20/07/01
銀行、証券会社、保険代理店、ファイナンシャルプランナー(FP)…お金の悩みは誰に相談するべき? 自分に合ったFPを選ぶ5つのポイント
お金にまつわることはとてもデリケートで誰に相談したら良いのかわからないという声もよく聞きます。また、そもそも誰に相談できるのかもわからないという方もいるかもしれません。
そこで、こんなときは誰に相談したら良いのか、事例別にご紹介します。
お金にまつわる相談窓口あれこれ
●税金にまつわる相談なら手続きまでできる専門家の税理士
税金に関する相談や手続きは税理士に依頼すると良いでしょう。個人では、個々の状況によって内容が全く異なる相続について税理士に相談する人が多いようです。個人事業主などの場合、青色申告や経費についての手続きを通して、知識を身につけることもできます。また、企業の経営計画や資金繰りなども相談に乗ってくれます。
税理士への相談は通常1時間あたり1万円くらいが相場のようです。顧問契約をするとなると毎月の顧問料がかかる場合があります。
無料で相談を行なっている事務所や税理士会の開催する無料相談会などもあります。まずは無料相談から活用してもいいでしょう。
●保険の見直しをするなら保険会社のセールスマンや保険代理店
保険に加入するときは、保険会社のセールスマンや保険代理店などに相談することが多いでしょう。こうした会社・店舗では、相談をすればプランを提案してくれますし、加入の手続きまでできます。保険の場合は、何度相談しても、さらに手続きまでしても相談料がかからないことが通常です。
しかし、保険会社のセールスマンや保険代理店では、そこで取り扱っている商品しか提案できません。すると、他にもっといい商品があるにも関わらず、取り扱っている商品に誘導されてしまう可能性もあるのです。ですから、保険はある程度自分でも必要な保険の種類や保障内容など事前に調べておくことをオススメします。
●iDeCoやつみたてNISAを始めるなら銀行や証券会社
お金を増やすところといえば、銀行や証券会社を真っ先に思い浮かべる人が多いでしょう。
実店舗のある銀行であれば、普通預金や定期預金といった預金の他に、保険商品や投資信託といった金融商品の購入の相談ができます。また、証券会社では、株式や投資信託などの売買の相談・購入ができます。
また、税金の優遇が受けられるiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)やつみたてNISA(ニーサ・少額投資非課税制度)などの口座も開設することができます。
しかし、これも保険と似ていますが、実店舗のある銀行や証券会社では、手数料の高い商品を勧められてしまう可能性があります。また、iDeCoの口座を保有するのにも手数料がかかることがあります。他社で取り組めば無料のサービスが有料ということは、それだけ損をしてしまいかねないのです。
将来を見据えたライフプランの相談ならファイナンシャルプランナー
家計の見直しや、将来に必要な資金、子供の教育費などをライフプランに沿った相談をするならファイナンシャルプランナーがピッタリです。相談できる内容は他にも住宅ローンや年金、生命保険や損害保険、資産形成、不動産取引や相続など幅広く相談することができます。中立的な視点で幅広くお金について相談したいのであれば、独立系のファイナンシャルプランナーがいいでしょう。保険会社や金融機関に属していないためお金にまつわる悩み事や相談に対して多角的なアドバイスを受けることができます。
相談料は初回無料の場合もあれば、最初から有料相談の場合もあります。相談料は人によって異なりますが、1時間5千円から1万円くらいのところが多いようです。ファイナンシャルプランナーは士業や証券会社のように相談のハードルがあまり高くないことや、相談者の立場に立って親身なアドバイスが受けられるなど気軽に相談できる相手です。
自分に合ったファイナンシャルプランナーを選ぶには?
お金のことを相談するファイナンシャルプランナーを選ぶとき、何を基準にすればいいでしょうか。自分に合う人を見つけるために、5つのポイントを確認しましょう。
●1.FP資格を持っていることを確認
ファイナンシャルプランニング技能士、AFP、CFPなど、暮らしとお金に関して専門的な知識を持っていることを証明する資格を持っていることは必須条件です。
ファイナンシャルプランニング技能士は国家資格で1級から3級まであります。またAFPやCFPは民間資格ですが、2年ごとに更新があるため、常に情報を取得し、ブラッシュアップしています。
●2.得意分野は何なのか
家計管理、不動産、保険、相続など、お金の相談は多岐にわたります。その人の得意分野は確認しましょう。得意分野はウェブサイトなどで公開している場合もあります。他の分野の相談ができないというわけではありませんが、より詳しい人の方が安心できるでしょう。
●3.相談の経験は十分あるのか
相談の経験がたくさんあれば、それだけたくさんの解決する方法が蓄積されています。自分が相談したい分野の経験があるかないか、確認するといいでしょう。
●4.相談料はいくらなのか
相談の前に、料金体系は確認しておきましょう。相談料には決まりはなく、独自に設定していることが多くあります。一般的な相談なのか、キャッシュフロー表の作成などより具体的な相談なのかによって金額も異なるでしょう。こちらもウェブサイトなどで公開していることが多いです。
●5.どんな専門家とのつながりがあるのか
相談内容によっては、税理士や弁護士などの他の専門家との連携も必要になる場合があります。専門家とのネットワークがあるかないかも調べておくといいでしょう。
さらに、これらの条件だけではなくその人が信頼できるのか、相性がいいのかというのも大切なポイントになります。実際に相談したことのある人の話や、ウェブサイトのお客様の声など参考にしましょう。実際に話を聞いてから判断してもいいでしょう。
FPポータルサイトを活用しよう!
ファイナンシャルプランナーを探すのに、ただ検索しただけではなかなか見つかりません。そんなとき活用したいのが、たくさんのファイナンシャルプランナーが登録しているポータルサイトです。例えば「FP Cafe」では全国の女性ファイナンシャルプランナーが登録しています。居住地や年齢、相談場所や実務経験などをもとに一度で比較することができるので相談内容に合わせて選ぶことができます。
一生涯のお金の相談パートナーが見つかるサービス「FP Cafe」
まとめ
お金の相談は様々な相談先がありますが、教育資金はどれくらいかかるのか、将来どのくらいの資金を貯めておけばいいのかなど、資産形成はどのような方法が向いているのかなどの相談であればぜひファイナンシャルプランナーに相談してみるといいでしょう。
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黒須 かおり ファイナンシャルプランナー(CFP)
女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー
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