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22/05/29

家計・ライフ

60代で資産1000万円以上の割合は?資産状況を分布で確認

60代で資産1000万円以上の割合は?資産状況を分布で確認

※本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。

結婚・出産・子育て・マイホームの購入…。ライフイベントがひと段落し、本格的な老後生活に入る60代。早いうちから、老後資金をしっかり貯めてきた方もいれば、自分なりの努力はしたけど…という方もいるでしょう。今回は、実際に60代がいくら資産を持っているのか、どんな資産を持っているのかを紹介しながら、いまからお金を増やすためにしたら良いことについてまとめました。

60代は資産をいくら持っている?

「老後資金は2000万円不足する」などと話題になりました。老後の入り口ともいえる60代の方々がみな2000万円持っていれば苦労はないわけですが、もちろんそんなはずはなく、持っている資産の額は人それぞれです。データから、60代の方が資産をいくら持っているのか確認してみましょう。

●60代の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(2021年)を参考に筆者作成

グラフは60歳代の二人以上世帯・単身世帯のそれぞれが保有する金融資産保有額を表したものです。資産1000万円以上の世帯は「1000~1500万円」、「1500~2000万円」、「2000~3000万円未満」、「3000万円以上」の合計となります。そのため、二人以上世帯の場合は46.8%、単身世帯の場合は36.8%です。二人以上世帯の方が10ポイント、単身世帯を上回っています。
なお、2000万円以上となると、二人以上世帯で32.4%、単身世帯で20.6%となります。

一方、金融資産非保有の方々も二人以上世帯で19.0%、単身世帯で28.8%います。資産1000万円以上よりも少ない割合ですが、それでもおおむね2~3割の方が、老後を含めた資産を持っていないことがわかります。また、単身世帯のほうが総じて二人以上世帯の方より資産が少ない傾向にあることがわかります。

人生には節目ごとにさまざまなライフイベントがあり、そのつどお金が必要になります。老後について考えてなかったわけではないけど、まだ先と思っていたら…という声が聞こえてきそうです。

資産の内訳はどうなっている?

金融資産保有者の資産の内訳はどうなっているのでしょうか。資産保有者のみのデータと資産非保有者を含むデータを並べたものが、次の表です。

●二人以上世帯・単身世帯の資産の内訳

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する調査」(2021年)を参考に筆者作成

金融資産の種類でもっとも多いのは預貯金。二人以上世帯(41.1%)・単身世帯(38.5%)でした。
2番目は株式でした。二人以上世帯(18.1%)、単身世帯(25.7%)です。流動性の高い預貯金ですが、金利は低く、お金が増える預け先ではありません。それよりも株に投資し、老後資金を少しでも増やそうと考える人が増えてきたのではとないかと考えられます。また、単身世帯で株式に投資する割合は二人以上世帯を7.6ポイント上回っています。それだけ積極的に、株式へ投資する人が多いことがわかります。なお、株式と同じく投資となる投資信託は、二人以上世帯が10.1%、単身世帯10.8%であり、ほぼ同じ割合となっています。

金融資産非保有者を含めると、金融資産保有額合計は600〜800万円ほど少なくなります。それだけ、金融資産非保有者の割合が多いことを表します。後で紹介するように、お金を増やすには資産運用が欠かせませんが、そもそも預貯金がなければ、株式や投資信託などの金融資産を持つ余力もなくなってしまいます。

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資産を増やすためにするべき4つのこと

いろいろな事情で、老後資金の準備が遅れることは考えられます。しかし、金融資産がゼロの人がいる一方で、60代で資産1000万円、2000万円…と用意できている人もいます。それを考えると、たとえ1000万円、2000万円に届かなかったとしても、「お金をまったく準備できない」ということはないのではないでしょうか。
老後資金がしっかり準備できれば、伸び伸びした気持ちで、老後を迎えることができます。そのためにも、早いうちから、少しずつ準備しておくことをおすすめします。ここでは、資産を増やすためにするべき4つのことを紹介します。

●資産を増やすためにするべきこと1:支出のムダをなくす

たとえ収入が多くても、少なくても、ムダな支出が多ければお金は貯まりません。支出を減らすため、日々の支払いをチェックしてみましょう。
必要なものがないのに、なんとなくコンビニに入り買い物をしていませんか?または、習慣的にカフェを利用し、期間限定の飲み物を買わずにはいられないということはありませんか? 日々のお金の使い方でムダなものを発見できるかもしれません。

また、携帯料金や保険料などの固定費の見直しは、削減効果が期待できる項目です。データ通信の容量や万が一の補償、オプションサービスなど、大は小を兼ねるとばかりに多めで契約していませんか?そんな契約の仕方は、ただのムダ使いです。多めよりも必要最小限に見直し、不足であればまた追加するようにしましょう。支出のムダをなくせば、資産を増やすための余力資金が捻出できます。

●資産を増やすためにするべきこと2:資産運用を始める

資産保有の種類でダントツに多いのは、預貯金でした。預貯金には、普通預金以外に定期預金も含まれています。どちらも必要な際にいつでも引き出せる点はメリットですが、低金利のためほとんど利息が付かないのがデメリットです。資産を増やそうと思うのであれば、投資信託や株などの資産運用を始めるのが良いでしょう。

老後資金の準備に目的を絞るのであれば、iDeCo(個人型確定拠出年金)がおすすめです。iDeCoは、自分で掛金を出して運用し、60歳以降にその結果を受け取る制度。掛金の全額が所得控除の対象となる(=所得税や住民税が安くなる)、運用益にかかる税金がゼロになる、受け取るお金が公的年金控除や退職所得控除の対象になる(=税金の優遇が受けられる)という具合に、さまざまな節税メリットが生かせます。60歳まで引き出しができませんが、確実に老後資金を貯められます。なお、iDeCoへ加入できるのは、日本国内に住む原則20歳以上60歳未満の人でしたが、2022年5月からは、国民年金の被保険者であれば原則65歳未満まで加入できるようになりました。これまでより5年長く加入することで、その分老後資金を充実できます。

老後資金に目的を絞らず資産を増やしたいと考えるのであれば、つみたてNISAをおすすめします。つみたてNISAは、日本国内に住む原則20歳(2023年以降は18歳)以上の人が対象となる制度です。年間40万円(月額約3万3000円)の投資の運用益を20年間非課税にできます。

つみたてNISAは、投資が初めてという人がトライしやすいよう、長期の積立や分散投資に向いていて、手数料が安いなど金融庁の基準をクリアした商品構成になっています。iDeCoと違い、預けたお金を自由に引き出せます。

●資産を増やすためにするべきこと3:年金を繰り下げする

65歳から受け取る老齢年金を繰り下げると、1ヵ月あたり0.7%増額されます。以前は70歳まで(42%増額)繰り下げることのできる制度でしたが、2022年4月以降に70歳を迎える人からは、75歳(84%増額)まで繰り下げることができるようになりました。

老齢年金には、老齢基礎年金と老齢厚生年金があり、両方を繰り下げることができます。それぞれ増額した金額は、一生涯受け取れます。最大で84%も増額し、確実性が高いという点では類をみません。
もっとも、年金を繰り下げるためには、元気に働ける気力、体力が欠かせません。そう考えると、健康管理も大切な資産といえるでしょう。

●資産を増やすためにするべきこと4:デジタルを使いこなす

社会は、デジタル化で、どんどん便利になってきています。資産を増やすためには、デジタル化と歩調を合わせ、様々な情報を得ることが大切です。一方で、デジタル化への変化を知りながら「自分は苦手だから」といって尻込みしていると、どんどん情報格差が広がってしまいます。インターネットを利用することで、収入を得ることも可能です。具体例を以下に紹介します。

① ブログ・WEBサイト運営
ブログやWEBサイトを運営し、そこに広告を貼ることで収入が得られます。便利なツールが揃っているため、経験のない方でも気軽に始められます。もしかしたら、好きなコトや興味のあるコト、人より少しだけ詳しいコトなどを発信してみることで、スキルシェアという形で、新たな可能性が開けるかもしれません。デジタル化に慣れる上でも、コツコツ続けるメリットは大きいと言えます。

② 家の中の不用品の販売
家の中に使っていないモノは、意外と多いものです。家の中をスッキリ整理する上でも、定期的に不用品を販売し、お金に変えてみてはどうでしょう。メルカリやヤフオクなどは、驚くほど簡単に手続きでき、便利です。家の中のムダなモノが無くなれば、気分もスッキリします。家の中のスペースが余り過ぎて、ワンサイズ狭いサイズの家に引越ししようと思うかもしれません。そうなれば、家賃などの固定費も削減できます。

メルカリ-アプリ



③ アンケートサイトなどを使う
アンケートサイトは、アンケートに答えることで、サイト内でポイントを貯め、現金などと交換できるサービスです。簡単に利用できるため、手始めにうってつけです。すき間時間を利用し、トライしてみましょう。

まとめ

60代で資産1000万円以上の割合は、二人以上世帯で46.8%、単身世帯で36.8%でした。一方、資産ゼロの割合は、二人以上世帯で19.0%、単身世帯で28.8%います。

どんな人でも老後資金は不安なものです。そんな中で、実際に不安解消のために行動ができる人は、資産を準備します。一方、問題を先送りすれば、不安がつきまとうものです。若いときから将来について考え、老後資金を少しずつ準備しておくことが重要です。支出の見直し、資産運用、将来年金を繰り下げるための健康管理などに取り組み、資産を増やしていきましょう。

舟本美子 ファイナンシャルプランナー

「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー

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