19/02/07
【歴女の投資術】Youtuber人気で株価3倍に 「UUUM」3つの魅力
歴女の投資ファイル9の巻 UUUM<3990>
小さなベンチャー企業が、これまでなかった独創的なサービスや商品を世に送り出し、大企業へと成長するー投資で勝つにはまずは歴史から。このシリーズでは、様々な企業(銘柄)の歴史をご紹介いたします。
その1:マーケットも大注目の成長企業
UUUM(ウーム)<3990>は、HIKAKINやはじめしゃちょー、佐々木あさひなどトップユーチューバーを多数抱える業界初のYoutuber(ユーチューバー)専門のプロダクションです。
7000以上の所属Youtubeチャンネルに対して、マネジメント、動画作成サポートなどを提供。ゲーム・メディアやマーケティングも手掛けています。月間再生数は30億回を上回るなど(2019年3月期第2四半期資料)、その影響力は計り知れず、テレビに迫る勢いとなっています。
2017年8月に東証マザーズに上場、株価は2018年の7月から約半年で3倍になりました。
その2:若きカリスマ経営者のユニークな方向転換
マーケットも大注目するUUUMの代表取締役・CEOは鎌田和樹(かまだかずき)氏です。
鎌田氏は19歳で光通信に入社。
店舗開発・運営、アライアンスなど多岐にわたる分野で実績をあげ、2011年よりイー・モバイル一次代理店の責任者を務めます。
数々の功績を残した後、孫泰蔵氏との出会いから衝撃をうけベンチャーの道へ入ります。
孫泰蔵氏はソフトバンク社長である孫正義氏の弟で、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の創設者。
周りの若い人がどんどん独立していく中、その孫氏に「起業したほうがいいよ」と背中を押され、鎌田氏も起業を決意し会社を辞めます。
ほどなくしてHIKAKINと出会い、Youtubeの面白さに目覚め、ユーチューバーが紹介した商品を売る「オンセール」を29歳で起業。
しかし、思ったより手ごたえがないまま、Youtuber達と仕事するうちに、彼らが商談の進め方や契約の結び方などで困っていることに気が付きます。彼らをサポートしたいという想いから、Youtuberのマネジメント業に方向転換を決意、同時に社名もUUUM(ウーム)に変更しました。
これまで、Youtuber自身が行っていたマネジメントを代行することで、Youtuberはコンテンツに集中でき、UUUMは動画の面白さを世に広めることができたのです。
ちなみにUUUMの社名の由来はうなり声。何か良い名前はないかと「うーむ」とうなったところ、「それいいね!」 と採用となったそうです。
(参考:https://www.uuum.co.jp/)
その3:好業績を背景にさらなる利益の成長も?
UUUMはそのユニークなビジネスモデルに加えて、好業績も株価絶好調の材料となっています。
19年5月期の第2四半期の営業利益は前年同期比2.8倍の7.2億円の大幅増益となり、同社は通期の予想を8.5億円から11億円(+53.5%)に上方修正しました。
動画広告市場が前年比+34%で拡大する中で、UUUMは同+73%と動画広告市場を上回る勢いの成長を続けています。
現在、UUUMの時価総額(株価×発行株数)は1000憶円以上で、アミューズ<4301>やエイベックス<7860>を超えています。(2019年1月28日現在)
しかし利益面ではアミューズの営業利益38億円(2019年3月会社予想)には及びません。マーケットはアミューズを超える同社の利益成長を期待しているのが分かります。
UUUMの企業理念は、「セカイにコドモゴコロを」。
今までにない楽しみを生み出し、人々に「新しい体験」を提供し続けるUUUMに今後も目が離せません。
*本記事で紹介する個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。購入する場合は自己責任でお願い致します。
【関連記事もチェック】
・街パト株式投資術〜東京・銀座で儲かる銘柄を見つける3つの極意〜
・【歴女の投資術】35周年で過去最高益「オリエンタルランド」3つの魅力
・街パト株式投資術〜海外旅行先で儲かる株の銘柄を見つける3つの極意〜
・「山崎50年」でキャピタルゲインを手に入れる 注目の現物資産への投資とは
・基準価額が「高いもの」と「低いもの」、買い得な投資信託はどっち?
岡田 禎子 「投資は面白い」がモットーなFP日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴しさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、執筆とセミナーなどで活動中。
TVドラマ「インベスターZ」の脚本協力なども行なっています。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう