20/03/24
貧乏家計になる、やってはいけない10の習慣
同じ位の収入のはずのなにどうして我が家は貧乏なの?と嘆いていませんか?
お金がない、貧乏だという言葉が口ぐせの人は要注意。貧乏になる習慣を知らず知らずのうちにしているかもしれません。今回は家計にスポットをあてて、貧乏になる10の習慣を紹介します。
貧乏家計の習慣①:月々のやりくりをなんとなくしている
手元に現金がなくなったらなんとなくATMから出金したり、キャッシュレス決済がオトクだからとPayPay、LINE Payなどのスマホ決済やクレジットカードでなんとなく支払ったりしている人は要注意。「なんとなく」家計をやりくりしている人は、収入に合わせた支出管理ができていないので、貧乏になりがちです。後から請求がきて焦ってしまう…ということがないように、支出の仕方を見直すべきでしょう。
貧乏家計の習慣②:水道・光熱費などの「小さな節約」を頑張っている
照明をこまめに消したり、歯磨きの時に水をとめたりするなど、小さな節約を頑張るのはとても大切なことです。しかし小さな節約は、支出を減らす効果も小さく、努力と比例しません。かくいう筆者も、テレビの主電源をこまめに切っていたらスイッチが壊れて修理代が8000円ほどかかった失敗を経験しています。電気や水を必要以上に気にして数百円の節約を時間をかけて頑張るのは貧乏な人。お金持ちは、銀行のATMや振込手数料を節約するためにネット銀行を活用するなど、効率のいい節約を優先して行っています。
貧乏家計の習慣③:ポイントの貯まるリボ払いを活用している
クレジットカードの魅力はポイントが貯まること。そのポイントが何倍も貯まる支払い方法として、クレジットカード会社のウェブサイトやダイレクトメールでよく紹介されるのがリボ払いです。リボ払いでは、毎月の返済額が一定になります。一見、支払いも楽そうで魅力的ですが、返済期間中の金利手数料が高くつくのがデメリットです。
たとえばJCBの「Okidokiポイント」は通常1000円で1ポイントですが、リボ払いにすると2倍の2ポイントになります。20万円の一括払いなら200ポイントつくところ、リボ払いなら400ポイントつくことになります。
しかし、リボ払いには15%の手数料がかかります。月2万円設定のリボ払いなら総支払額は21万4568円となる計算。付与されるポイントより支払う金額の方が大幅に多くなり、貧乏につながります。
クレジットカード払いをするのであれば、利子負担のない一括払いにしておきましょう。
貧乏家計の習慣④:貯金は余裕ができたらと思っている
貧乏な人は貯金ができないのは収入が少ないから、今は支出が多いからと言い訳をしがちです。しかし、家計相談をしていると手取り20万円ほどでも1か月2万円貯めているやりくり上手さんに出会うこともあります。
収入に合わせた支出管理ができれば、たとえ少しでも貯金はできるものです。手取りの10~30%を先に貯金し、残ったお金でどう家計をやりくりするかという考え方にシフトすることが、貧乏にならないコツです。
貧乏家計の習慣⑤:献立に合わせて買い物に行く
毎日何を作ろうか献立を考えるのは大変です。でも、「お好み焼きにするから青のりを買いに行く」など、献立を決めてから買い物に行く習慣はNGです。今ある食材でどんな献立ができるかを考えて、不足分のみ買いに行くという流れにすると食品ロスを減らし、買い物に行く機会自体減らせるので、無駄使いをする機会も減らせます。
貧乏家計の習慣⑥:子どものためなら教育費をいとわない
少子化がすすみ1世帯あたりの子どもが少なくなっているのと同時に共働き家庭も増えています。そのようななかで、教育費にお金をかけすぎりる「教育費貧乏」もよく見かけます。中には、子どもがやりたいということはさせてあげたいと5つの習い事で月に4万円以上月謝を払っているケースも。近年は晩婚化で、子どもの大学進学と親自身の老後準備時期が重なるので、「教育費貧乏」は「老後貧乏」につながります。
貧乏家計の習慣⑦:通信費を見直していない
家計費の中で30年ほど前と大幅に変わったのが通信費です。30年前の通信費は固定電話だけで数千円ほどでしたが、今や家族4人のスマホ代で3万円という家計に出会うことも珍しくありません。
楽天モバイルやY!mobileなどの格安スマホや格安SIMを使えばスマホ代は1台1000円前後になることも。現在のスマホ解約に際して違約金があったとしても数カ月で元が取れる場合もあるので、契約応当月を待たずすぐ実行するのが貧乏にならないコツです。なお、価格は安くてもプランにより利用条件が異なるので、自分にあったプランを比較検討しておきましょう。
貧乏家計の習慣⑧:早寝早起きが苦手
早く起きると時間を効率よく使うことができます。朝活セミナーにでて自己研鑽したり、ジョギングしたりなど、だらだらと時間を使わない生活リズムができている人は、お金のやりくりもきっちりして貧乏になりにくいのです。時間のやりくりが上手い人はお金のやりくりも上手。貯金も計画的にできる方が多いように感じます。
貧乏家計の習慣⑨:給与明細は手取りしか見ない
貧乏な人が給料日に気になるのは手取りの金額。総支給額から何のためにいくら引かれてその手取りになっているかに興味はありません。「だって引かれるものは仕方ないでしょ」それが貧乏な人の発想です。
自分の手取りがどうやって決まっているか、税金や保険料としてどれくらい引かれているかを把握すると健康保険や年金の仕組みを理解できます。年末調整や確定申告もきちんと行い、税金を取り戻すようになるでしょう。
貧乏家計の習慣⑩:断捨離が苦手
クローゼットの中に2年以上着ていない服がある、食器棚に数年使っていない食器がある、いつか使うかもとお菓子の缶や空箱ストックがあるなど、断捨離が苦手な人は、整理整頓が不得意なので家計を整えることも苦手なようです。
不用品は思い切って捨て、売れそうなものはフリマアプリやリサイクルショップで売りましょう。お金になるのはもちろん、部屋もスッキリすることで掃除が楽に。さらに、ものを探す時間も減るのでお金のやりくりを考える時間も生まれます。
まとめ
貧乏にならないようにするためには、生活の基盤である家計の習慣を整えることが大切です。今回紹介した貧乏になる習慣の「逆」は、そのままお金持ちになる習慣になります。できることから少しずつ始めてみてください。
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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