19/08/15
社会人向け「お金」のチェックテスト、あなたはいくつ正解できますか?
日本ファイナンシャルアカデミー株式会社「日本の金融経済教育に関する意識調査」によると、家計管理や生活設計、資産形成などのお金との付き合い方を学ぶ「お金」という科目のテストがあったとして、自己採点するとしたらあなたの点数はどれくらいですか? という質問に対して、約6割が「50点未満」と答えたといいます。
お金は私たちと切っても切り離せない大事なものにも関わらず、お金の知識には自信のない方が多いようです。そこで今回は、社会人なら知っておくべきお金の知識をチェックテストの形で10問まとめました。さて、あなたは何点とれますか?
社会人向け「お金のチェックテスト」
以下10問問題を出します。1問10点です。
Q1からQ7までは○か×、Q8からQ10までは選択肢の記号で答えてください。
【○×問題】
Q1:一般的に「人生の3大費用」といえば、結婚資金、子どもの教育費、住宅購入費のことをいう
Q2:10000円を年利2%(複利)で3年間預け続けると、1000円を超える利子がつく
Q3:インフレが進むと、同じ金額のお金で買えるものは少なくなる
Q4:お金を貯めるときは、支払いを遅らせるため、クレジットカードの分割払いを多用するのが良い
Q5:株式市場の値動きを示す指標のうち、TOPIXは東京証券取引所(東証)で扱われるすべての株の時価総額、日経平均株価は東証1部に上場している225銘柄の株価をもとに算出されている
Q6:「1ドル=100円」から、「1ドル=110円」になったら、円安(ドル高)である
Q7:外貨預金は預金保険制度の対象となる
【選択問題】
Q8:100万円を年利3%で運用したとき、2倍になるのはおよそ何年後?
ア)18年
イ)24年
ウ)32年
Q9:カードでの支払いと同時に自分の銀行口座から引き落としがされる仕組みのカードは次の3つのうちどれ?
ア)プリペイドカード
イ)デビットカード
ウ)クレジットカード
Q10:生命保険のなかで、生涯にわたり保障が続く長生きに適した保険は次の3つのうちどれ?
ア)終身保険
イ)医療保険
ウ)個人年金保険
答えはこちら! あなたは何点?
おつかれさまでした。簡単でしたか? 難しい?
それでは、解答を発表します!
よく見直してみてくださいね。
Q1の答え:×
一般に「人生の3大費用」とは、子どもの教育費、住宅購入費、老後の生活費をいいます。
Q2の答え:×
複利計算の問題です。複利は一定期間ごとに発生した利息を元金に上乗せし、金利をかけて利息を算出する方法です。この問題の場合の利息計算は以下のとおりです。
1年目利息 10000円×2%=200円
2年目利息 (10000円+200円)×2%=204円
3年目利息 (10000円+200円+204円)×2%=208円
利息の合計 200円+204円+208円=612円
Q3の答え:○
インフレ(インフレーション)は、モノの値段が持続的に上がっていくことです。インフレになると、お金の価値は下がります。なお反対に、モノの値段が下がり、お金の価値が上がることをデフレ(デフレーション)といいます。
Q4の答え:×
クレジットカードの分割払いには、一度に支払う金額を減らす効果がありますが、利息がかかるため、トータルの支払額は増えてしまいます。
お金を貯めていきたい場合、給料が振り込まれたらすぐに一定額を天引きする先取り貯蓄が有効です。
Q5の答え:×
東京証券取引所(東証)には、1部・2部・マザーズ・ジャスダックといった市場があります。このうち、TOPIXは「東証1部で扱われる」すべての株の時価総額の変動を表した指数です。一方、日経平均株価は日本経済新聞が発表する代表的な株価指数で、東証1部に上場している225銘柄の株価を調整平均したものです。
Q6の答え:○
アメリカのドルに対して円の価値が上がる(高くなる)ことを円高(ドル安)といいます。この問題の場合は逆に、1ドルで交換できる円の量が増えた(=アメリカのドルに対して円の価値が下がった)ため、円安(ドル高)だといえます。
Q7の答え:×
外貨預金は預金保険制度(ペイオフ)の対象外です。預金保険制度(ペイオフ)とは、銀行が破綻した際に、1人あたり元本1000万円とその利息などを限度に預金の払い戻しを保証する制度です。
Q8の答え:イ)
運用資産がおよそ何年で2倍になるか知りたい場合、「72の法則」の算式(72÷金利≒お金が2倍になる期間)が便利です。この問題の場合、72÷3≒24年になります。
Q9の答え:イ)
デビットカードは使ったその場で口座からお金が引き落としされます。一方、プリペイドカードは先払い、クレジットカードは後払いになります。
Q10の答え:ア)
生命保険にはとてもたくさんの商品があると感じられるかもしれません。でも基本形は、定期保険・養老保険・終身保険の3つだけです。そのうち、生涯にわたり保障が続くのは終身保険です。
まとめ
結果はどうでしたか?
もし、あなたの点数が50点未満だったとしても心配はありません。まだまだこれからです。少しずつお金についての知識を増やしていきましょう。そして、50点以上のあなたは、お金について関心がある方です。これからますます磨きをかけ、幅広い知識を増やしていきましょう。
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舟本美子 ファイナンシャルプランナー
「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー
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