19/11/21
賢く使いこなそう!キャッシュレス賢者の電子マネー活用術3選
タッチひとつで簡単に支払いができる「電子マネー」。キャッシュレス決済のポイント還元対象でもあり、電子マネー自体の利用ポイントもたまるので、お得な決済方法として注目されています。カードタイプ、モバイルタイプ、クレジットカード一体型など種類も豊富なので、幅広い世代で使いやすい決済方法です。
すでにお持ちの方も多いと思いますが、「もっとうまく使いたい!」という方もいるでしょう。今回はそのような人のために、電子マネーを賢く使うための活用術をご紹介します。
電子マネー活用術1:「プリペイド型」と「ポストペイ型」を上手に使い分ける
電子マネーには、事前にチャージ(入金)が必要な「プリペイド型」と、利用金額が後日紐付けられたクレジットカードで決済される「ポストペイ型」の2種類があります。ここでは、それぞれのおすすめの使い方をチェックしていきましょう。
●無駄づかいを防ぐなら「プリペイド型」
・代表的なプリペイド型電子マネー
楽天Edy、nanaco、WAON、交通系電子マネー(Suicaなど)
使いすぎを防止したいならプリペイド型がおすすめ。チャージした金額分しか利用できないので、「気づかないうちに無駄づかいしてしまった」という心配がありません。そのため1ヵ月あたりの出費の目安を決めやすい食費や日用品、ついつい無駄遣いしてしまいがちな洋服や趣味の支払いには相性がよいと言えます。
子どものお小遣いをプリペイド型の電子マネーとして渡している家庭も少なくないようです。使いすぎ防止はもちろんのこと、いつ・どこで・いくら使ったのかをインターネット上やチャージ端末などで確認できるので安心です。
ただしプリペイド型でもオートチャージ機能には注意が必要。オートチャージとは、電子マネーの残高が一定金額を下回ると銀行口座やクレジットカードから自動的にチャージされる便利な仕組みです。その反面残高不足になることがないため、うっかり使いすぎてしまう危険性もあります。オートチャージは設定で解除できるので、心配な方は解除しておきましょう。
●大きな金額の買い物や、支払いをスムーズに済ませるなら「ポストペイ型」
・代表的なポストペイ型電子マネー
QUICPay、iD
ポストペイ型はプリペイド型と異なり、支払いの際に残高不足になる心配がありません。そのため家電など大きな金額の買い物をする場合や、残高不足で支払いに時間をかけたくない場合はポストペイ型が便利です。
また盗難や不正利用時の補償面でもおすすめです。プリペイド型では第三者に不正利用されてしまった分の残高は戻ってこないことがほとんどですが、ポストペイ型はクレジットカードと同様、不正利用されてしまった分の補償を受けることができます。電子マネーで大きな金額での買い物をする場合は、プリペイド型より安全と言えるでしょう。
一方、ポストペイ型の利用限度額は紐づけられているクレジットカードの利用限度額と同じなので、プリペイド型と比べて使いすぎやすいというデメリットも。利用履歴などで、何にどれだけ使ったのかをしっかり管理しておく必要があります。
電子マネー活用術2:クレカチャージでポイント二重取り!
プリペイド型の電子マネーは、クレジットカードを活用することでポイントをお得に貯めることもできます。コツは、電子マネーを発行している会社と同じグループ・系列のクレジットカードでチャージすることです。
たとえば、楽天Edyなら「楽天カード」、nanacoなら「セブンカード・プラス」、WAONなら「イオンカードセレクト」でのチャージがおすすめです。これらのカードは、電子マネーの利用ポイントに加えてクレジットカードからのチャージポイントももらえるため「ポイント二重取り」ができるのです。
一方、電子マネーにチャージできるクレジットカードの中には、チャージでポイントがたまらないものも多くあります。上記のように対象の電子マネーへのチャージでポイントがたまるカードか、事前に確認しておきましょう。
電子マネー活用術3:電子マネーを使った家計管理術
電子マネーは家計管理にも活用できます。たとえば費目や使う目的に応じて電子マネーを分けておくと、家計簿をつけるのに便利です。家庭の食費はWAON、ランチ代はnanaco、交通費はSuicaといったように使い分けると、何にどれだけ使ったのか一目でわかります。それぞれに予算をたてて、プリペイド型の電子マネーにチャージするようにしておけば、節約にもつながります。
さらに電子マネーは家計簿アプリに連携させて管理することも可能。複数の電子マネーを利用していても、残高や利用履歴を一元管理できるので便利です。ポストペイ型電子マネーの使いすぎ防止にも役立ちます。
まとめ
筆者はコンビニやスーパーなど手早く支払いを済ませたい場面では、残高不足の心配がないポストペイ型の電子マネーを利用することが多いのですが、家計簿アプリに連携して使いすぎないよう気を付けています。一方、外食時や家電量販店などゆっくり支払いできるような場面では、楽天カードからチャージした楽天Edyで支払ってお得にポイントをためています。
電子マネーのタイプや手持ちのクレジットカードとの相性もふまえて、自分のライフスタイルに合った電子マネーでお得に買い物しましょう。
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鈴木靖子 ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)
銀行の財務企画や金融機関向けコンサルティングサービスに10年以上従事。企業のお金に関する業務に携わるなか、その経験を個人の生活にも活かしたいという思いからFP資格を取得。現在は金融商品を売らない独立系FPとして執筆や相談業務を中心に活動中。
HP:https://yacco-labo.com
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