20/01/01
【2020年版】お金のプロが実践し勧める、お金の増やし方ベスト3
※本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
新年あけましておめでとうございます。
2010年代が終わり、いよいよ2020年代の幕開けですね。
Mochaでは今年も、みなさまのお金の知性が磨かれるような情報を発信してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、新年1本目はこの企画。お金のプロ2人に聞く2020年の「お金の増やし方ベスト3」です。
お金のプロがお金を増やすために実際に手がけている投資。そのなかで、今年お金を増やすならどんな方法がおすすめか、ズバリ聞いてきました。お金の増やし方を知りたい方は必見です!
高山一恵さんが勧めるお金を増やす方法 第3位:不動産投資
ファイナンシャルプランナー(FP)の高山一恵さんがお金を増やす方法3位に推したのは、ワンルームマンションに投資する不動産投資です。
不動産を買うなんてまとまった金額がないと無理だと思ってしまいそうですが、ほとんどの場合は不動産投資用のローンを組みます。手に入れた物件は、貸して家賃収入を得ることもできますし、売って売却益を得ることもできます。つまり、銀行のお金で資産運用ができるというわけです。
「不動産投資はローンを借りて行うのが一般的。不動産を購入できる金額が手元にあったとしても現金で買わず、ローンを借りて購入するのが鉄則です。なぜなら、他人のお金(銀行のお金)で購入できて、これまた他人のお金(入居者の家賃)で返済できてしまうからです。このようなお金を増やすスキームは不動産投資にしかありません」(高山さん)
「2018年末に株式市場は暴落しましたが、市場が下落しても、家賃はあまり影響を受けませんので、収入が安定するのがメリット。借りてくれる人が絶えずいる物件(賃貸需要が旺盛な物件)を探すのが第一ですが、その次に大事なのが、いかに良い条件でローンを組むかです」(高山さん)
「安定した会社に長く勤める、年収を上げるなど、自分のステイタスを高めることも大切です。年収が600万円以上あると、金利・融資期間・頭金のどれをとっても有利でしょう。不動産投資を成功させるための第一条件は『信用力』です」(高山さん)
高山一恵さんが勧めるお金を増やす方法 第2位:純金積立
お金を増やす方法2位は純金積立。金(Gold)を毎月少しずつ買っていきます。
金はそのもの自体に価値があります。昔から装飾品などに使われてきましたし、最近ではスマホなどの電子機器にも用いられています。経済危機などの不測の事態があっても価値がなくならないことから、「有事の金」などと呼ばれています。実際、他の金融資産と異なる値動きをする傾向が見られます。
「金への投資は『守りの投資』です。2018年末は、世界的に株価が急落しましたが、金の価格はそれほど変わりませんでした。また、2019年は米中貿易摩擦での関税引き上げ合戦が話題になった6月ごろから金の価格が上昇。『有事の金』として機能した形です」(高山さん)
「今後も乱高下する市場の中で、他の投資とあわせて金にも投資するのがおすすめ。1000円から積立できるので、少しずつスタートするのがいいと思います。純金積立は田中貴金属工業・三菱マテリアルといった貴金属会社や、SBI証券・楽天証券・マネックス証券といったネット証券会社ではじめることができます」(高山さん)
●2018年〜2019年の金相場の推移(月次・平均)
田中貴金属工業のデータをもとに作成
高山一恵さんが勧めるお金を増やす方法 第1位:投資信託積立
そして高山さんお勧めのお金を増やす方法、堂々の1位に輝いたのは、投資信託の積立です。
投資信託は、投資家から集めたお金をまとめて金融機関のプロが運用する金融商品です。投資先は日本・海外の株式・債券・不動産などさまざま。投資信託ごとの方針によって、何に投資するかが違います。利益が出れば、投資家に還元されますが、元本割れを起こす可能性もあります。
つみたてNISA(積立NISA)やiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)といった制度で買えるのも投資信託の特徴。つみたてNISA(積立NISA)では年40万円、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)では人により異なりますが最大で年81万6000円(自営業者の場合)までの投資で生まれた利益にかかる税金がゼロにできます。さらにiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の場合、掛金の拠出時(買うとき)や年金の受け取り時にも税制優遇が受けられます。
「2018年の運用成績だけを見れば、確かによくありませんでした。しかし、私が10年以上前から積み立てている確定拠出年金では、いまだに大きな利益が出ています。これまでリーマンショックなど、大きな下落があったにもかかわらず成果が出ているということは、長期間の積立には下落に打ち勝つパワーがあるということ。国内・海外のさまざまな資産に投資するバランスファンドで、なるべく手数料の低いものがおすすめです」(高山さん)
「投資信託に加え、個別の株式を購入できるNISA(一般NISA)も2024年より制度が改正される予定です。つみたてNISAと同じ投資信託を積立で買うことができる1階部分(年20万円まで)と、これまで同様に株式や投資信託を購入できる2階部分(年102万円まで・一部銘柄を除く)に分かれて、投資をすることができます。NISAが終わったあと、1階部分をつみたてNISAに引き継ぐことで、最長25年非課税にできます。長期投資でよりお金を増やしやすくなるでしょう」(高山さん)
頼藤太希さんが勧めるお金を増やす方法 第3位:積立FX/FX
もう1人のお金のプロ、マネーコンサルタント・頼藤太希さんのお金を増やす方法3位はFX。日本語では「外国為替証拠金取引」などといいます。
FXでは、2つの異なる通貨を売買(交換)する取引で利益を狙います。ニュースなどでたとえば「1ドル=110円」などと耳にしますよね。このとき110円で1ドルを買って、「1ドル=120円」になったときに売って円に戻せば、10円儲かります。また、少し複雑ですが、110円のときに1ドルを先に売って、「1ドル=100円」になってから買い戻しても、10円儲かることになります。つまり、相場が上がっても下がっても利益を出せるのです。
実際には1000通貨、1万通貨などと、もっとたくさんのお金を一度に動かします。また、レバレッジという仕組みで多くの通貨を少ない資金で動かすこともできます。それによって、少しの値動きで大きな利益を得られる可能性が出てきます。しかしそれは同時に大きな損失を被る可能性も出てくるということ。リスクはきちんと理解しておく必要があります。
また、SBI FXトレードの「積立FX」を利用すると、FXで積立投資をすることも可能。レバレッジを小さく(1倍〜3倍から選択)して、少しの値動きで大きく損するリスクを抑えつつ、2つの通貨の金利の差額にあたる「スワップポイント」を受け取ってお金を増やすことが狙えます。
>>SBI FXトレードの「積立FX」はこちら
「私は投資にコア・サテライト戦略(資産を安定運用の『コア』と積極運用の『サテライト』に分けて投資する戦略)で臨んでいます。FXはコア・サテライト戦略の『サテライト』部分。相場の上昇局面だけでなく下落局面でも利益を積極的に狙っていきます。平日ほぼ24時間、スマホのアプリで簡単に取引できるのがいいですね」(頼藤さん)
「FXは比較的リスクの高い投資ですから、ルール作りが大切です。私は基本的にはスウィングトレードで、20%利益が出たらすぐに確定、10%損失が出たときもすぐにロスカットしています。
初心者の方は、
・レバレッジは2倍が基本。相場が変動しても5倍は超えない
・順張りトレード(相場の動きと同じ方向で売買)を行う
・為替レートがよく動く時間(日本時間の午後9時半〜11時など)のみ投資する
・自分の得意な通貨ペアだけを選んで投資する
といった細かなルールを作り、それを忠実に守れば、堅実にお金を増やせるでしょう」(頼藤さん)
頼藤太希さんが勧めるお金を増やす方法 第2位:株式投資
お金を増やす方法2位はおなじみ株式投資。株式市場に上場している会社の株式を売買してお金を増やします。頼藤さんが勧めるのは米国株の積立でした。
「世界経済の中心はやはりアメリカです。海外に投資する投資信託の多くは、アメリカの金融資産を多く買い入れています。それならば、直接米国株を買い付けようという発想です。スマホ証券の「PayPay証券(旧OneTapBUY)」では、アメリカの有名企業の株を毎月1000円から積み立てることができます。積立投資は、株価が安いときにはたくさん買い、高いときには少ししか買わないため、平均購入価格を下げる効果があります。無理なく気軽にスタートできるでしょう」(頼藤さん)
「日本の株式市場もここのところ好調ですから、投資を考えてみてもいいですね。株を選ぶ際には、以下の3つのことを意識しています。
まずは、消費者目線で選ぶことです。はじめて株式投資をする場合、銘柄は「好きなサービス・商品を販売している企業の中から選ぶ」のがおすすめ。そのサービスや商品が、生活を快適で楽しいものにしているか、10年後・20年後にも必要とされているか、さらに成長しそうかといった観点で、投資する株を考えます」(頼藤さん)
「次に、ちゃんと儲かっていることです。いくら好きなサービス・商品でも、赤字になるようではビジネスとしては失格です。とくに本業での儲けを表す『営業利益率』は大切。分子は営業利益、分母は売上高ですが、分子も分母も同じ傾きで増えている場合は、率で考えると”1”。これは横ばいを表します。それでも十分優秀ですが、営業利益率が右肩上がりだとかなり優秀です。経費をかけずに売上高が上がっている状態を表しますから、成長余力が大いにあるサイン。売上が上がる見込みなら、株価も上がりお金を増やせる可能性が高いでしょう」(頼藤さん)
「最後は、株を売買するタイミングとして、株価が割安であるかを考えます。具体的には、PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)を組み合わせてチェックします。PERは株価を1株あたりの利益で割った比率です。14〜16倍が標準とされています。数字が低いほど割安となります。PBRは株価を1株あたりの純資産で割ったものです。1倍を下回ると割安です」(頼藤さん)
頼藤太希さんが勧めるお金を増やす方法 第1位:投資信託積立
そしてお金を増やす方法1位に挙げたのはなんと、高山さんと同じく投資信託の積立でした。
「投資信託の積立はコア・サテライト戦略の『コア』の部分。積立で機械的に買っておくのがいいと思います。具体的には、『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』のような全世界株式インデックス型と『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』のようなバランス型を組み合わせます」(頼藤さん)
「投資信託のなかでも、アクティブ型と呼ばれる投資信託はコア・サテライト戦略の『サテライト』の部分にあたります。アクティブ型は、インデックス型やバランス型よりも多くのリターンを目指す投資信託。手数料はインデックス型やバランス型よりも高いことが多いのですが、それ以上にリターンがあるならばそれほど気にならないでしょう。もしリスク許容度が高いのであれば、コア部分でインデックス型・バランス型の投資信託、サテライト部分でアクティブ型の投資信託を運用するコア・サテライト戦略をとるのもひとつの方法です。お金を堅実に増やすなら、コアサテライト戦略は外せません」(頼藤さん)
Mocha編集長・畠山憲一のオススメは?
最後に僭越ながら、Mocha編集長・畠山憲一が2020年にお勧めするお金の増やし方をご紹介します。
このお金の増やし方(投資)はお金がなくてもスタートでき、基本的に元本割れをすることがありません。しかも長期間の積立により、将来の資産形成に役立ちます。その上、レバレッジを大きくかけることも不可能ではありません。
「そんな都合のいい投資先、あるわけないでしょ!」
あります。
お金を増やす方法はずばり「自己投資」です。
日本、さらには世界の情勢は、日々動いています。古いものがなくなり、今までのものが変わり、新しいものが生まれています。こうした動きに対応するスキルは、これからを生き抜くために必須のものだと考えています。
本を読み、人に出会い、健康に気を配り……いろいろな経験を通して得たスキルは、きっと将来を豊かにしてくれるでしょう。
筆者も今年はいっそう勉強して、そこで得た知識を少しでもMochaで紹介し、広げていくことができればと考えております。
今年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
つみたてNISA(積立NISA)おすすめ金融機関4選
つみたてNISA(積立NISA)スタートにぴったりの金融機関をご紹介します。
● SBI証券
・ほとんどの投資信託を網羅。有力商品を選びやすい
・毎日・毎週・毎月・複数日・隔月の5つの購入タイミングを選べる
・SBIハイブリッド預金を使うと入金・出金がスムーズ
● マネックス証券
・取扱商品が100本以上。100円から購入可能
・チャットによる質問対応、パソコン出張サービスなどサポートが充実
・アプリ・パソコンツールが豊富で使いやすさに定評
● イオン銀行
・イオン内に店舗があるため、買い物ついでに立ち寄れる
・年中無休で夜21時まで営業(一部例外あり)のため、相談しやすい
・「イオン銀行Myステージ」のポイントが貯まり、普通預金金利がアップ
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畠山 憲一 Mocha編集長
1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。
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