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19/11/07

相続・税金・年金

年末調整、忘れずに! 生命保険料控除を活用して税金を取り戻そう

会社員や公務員の方は、そろそろ年末調整の時期。勤務先から「給与所得者の保険料控除申告書」という書類を手渡された方もいるでしょう。記入欄がたくさんあって難しそうですが、書かないでいると、税金をより多く支払うはめになる可能性もあります。

今回は、サラリーマンの年末調整のうち、代表的な控除である「生命保険料控除」について紹介します。

正しい税額を計算するための年末調整

そもそも年末調整は、1年間に支払うべき正しい所得税の金額を計算して、過不足する金額を調整することです。
給与からは源泉徴収といって、おおよその所得税の金額が毎月天引きされています。しかし、所得税の正しい金額は、税込み年収からさまざまな控除(差し引くこと)をして計算される所得税額をもとにして決まります。具体的には、次の通りです。

① 税込み年収から必要経費にあたる給与所得控除を引き、給与所得を計算する
② 給与所得から、14種類ある所得控除を引き、課税所得を計算する
③ 課税所得の金額に応じた所得税率(5%〜45%)をかけ、所得税額を計算する

このうち、②の所得控除がいくらできるのかは、人それぞれの事情によって違います。それを勤務先に伝えて、課税所得の金額を直してもらうのが年末調整なのです。

年末調整の結果、これまで納めてきた所得税より本来の所得税額のほうが少ない場合は、差額が戻ってきます。ですから、間違いなく申請することが大切なのです。
なお、逆にこれまで納めてきた所得税より本来の所得税額のほうが多ければ、追加で所得税を支払うことになります。

郵送で届く「保険料控除証明書」を添えて提出

14種類ある所得控除のうち、サラリーマンの年末控除としてもっとも代表的なのは生命保険料控除でしょう。1年間に支払った生命保険料に応じて、一定額が控除できます。

10月から11月にかけて、保険会社から郵送で年末調整の保険料控除証明書が届いていることと思います。「給与所得者の保険料控除申告書」にその内容を記載し、保険料控除証明書を添えて、会社に提出します。

万が一、出し忘れてしまったという場合は、翌年に確定申告をすることでも手続きができます。確定申告は原則2月16日から3月15日までの間に行います。それも忘れたら、5年以内であれば「所得税の更生の請求」という手続きもあるのですが…遅くなればなるほど面倒になっていくものですので、気づいた段階で早めに手続きしましょう。

契約時期によって控除額の取り扱いが違う

生命保険料控除は、加入している保険の種類や加入した年によって、若干ですが取り扱いが異なるため注意が必要です。

2011年(平成23年)までに契約した場合は、最高で一般の生命保険料5万円、個人年金保険料5万円、合計10万円の控除を受けることができます。
それに対して、2012年(平成24年)以降に契約した場合は、最高で一般の生命保険料4万円、個人年金保険料4万円、介護医療保険料4万円、合計12万円の控除を受けることができます。

(『税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法』頼藤太希・高山一恵 著より抜粋)

年間の支払保険料等の合計金額に応じて、それぞれ控除額を計算します。
ただし、個人年金保険の場合、控除の対象となるのは「保険の支払い期間が10年以上であること」「年金の受け取り開始の年齢が60歳以上で、その後、10年以上支給が受けられること」など、要件が決まっています。
また、介護医療保険についても「契約期間が5年以上でなければならない」などの要件があります。保険に加入するにあたっては、控除の対象になる要件の保険なのかをよく確認することが大切です。

まとめ

年末調整をさぼってしまうと、ほとんどの場合、税金を多く支払ったままの状態になってしまいます。せっかく取り戻せる税金があるのに、取り戻さないのはもったいないですね。ぜひ漏れなく申請して、税金を取り戻すようにしましょう。

頼藤 太希 マネーコンサルタント

(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、など書籍90冊、累計150万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。twitter→@yorifujitaiki

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