19/02/01
街パト株式投資術〜東京・銀座で儲かる銘柄を見つける3つの極意〜
投資のアイディアは街に出てこそ、ピンとくる。このシリーズでは、投資歴ゼロのOLすみれと2つ先輩の投資歴3年の理子と一緒に、スマホ片手におしゃべりしながら儲かる銘柄を探して街パトします。今回は東京・銀座です。
その1:銀座でインバウンド(訪日外国人)の動向をチェック
すみれと理子は、東京・銀座のGINZA SIX地下にある京都宇治総本家のカフェスタンドで抹茶ソフトクリームを食べています。
理子「はんなりした味で美味しい〜」
すみれ「さすが銀座。すごい人ですね。外国の観光客も多いし」
理子「銀座は2015ー2016年頃の中国人の“爆買い”が減ってしまい、百貨店をはじめ苦境に立たされたけど、2017年のGINZA SIXオープンで風向きが変わったわね。さらに昨年の東京ミッドタウン日比谷、銀座ソニーパークのオープンと話題の集客スポットが増えて、外国人だけではなく国内の観光客も増えたわ。例えば松屋<8237>は銀座店の売上高は5ヶ月連続で前年実績を上回っているし(2018年12月売上報告)、今後もホテルのオープンラッシュでますます増えそうね」
その2:トレンドは“モノ”から“コト”消費へ
二人はファンケル銀座スクエアの前へー。
すみれ「ファンケル<4921>は外国人に大人気ですね!」
理子「同社や資生堂<4911>など日本の化粧品はインバウンド(訪日外国人)銘柄の本命ね。日本で買った化粧品を帰国してECサイトで購入する、この流れから化粧品株は昨年大きく値を上げたわ」
すみれ「でも先輩。インバウンドってあまり耳にしなくなった気がしますけど?」
理子「“爆買い”の減少でインバウンド関連銘柄も大きく下落したけど、訪日外国人観光客の数は年々着実に増加を続けているの」
出所:日本政府観光局
すみれ「えっ、そうなんですね!」
理子「ただ内容をみると、訪日旅行消費に占める買物代の比率が2015年の41.8%が16年は38.1%、17年は37.1%、18年は34.7%(速報値*観光庁訪日外国人消費動向調査より)へと年々低下しているわね。その分、宿泊費や飲食費、娯楽サービスが増えている。消費のトレンドが、買い物(モノ)から体験(コト)に変化してきているってことね」
その3:インバウンド関連銘柄とは?
すみれ「2020年のオリンピック、2025年の大阪万博も追い風ですね」
理子「訪日外国人がどんな消費行動をするのか、ニーズを把握すれば儲かる銘柄が見えてくる。例えば、外国人がまず困るのが言葉。訪日外国人の接客ツールとして東京ミッドタウン日比谷でも使われている通訳機『ポケトーク』 のソースネクスト<4344>が注目ね。株価も好調に推移しているし」
すみれ「『世界とポケトークしよう!』 ですね!」
理子「 “コト”消費では、サンリオピューロランドを運営するサンリオ<8136>や着物レンタルの和心<9271>、クルーズ旅行サイト予約のベストワンドットコム<6577>なども面白そう」
すみれ「日本でしかできない感動体験をアピールする会社は注目ですね。旅行といえばお土産とか?」
理子「土産物のお菓子といえば、寿スピリッツ<2222>。地域限定ブランド菓子製造販売の会社で、国際線ターミナル免税エリアでの販売に力を入れている。インバウンド関連として、過去にテンバガー(株価が10倍になった株)を達成したこともあるの」
すみれ「夢のテンバガーですか! “爆買い”から“コト”消費へ、変化したインバウンドに再び注目ですね!」
*本記事で紹介する個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。購入する場合は自己責任でお願い致します。
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岡田 禎子 「投資は面白い」がモットーなFP日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴しさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、執筆とセミナーなどで活動中。
TVドラマ「インベスターZ」の脚本協力なども行なっています。
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