19/08/07
東京23区の平均年収ランキング! 10人に1人が経営者の区がトップ、平均年収は?
多くの人が集まる東京23区には、世界でも有名な企業や商業施設などが立ち並んでいます。東京都の人口(推計)によると、2019年6月には約1390万人が暮らしています。
今回はそんな東京23区の、区ごとの平均年収(所得)を、総務省の資料を使って算出しました。ランキング形式で紹介します。
第5位:目黒区 615万円
第5位は目黒区の615万円です。
LIFELL「2019年LIFULL HOME'S住みたい街ランキング首都圏版」で第1位、SUUMO「住みたい自治体ランキング関東版」で第3位となっている目黒区には、自由が丘のようにおしゃれなカフェなどのお店が並んでいたり、春になると目黒川に桜が満開になったりと素敵な場所がたくさんあります。落ち着いた雰囲気で治安もいいので人気のエリアです。
また品川区、港区、渋谷区などに隣接していて交通の便もよく、通勤にも便利なことも人気の理由です。保育施設や学童保育クラブも多く、共働き夫婦にも支援があります。
第4位:中央区 647万円
第4位は中央区の647万円です。
中央区には銀座、日本橋などの商業地や歌舞伎座や明治座などに日本文化に触れることのできる地域、月島や勝どきなどの高級マンションが立ち並ぶ地域もあります。東京の中心に位置し、交通の便がいいので通勤時間も短くて済みます。今後、丸の内や大手町、八重洲、日本橋エリアは再開発で大きく変わることでしょう。とくに東京駅八重洲では2022年頃には小学校やバスターミナル、オフィス、ホテルなどが入る複合施設が開業します。
また、中央区の住民の平均年齢は41.85歳と、23区中最も若くなっています。人も街もこれからの成長が楽しみな区です。
第3位:渋谷区 851万円
第3位は渋谷区で851万円です。4位の中央区と比べて200万円以上も多くなっています。
渋谷区といえば渋谷や原宿など若者の街という印象がありますが、恵比寿や広尾といったおしゃれで落ち着いたエリアもあります。渋谷駅前の再開発が進み、渋谷ストリームや渋谷スクランブルスクエアのオープンも控えています。商業施設としてだけではなく、多くのオフィスが入居を予定しています。人気のレストランやカフェなどもあり、多くの人が集まってくることでしょう。
また高級マンションも数多く存在し、高所得者が好んで住んでいるようです。東京商工リサーチの企業データベースから抽出、分析した「東京23区社長の住む区」(2016年12月調べ)によると、渋谷区にはITベンチャー系の経営者が多く住んでいるそうです。
第2位:千代田区 999万円
第2位は第3位と140万円もの差をつけた千代田区です。
千代田区は東京23区のほぼ中心に位置しています。また、皇居はもちろん、国会や首相官邸、最高裁判所などの官公庁も多くあります。さらに、大手町や丸の内などには、大手企業の本部が軒を連ねます。
ビジネス街の印象が強く、昼と夜の人口の差が一番大きい区としても有名です。実際に千代田区の人口は令和元年6月現在では約6万4890人と、23区内でも一番少なくなっています。そのなかで、こういった所に勤める人が多く住んでいるため平均収入も高めなのでしょう。なお、前出の「東京23区社長の住む区」では千代田区は23区内で最下位。エリートビジネスマンが多く住んでいる街と言えるかもしれません。
第1位:港区 1126万円
第1位は港区。23区内で唯一平均年収が1000万円を超える区です。
港区にはオフィスや商業施設、各国大使館や住宅などがあります。特に住宅では高輪、麻布、白金台といった高級住宅街があることも特徴です。一軒家よりも高層マンションが多く、家賃も高めです。LIFULL HOME'Sによると、ワンルームマンションの家賃相場は13万円と23区内でもトップです。部屋面積が広くなれば、必然的に家賃の相場も上がっていきます。
また、港区は経営者が住む街として有名で、「東京23区社長の住む区」では人口比率で見ると約10人に1人が経営者だと紹介しています。
港区は交通の便が良いという特徴もあります。品川駅などのターミナル駅があったり、羽田空港まで短時間でいくことができたりと、出張の多いビジネスマンにとっても便利なのかもしれません。さらに、2020年春には高輪ゲートウェイ駅も開業し新たな街も形成されます。
●東京23平均年収ランキング
※総務省「課税標準額段階別平成30年度分所得割額等に関する調」より「課税対象所得÷納税義務者数」にて算出
注目エリアは第6位の文京区
個人的には、第6位の文京区に注目しています。
文京区は六義園や小石川後楽園、東大植物園など自然が多く、住環境の良いエリアです。また東京大学やお茶の水女子大、東京医科歯科大学など有名大学があります。私立中学私立高校も数多く存在し、国立小学校も3校存在します。
子供の教育のために、行政も教育熱心な文京区に引越しをする人もいるくらいです。子供の教育にお金をかけられるということは、当然年収も平均的に高い人たちが多く集まるということです。また、文京区は治安のいい区として知られていて、街全体が落ち着いていて住みやすいというのも魅力の一つです。
まとめ
上でも多少触れましたが、上位の地域にはお金をいっぱい稼いでいるような有名企業の経営者や会社員が多く住んでいる傾向があります。
とはいえ、平均年収はあくまでひとつの指標であり、住みやすさに直結するわけではありません。23区に住みたいという方は、自分の生活を振り返ってみて、より住みやすいところを探してみることをおすすめします。
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黒須 かおり ファイナンシャルプランナー(CFP)
女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー
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