22/06/30
節電すれば2000円分の「節電ポイント」がもらえる!各社独自のポイントや具体的な手続きは?
猛暑に見舞われている日本列島にあって、気になるのが電力不足。節電が呼びかけられる日も増えています。そんななか、政府は節電に協力する家庭に2000円相当のポイントを付与することを発表しました。
今回は、政府のポイント付与の概要と、主な電力会社の節電プログラムを紹介します。
2000円分のポイントが国からもらえる
歴史的な暑さが続く中、エアコンなどの利用が増えることで、電力需要は東日本大震災以降もっとも高い水準で推移しています。翌日の電力需要が増加し、電力供給の余力がなくなると見込まれるとき、政府は「電力需給ひっ迫注意報」「電力需給ひっ迫警報」を発令し、広く節電を呼びかけます。
節電を一層進めるために政府が行うのが、ポイントの付与です。政府は電力会社などの節電プログラムに参加する家庭に2000円相当の「節電ポイント」を付与すると発表しました。詳細な付与の仕組みなどの発表はこれからですが、2022年8月中には制度を開始できるよう、準備が進められています。
電力各社の節電プログラムをチェック
電力会社各社では、節電することでポイントがもらえる節電プログラムが行われています。節電プログラムに参加することで、国からの2000ポイントに加えて、各節電プログラムのポイントも手に入ります。
主な電力会社の節電プログラムの例を紹介します。
●東京電力エナジーパートナー「夏の節電チャレンジ2022」
東京電力エナジーパートナーのウェブサイトより
東京電力エナジーパートナー「夏の節電チャレンジ2022」は、同社が指定する対象時間帯に節電(節電チャレンジ)することで節電ポイントがもらえるキャンペーンです。
キャンペーンに申し込むと、東京電力から節電チャレンジの対象時間帯がメールで届きます。その時間帯に節電を行い、標準的な使用量よりも節電できた場合、1kwh(キロワットアワー)あたり5ポイントの節電ポイントがもらえます。また、0.01kwh以上の節電に初めて成功した場合には、ボーナスとして100節電ポイント(=くらしTEPCOポイント)が追加でもらえます。
節電ポイントはTポイント、Pontaポイント、WAONポイント、nanacoポイント、Amazonギフト券などのポイントに交換可能です。
申し込みは「くらしTEPCO web」にある「夏の節電チャレンジ2022」の参加フォームより行います。申し込み期間は2022年6月8日から8月20日まで、節電チャレンジの実施期間は7月1日から9月30日までとなっていますが、毎月20日までの申し込みで翌月の1日からの節電チャレンジに参加できるようになる仕組みなので、参加を希望される方は早めに申し込んでおきましょう。
●東京ガス「節電チャンスタイム」
東京ガスのウェブサイトより
東京ガス「節電チャンスタイム」は、電力需給がひっ迫するタイミングで設定される「節電チャンスタイム」に節電を行い、標準的な使用量よりも節電できた場合、1kwhあたり5ポイントの節電ポイントがもらえるキャンペーン。節電ポイントは1節電ポイント=Amazonギフト券1円分に交換できるうえ、キャンペーン期間中の累計の節電量に応じて最大4000円のAmazonギフト券がもらえます。
キャンペーンの実施期間は2022年7月27日から9月23日までですが、参加受付は2022年7月18日まで。東京ガスの「デマンドレスポンスサービス」に申し込んだ方がキャンペーンに参加できます。詳しくは「my TOKYO GAS」のウェブサイトにログインしてご確認ください。
●関西電力「夏の節電プロジェクト2022」
関西電力「夏の節電プロジェクト2022」でも東京電力と同様、同社がメールで指定する対象時間帯に節電を行います。標準的な使用量よりも節電できた場合、1kwhあたり5ポイントの「はぴeポイント」がもらえます。また、スマートリモコン「Nature Remo」に登録したエアコンをお持ちの場合、対象時間帯に自動的に節電が試みられて「はぴeポイント」がもらえる仕組みも導入されます。「はぴeポイント」は電気料金・ガス料金の支払いや買い物・プレゼントの交換などに利用できるほか、nanacoポイントやdポイントなどに交換することも可能です。
キャンペーンの申し込み期間は2022年7月1日から9月15日まで、実施期間は2022年7月4日から9月30日まで。同社の専用ウェブサイトより申し込みます。
ほかにも、中部電力・九州電力・四国電力・北陸電力・ソフトバンクの「SBパワー」などで節電プログラムが提供される予定になっています。
いずれの節電プログラムも、節電量は人それぞれ異なる「標準的な使用量」から「実際の使用量」を差し引いて算出します。ですから、できるだけ節電してポイントを手に入れたいならば、節電プログラムの対象になる時間帯に外出して、家の電気を使わないようにするのが効果的。もっとも、毎度外出するのも大変ですので、家にいるのであれば、余計な電気を使わないようにする、冷房の設定を弱めるなど、普段使っている電化製品の使い方を見直すのがいいでしょう。
秋以降、ポイントの上乗せも?
節電が必要なのは、夏だけではありません。厳しい冬にも、暖房などで電力需要がひっ迫する恐れがあります。政府は、各社の節電プログラムに参加したうえで、さらなる節電に取り組んだ場合には、ポイントを上乗せすることも検討しています。
もちろん、行き過ぎた節電をして、かえって体調を崩してしまうようでは、元も子もありません。政府や電力会社も「日常生活に支障がない範囲で節電に協力して欲しい」と呼びかけています。しかし、節電プログラムに参加することで、ポイントももらえますし、節電にも貢献できますし、なにより電気代も節約できます。お得な節電プログラム、無理のない範囲で、ぜひ参加してみてくださいね。
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畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。
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