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23/06/02

相続・税金・年金

NISA・iDeCo開始後に暴落来たら売るべき?非課税期間終了時や年金受け取り時に暴落が来たらどうする?

NISA・iDeCo開始後に暴落来たら売るべき?非課税期間終了時や年金受け取り時に暴落が来たらどうする?

年収伸び悩み、社会保険料負担増、インフレ…。こんな時代には、お金が次のお金を生み出す投資の力が欠かせません。将来に向けて、お金を堅実に増やすために活用したい制度に、「NISA」と「iDeCo」があります。
せっかく重い腰を上げて投資をスタートしたのに暴落が来たらどうする?非課税期間終了時やiDeCoの年金を受け取る時に暴落が来ても仕方がない?

今回はそんなNISAとiDeCo開始後の暴落について一緒に考えていきます。

値下がりしていたら売るべき?

値下がりが少しならばまだしも、大きく値下がりしていたら、不安になるかもしれません。バブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなど、市場はときに大暴落することがあります。こうしたとき、無傷でいられる投資信託はほとんどありません。

たとえば、2018年1月から2023年4月まで、つみたてNISAで月1万円ずつ、S&P500(米国株指数)に投資していたら、下のグラフのとおり元本割れする場面もでてきます。

著書「はじめてのNISA&iDeCo」より

しかし、値下がりしたからといって、積立投資をストップして売ることはおすすめしません。なぜなら、売ってしまうと、これから値上がりしたときに資産が回復せず、大きくお金を減らすことになるからです。

リーマンショックのあった2008年9月から2023年4月までずっと1万円ずつ、先ほどのS&P500に投資していたら、元本176万円が534万円に増えている計算になります。

著書「はじめてのNISA&iDeCo」より

もちろん、これからも必ずこのように回復するとはいえません。しかし、積立投資こそ暴落をカバーできる有力手段なのです。

iDeCoなら配分変更・スイッチングもできる

資産配分が大きく変わった場合に行いたいのがリバランスです。リバランスは、資産配分の偏りを元に戻すことです。リバランスをしないでいると、増えた資産が値下がりしたときのリスクが大きくなってしまいます。リバランスをすることで、そうした過度なリスクをなくすことができます。

iDeCoの場合、配分変更やスイッチングを利用して資産配分の偏りを修正できます。配分変更とは、今ある資産を売らずに、掛金で購入する資産の比率を変更することです。たとえば、国内・海外の株式と債券、4種類の資産を25%ずつ購入していたところ、株式が増え、債券が減ってしまったとします。このとき、配分変更を行って買い付ける株式の割合を減らして、債券の割合を増やすと、資産の配分割合は徐々に元に戻っていきます。
この方法はiDeCoに限らず、NISAでも有効です。

著書「はじめてのNISA&iDeCo」より

一方のスイッチングは、保有する資産を入れ替えることです。たとえば、先ほどの4種類の資産のうち、増えた株式を売って、減った債券を買うことをいいます。
配分変更よりスイッチングのほうが、資産の偏りを早く直すことができます。しかし、スイッチングでは一部の商品で、解約時に手数料がかかる場合があります。
なお、NISAではスイッチングはできません。

非課税期間終了時や年金受け取り時に大暴落があったらどうする?

資産の価格が下落しても、積立投資はやめずに続けるべきことを既にお伝えしました。ではもし、つみたてNISAの非課税期間が終わる20年後、あるいはiDeCoの受け取りが始まる60歳時点に暴落があったら、どうすればいいのでしょうか。

結論からいうと、運用を続けるべきです。S&P500の推移を約40年分にして表示したのが下のグラフです。

著書「はじめてのNISA&iDeCo」より

40年の間、確かに市場は歴史的な暴落を何度か経験してきたのは事実です。しかし、市場はそれを乗り越えてきたのもまた事実なのです。

暴落したら、運用を続けて、値を戻したところで売るようにすればOK。
つみたてNISAの資産は、20年経過後に課税口座に移され、それ以降の運用益に関しては非課税ではないですが、運用し続けることは可能(2024年からの制度なら非課税期間は無期限)。もちろん、課税口座に移されたあとで売っても、移される前までの値上がり分は非課税のままです。

著書「はじめてのNISA&iDeCo」より

またiDeCoの資産も、現状60歳から75歳までに受け取りを開始するルールです。
75歳まで受け取りを遅らせている間の15年間は運用益非課税です。

『はじめてのNISA&iDeCo』 頼藤太希・高山一恵 著

NISA・iDeCo本売上ダントツNo.1、21万部超の大ベストセラー!
新NISA対応最新版として5月31日に改訂本発売。
制度の仕組みから、自分に合った金融機関・商品選びまで、オールカラー・マンガで解説

頼藤 太希 マネーコンサルタント

(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、など書籍90冊、累計150万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。twitter→@yorifujitaiki

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