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20/05/20

資産運用・経済

円高円安って何? 為替の基本とカラクリを解説!

※本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。

為替という言葉は、ニュースでよく聞きます。「よく耳にするけど、なんだかややこしい」「よくわからない」という方も多いのではないでしょうか。実のところ為替は、私たちの生活をするうえでとても身近なモノです。
今回は難しそうに感じる為替について、基本から解説します。

為替は代金を支払う決済方法のこと

為替と聞いて思い浮かべるものは何ですか?郵便為替、為替レートなど「為替」のつく言葉がありますね。何か難しいことのように感じますが、為替とは、送金や振込、手形などによって、現金を移動させることなく、代金を支払う決済方法のことをいいます。また、為替での取引には、国内で行う内国為替と外国との取引で行う外国為替の2種類があります。それぞれについて詳しい説明をしていきます。

●内国為替は日本国内での取引

内国為替の身近な取引は、インターネットでの通信販売の代金を銀行振込で行うことや、通信費や光熱費などの料金を銀行口座から引落しをすることをイメージするとよいでしょう。銀行振込や口座振替を活用することで、現金を直接渡すことができない遠方のお店で手軽に買い物ができたり、毎月の支払を自動的にできたりします。このように、現金を使うことのない売買行為は為替取引となります。為替取引は、日常生活のサービスやモノなどの売買を安全・便利にできる機能があります。

●外国為替は異なる通貨での取引

一方、国を越えて異なる通貨で行われる取引は、外国為替の取引です。具体的には、いろんな商品の輸出や輸入、企業の外国進出など、国際的な取引のほとんどが外国為替で金銭をやり取りします。その際の取引は、国ごとで使っているお金の単位が違うため、米ドル、円、それ以外の通貨など、どの通貨を使って取引するのかルールを決めてから始めます。

例えば、日本と米国が取引を行うとすれば、米ドルで決済をすることが多くなります。その場合、お金を支払う時に円を米ドルへと交換してから支払われることになります。このように、日本と外国の間で異なる通貨を使って取引することを外国為替取引といいます。

そして、通貨を交換するための市場を「外国為替市場」といいます。ここでは、通貨を売買するときに、1ドル=100円とか、1ドル=110円という具合に、1ドルをいくらで取引するか決められています。この通貨を交換するための交換比率を為替レート(外国為替相場)といいます。実際の取引で、円を手放してドルを手に入れることを「ドルを買う(円を売る)」といい、その反対を「ドルを売る(円を買う)」というふうに表現します。

円高と円安(どっちが得?)

ニュースなどで「1ドル=100円」と為替レートを伝えたあと「昨日に比べ○円○銭の円高」もしくは「昨日に比べ○円○銭の円安」とコメントが流れます。実際、私たちの生活と「円高・円安」はどのように関わっているのでしょうか。

円が買われ、円の価値が上がったことを「円高」といいます。一方、円が売られ、円の価値が下がったことを「円安」といいます。

実際の為替レートでは、1ドル=100円は、1ドルの商品を購入するために100円が必要となります。しかし、1ドル=90円になれば、同じ商品を購入するのに90円で購入できます。1ドル=100円と比べると10円安く商品が購入できることになります。ドルの価値が円に比べて上がったことを、「円高になった」といいます。

反対に1ドル=110円になると、当初の1ドル=100円に比べて、110円支払わないと同じ商品を購入することができません。つまり、ドルに対して円の価値が下がったということになり「円安になった」といいます。

価値が上がったり下がったりする通貨の相場は、モノやサービスと同じく、買いたいという需要と売りたいという供給のバランスで決まります。円を欲しがる人が多ければ円高となり、円よりもドルを欲しがる人が多くなると円安となります。

円高と円安について説明をしてきました。次は、どちらが得か?ということについて考えてみましょう。

●円高ドル安になったとき

円高になると、円の価値が上がるため、外国の製品を安く買うことができという良い点があります。例えば、外国の輸入食材をイメージしてみると、円高の状況では、輸入された外国のお菓子、紅茶、コーヒー、お酒などの食料品を安く購入することができます。また、私たち日本人が海外に行ったときは、ホテルの宿泊料金、レストランの利用料、お土産代などが割安になります。場合によっては、ラグジュアリーな海外旅行が楽しめるという可能性もありそうです。
しかし、同じ状況で、日本の製品を外国に輸出することを考えるとどうなるでしょう。実際に円高の状況では、日本の製品は価格が高くなってしまうため、海外では、販売が伸び悩むことになりそうです。

●円安ドル高になったとき

一方、円安になると、円よりもドルの価値が上がります。そのため、円高のときのように、輸入品を安く購入することはできません。また、海外旅行も割高になってしまいます。そう考えると、私たちの生活にとっては、「円安よりも円高の方が得」と感じますが、少し視点を変えると円安の良さも見えてきます。

例えば、円安が進むと、円高のときに値段が高く敬遠されていた日本製のモノを海外の人達が安く購入できるようになります。その結果、日本の製品が人気となり、輸出が増えるようになります。そうなれば、日本の企業の業績が上がり、株価の上昇につながる可能性があります。他にも、日本に多くの外国人観光客が訪れることで、観光地が大いに儲かることも考えられます。

このように、円高・円安それぞれに良い点、悪い点があり、一概に、どちらが良いかを言い切ることはできません。両方の良い部分に目を向け、楽しみを見つけていくのが良いでしょう。

為替レートはどうして動く?

では次に、どうして為替レートが動き、円高・円安になるのかについて説明をします。為替レートの動きは、いろんな要素が絡み合い、一つの事柄が原因として言い切ることは難しいです。しかし、為替レートが動く背景にある以下の3つのことを知っておくとよいでしょう。

●為替レートの動く理由その1:輸出と輸入のバランス

輸出との輸入のバランスを見て、輸出の方が多くなっていると、日本の製品がたくさん海外で買われていることになります。日本企業は、従業員や原材料費を支払うために、受け取ったドルを円に交換する必要となり、ドルを売って円を買う取引が増えます。そのため、輸出が増えると、円を欲しい人が増え、為替相場は円高・ドル安になる可能性が高まります。一方、輸入が輸出を上回ると、円を売ってドルを買うため、円安・ドル高になります。

●為替レートの動く理由その2:日本と海外との預金の金利差

日本は低金利で銀行にお金を預けていてもお金はほとんど増えない現状があります。しかし、もしも日本の金利が海外の金利よりも高いという状況になれば人々は「日本の銀行に円で預金したい」と考えます。その結果、円を買う人が増え、円高になります。一方、日本の金利が海外よりも低金利であれば、人々は「日本の銀行よりも、海外に外貨で預金したい」と考えます。そうなれば、円を手放す人が増え、円安となります。このように、金利の高い通貨はとても魅力的で人気があります。

●為替レートの動く理由その3:経済指標で国の信頼度を見る

各国の政府や各省庁などが公表している経済に関する統計に「経済指標」があります。その中でも、1年間に生産されたモノやサービスの付加価値を見る「国内総生産(GDP)」は、日本経済の安定度を判断する指標として注目されます。GDPが順調に推移していれば、日本経済が成長していると裏付けられ「日本の企業株を買えば、儲かりそうだ」と考える人が増えます。そうなると、円が買われ、円高となります。

また、世界全体を見渡すと、GDPが第1位のアメリカ経済においては、就業している人、失業している人を見る「雇用統計」も影響力があります。雇用統計の結果が好調であれば、消費が拡大し、「アメリカ経済が活気に溢れるぞ」と予想する人が増え、円よりもドルが買われるようになり、円安になります。

このように、為替レートが動く理由はいろいろあります。今回紹介した、3つの視点は円高・円安になる背景として理解しておきましょう。

まとめ

新聞やニュースで話題になる為替とは、そもそも現金を移動させることなく、代金を支払う決済方法のことです。私たちに身近な内国為替は、日常生活を安全で便利にする機能があります。一方、ややこしいイメージの外国為替は、外貨と円を交換することです。円高でも円安でも、私たちの生活に大きな影響があることを押さえておきましょう。

舟本美子 ファイナンシャルプランナー

「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー

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