22/08/24
1日300円の節約で年間10万円以上貯まる!すぐできる5つの支出削減策
食料品、日用品、さらには電気料金にいたるまで、ありとあらゆるものの値上がりが続いています。こんな状況で家計を守っていくには、節約が欠かせません。今回は、今日からできる5つの家計防衛術をご紹介。仮に1日あたり300円節約できれば、1年365日で10万9500円貯まる計算です。毎日コツコツ節約に励んで家計を守り、お金を貯めていきましょう。
家計防衛術1:使い慣れていない食材を買わない
日々の食材の買い物はスーパーやドラッグストアで済ませる方が多いでしょう。食材を買う際には、使い慣れていない食材を買わないように注意しましょう。ある料理を作るためだけの食材を買っても、使いきれなかったり、食べきれなかったりして、無駄になってしまいます。お店も手に取ってもらえるようにポップをおしゃれにしたりして、購買欲をくすぐってきますが、そこに無駄が潜んでいる可能性が。その食材を明確に使い切ることができないのであれば、買ってから冷蔵庫で眠ったままになってしまう可能性大です。
その点、普段から使い慣れている食材を購入するようにすれば、「冷蔵庫で眠ったまま」という状態を防げます。また、さまざまな料理に応用ができるため、無駄になることを防げます。買い物の前に買い物リストを作ってから行くのも効果的です。
家計防衛術2:ラテマネーは予算を決めて使う
仕事帰りにご褒美だからといって、なんとなくコンビニで買い物していませんか? 日々何気なくカフェのコーヒーを買っていませんか? 自分には欠かせない嗜好品だからと、お金を気にせず購入していませんか?こうした、無意識のうちに使ってしまうお金をラテマネーといいます。
コンビニの商品は、スーパーやドラッグストアより割高です。またカフェのコーヒーも1杯300円~500円くらいですが、週に何回も通うと金額が大きくなってしまいます。ラテマネーは、いつの間にかお金をたくさん使っていることに気づきにくいのです。
ラテマネーは、コンビニやカフェだけとは限らず、人により異なります。
ラテマネーを完全になくすのは難しい場合もあるでしょう。すべて我慢するのは大変です。そこでおすすめなのが、「1か月いくらまで」とラテマネーの予算を決めること。予算内でラテマネーを使えればストレスも減らせますし、支出もわかりやすくなります。
家計防衛術3:セールに惑わされず、本当に必要な洋服だけ買う
洋服のセールは嬉しいものですが、セールになっているからといって、本当に気に入ったわけではない服を買っていませんか。いくら安いといっても、着る回数が少ない服を買ってしまっては、もったいないですね。特に流行の服は欲しくなりがちですが、1年もすれば流行が去り、着られなくなってしまうものです。
洋服は、ベーシックなものを制服のように着まわして。そのうえで、バッグや靴、小物類やアウターで個性を出すとおしゃれです。また、洋服を買う点数も減るので、クローゼットに眠ったままで着ない服が少なくなります。
家計防衛術4:無駄な手数料や使っていないサービスの会費をできるだけ削減する
銀行のATMを土日・時間外に利用していませんか? あまり使っていないサブスクの月額利用料やクレジットカードの年会費などを何気なく支払っていませんか?
マイナス金利と言われ始めてからATMの時間外手数料がもったいないと感じている方は多くなってきました。しかし、中にはそれでも気にせず支払っている方もいます。普通預金の金利は年0.001%の時代です。たった1回の時間外手数料で数百円取られると、あっという間に金利以上の支出となってしまい銀行に預けているのにお金が減ってしまっていることになります。
また、サブスクの利用料やクレジットカードの年会費も、それらのサービスをきちんと利用していて、自分にとって欠かせないものならばいいのですが、利用していないにもかかわらず利用料や年会費を支払っているのでは無駄になってしまいます。
ATMはなるべく無料の時間に使うようにしましょう。銀行によっては無料になる日時を設けていたり、サービスの利用に応じて「月○回まで無料」となっていたりするので、その日時を狙って利用しましょう。また、使わないサブスクや年会費のかかるクレジットカードは解約しましょう。一度全部解約して、後からどうしても必要なものだけ追加すると、意外となくても大丈夫だったというサービスに気付けるのでおすすめです。
家計防衛術5:「大逆転」はないことを心得る
お金がないからと、一攫千金を夢見て宝くじを買ったり、競馬や競輪などをしたりする方もいるようです。しかし、そもそも宝くじの還元率は45%、競馬や競輪の公営競技は75%ほどです。ギャンブルは、やればやるほど損をするようにできています。
もちろん、宝くじは買わなければ絶対に当たりませんし、競馬や競輪で「夢を買いたい」という気持ちは否定しませんが、まず当たりません。生活費が上がって苦しいなか、ギャンブルをしてお金を減らすようでは本末転倒です。大逆転はないので、コツコツと節約に励みましょう。
まとめ
お金を一気に貯めることは難しいですが、1日あたり300円の節約が1年続くと10万円以上にもなります。今回紹介した5つの家計防衛術のほかにも、節約できるポイントはあり、人によって異なるはずです。ストレスの溜まらない範囲で、必要ではない支出、必要以上に使ってしまっている支出を見直してみてください。
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小塚歩 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)
大手証券会社、IRリサーチ会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。FP事務所 まいまねい 代表。人生100年時代だからこそ、もっと金融を身近に感じてほしく、セミナー活動を通して、金融リテラシーや金融教育を広めるセミナー講師。得意分野は投資・金融資産運用。
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