22/04/23
【知らないと大損】退職金は一時金と年金で手取り額が全然違う!どう受け取るのが正解か【Money&You TV】
【知らないと大損】退職金は一時金と年金で手取り額が全然違う!どう受け取るのが正解か
退職金の受け取り方には、一時金と年金があります。
一時金で受け取る場合には、退職金にかかる所得税や住民税を大きく減らす「退職所得控除」という控除が利用できます。
退職所得控除が退職金よりも多い場合には、税金はかかりません。また、退職金が退職所得控除より多い場合には、その金額(収入金額)から退職所得控除の金額を引き、さらに1/2をかけた金額が退職所得となります。退職所得に所定の税率をかけ、控除額を差し引くことで、所得税や住民税の金額が算出されます。
一時金で受け取る場合の社会保険料については、退職後も会社の社会保険に加入する場合、保険料算定の基礎となる給与には退職金は含みません。また国民健康保険に加入する場合にも、退職所得は除外して保険料を計算します。どちらにしても、退職金を一時金でもらう場合には、社会保険料の負担は増えません。
年金で受け取る場合には、10年間、15年間など、一定の年数をかけて少しずつ退職金を受け取ります。年金で受け取ると、受け取っていない部分のお金は、一定の利率(予定利率)で会社が運用してくれます。そのため、受け取る金額額面の総額は年金のほうが多くなります。
しかし、年金で受け取ると退職所得ではなく「雑所得」の扱いになるため、退職所得控除は活用できません。毎年の公的年金などの収入を合算した金額から「公的年金等控除」という控除を差し引いた雑所得に所定の税率をかけ、控除額を差し引くことで、所得税や住民税を算出します。
また、公的年金等控除の計算に用いる収入金額は、会社の退職金からの年金だけでなく、公的年金やiDeCoの年金も含めますので、控除額をオーバーする方も多いでしょう。
年金で受け取る場合の社会保険料については、会社の社会保険加入なら、保険料に影響はありません。一方、国民健康保険加入の場合には、雑所得も含めた所得で保険料を計算することになるため、毎年受け取る年金額が保険料に影響します。
なお、一時金と年金は、併用もできます。この場合、一時金の部分には退職所得控除、年金の部分には公的年金等控除を適用します。
今回は、退職金は「一時金」「年金」「一時金+年金」のどの方法で受け取るのがいいのか、数値例も交えながら動画で解説しています。
出演:頼藤 太希(よりふじ・たいき)、高山 一恵(たかやま・かずえ)
制作:株式会社Money&You(編集:宮田 翔吾)
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