と「いつ売れたのか?」です。
販売価格は実際に取引がされた価格なので、「この値段なら買う人がいる」ことになります。その価格を参考にして値段を決めます。ポイントは同じ値段かそれよりも少し高めに設定すること。もし5,000円の商品だったら5,300円〜5,500円くらいです(もちろん商品の状態にもよります)。
この値段で値下げ交渉がくれば5,000円に下げて売れますし、反応がなければ値段を下げればいいのです。要するに着地点を相場である5,000円にするということですね。
「いつ売れたのか?」は、最近のことならばこの商品に動きがありそうと判断できます。逆に半年前など、かなり前になってしまうとあまり需要がないのかなと判断します。
これに関しては、1つの商品を見るのではなくて、同じカテゴリをみた方がいいです。例えばん冬物アウターなら夏場には動きがほとんどありませんが、これかは動きが活発になります。カテゴリ全体でどう動いているのかを見るために、「売り切れ」になっている複数の商品をチェックします。
ちなみに「いいね!」の数でも需要がわかるかもしれませんが、フリマではすぐに購入ができるので、「いいね!」がつく前に売れてしまうこともあります。そのため「いいね!」を過信するのは禁物です。
まとめ
フリマアプリを使って今年中にあと10万円を作るとなったとき、何を出品するのかはとても重要になってきます。今回紹介した「土台」を踏まえつつフリマアプリで不用品を売ってみてください。そして年末とお正月にはいつもよりもちょっぴり贅沢な時間を過ごせるといいですね。
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川崎さちえ ネットフリマ・ネットオークション アドバイザー
2004年に夫が子育てのために仕事を辞める。翌月からの生活のため、株式投資とネットオークションをスタート。自分の経験をもとにして独自のノウハウを構築。現在はフリマアプリ・ネットオークションの専門家として執筆やメディア出演をしている。2008年からAllAboutのガイドをつとめる。
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