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21/06/18

家計・ライフ

コロナ禍でも働く高齢者は増加中! 働く理由と60歳以降のお金のメリットは?

人生100年と言われますが、何歳まで働きたいと思いますか?2020年コロナ禍の影響で労働人口総数は18万人減少しているいっぽう65歳以上は増えています。長い人生を考えるうえで収入源となる「働くこと」は大きなポイントです。働く理由とメリットを確認していきます。

コロナ禍でも働く高齢者が増加

2020年の総務省の「労働力調査」によると労働人口の総数は18万人減っています。また、15歳から64歳までの「生産年齢」に限れば34万人減っています。

●労働人口の年代別推移

総務省「労働力調査」より作成

内訳をみると、若年層は全体的にマイナス。特に35歳~44歳は48万人の減少となっています。これは、コロナ禍で仕事自体が減ったり、解雇や倒産といった事態に陥ったりした事情もあるかもしれません。

しかし、65歳以上の年金を受け取る世代の労働人口は15万人増加しています。この理由には「雇用年齢の引き上げ」が考えられます。
企業には、希望する従業員を全員65歳まで働けるようにする義務が課せられています。そのうえ、2021年4月からは新たに、「70歳までの就業」を確保することが努力義務となっています。今後も法整備が進むことで、65歳を超えても働きやすい環境になってくるでしょう。

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高齢者の働く理由は収入だけではない

高齢者は、なぜ働いているのでしょうか。内閣府の「高齢社会白書」の調査結果は、次のようになっています。

●仕事をしている理由(性・年齢別)

内閣府「令和2年版高齢社会白書(全体版)」より

仕事をしている理由について、男性は60~64歳までは「収入がほしいから」という理由が65.1%となっています。しかし、年齢が上がるほどこの割合が減っています。そのかわりに、「仕事そのものが面白いから、自分の知識・能力を生かせるから」という仕事そのものに対する前向きな姿勢の割合、「働くのは身体によいから、老化を防ぐから」という健康のための割合が上がっています。

女性は、少し現実的なのか「収入が欲しいから」という割合は3~5割で推移しています。とはいえ、70歳以降になると「働くのは体によいから、老化を防ぐから」の割合がぐんと増えています。高齢者は収入だけではなく、仕事に生きがいや健康を求めているようです。

高齢になっても働くためには、スキルアップが欠かせない

高齢になっても働くためには、現役世代のうちからスキルアップしておくことが欠かせません。本業のスキルはもちろんですが、副業を認める企業も増えているので、他のスキルを磨くようにすると働き方に幅を持たせることができるでしょう。

筆者は、FPとして20年ほどキャリアがあります。ですが、2020年はコロナの影響で講師業がほとんどキャンセルになり収入が激減。無力感を味わいました。しかし「持てなかった時間を有効に」と思いたち、オンラインで趣味であるヨガのインストラクター資格を取得しました。スキルと健康を得ることができ一石二鳥です。

今後50歳から75歳まで25年間、月3万円ほどのインストラクター収入を得るとすると、3万円×12ヶ月×25年間=900万円になります。たかが月3万円と思うかもしれませんが、コツコツ働くと大きな金額です。自分の趣味や、やってみたいことで資格を取得しておくと将来の仕事の選択肢を増やせると思います。

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60歳以降も働くお金のメリット

最後に、60歳以降も働いた場合に得られるお金のメリットを紹介します。

●①厚生年金の増加

国民年金への加入期間は原則60歳までですが、厚生年金は60歳以降も加入できます(原則70歳まで)。対象となる働き方をした場合、その後受け取る年金額を一生涯増やすことができます。働いているときの家計収支が改善されるだけでなく、退職後の年金も増やせることになります。

●②在職老齢年金制度の条件緩和

現在、60歳から64歳は月28万円を超えて働くと老齢厚生年金の一部または全部が減額されます(65歳以上は月47万円超で減額)。しかし、2022年4月からは60歳から64歳であっても65歳以上と同じく「月47万円超で減額」と、条件が緩和されます。年金が減らされるから働き方をセーブするという必要がなくなり、働きやすくなります。

●③在職定時改定の導入

現在、65歳以降も働き続けて厚生年金保険料を支払っても、受け取る年金額に反映されるのは70歳以降。厚生年金保険料を支払っても、年金額が改訂されるまでに最長5年必要なのです。これが2022年4月から、老齢厚生年金を受給している65歳以上の人の年金額が毎年改定されることになります。つまり65歳以上の方は、毎年年金を増やしながら働けるのです。働くモチベーションアップにつながることでしょう。

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まとめ

人生の寿命がのびている以上、「お金の寿命」ものばしていく必要があります。年金だけでは不足しがちな「お金の寿命」は、働くことでのばすことができます。また、健康な「心と身体の寿命」ものばすことを働く目的にしている人が多いことがわかりました。自宅で過ごす時間が多くなっている今、将来の働き方も考えてみてはいかがでしょうか。

稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ

大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー

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