24/03/01
【新NISA】株主優待と配当金「ダブルでお得」3月権利確定銘柄3選
新NISAが始まって2ヶ月、日本株への投資は日本国内にとどまらず円安の影響を受けて海外からも人気が高まっています。3月は決算月の企業がたくさんあるので、どの株を購入するか見当がつきにくいものです。
そこで今回は、数ある銘柄のなかから株主優待はもちろん配当も高い3月権利確定の「ダブルでお得」な銘柄を3つ紹介します。
新NISAなら株主優待をもらいながら配当金も非課税で受け取れる!
2024年にスタートした新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの投資枠を利用して運用益非課税の投資ができます。このうち、株式投資ができるのは成長投資枠。成長投資枠では、年間240万円までの投資で得られた利益が生涯にわたって非課税にできます(成長投資枠における生涯投資枠は1200万円まで)。株の値上がり益はもちろん、株から得られる配当金も非課税です。
ですから、新NISAの成長投資枠で株主優待と配当金がダブルでお得な銘柄を購入しておけば、株主優待をもらいつつ、配当金も非課税で受け取れるというわけです。
3月に権利確定を迎える「ダブルでお得」な銘柄の中から、新NISAで狙いたい銘柄を3つ紹介します。なお、データは2024年2月29日時点、断りのない限り100株あたりの金額・内容を示しています。
株主優待+配当金銘柄①:第一交通産業(9035)
タクシー業界の最大手です。買収をテコに全国展開しています。不動産、金融事業を拡大しており沖縄でバス事業もおこなっています。タクシーは全国的に迎車・配車料金を上乗せするなど値上がりが続いているためタクシーユーザーに嬉しい銘柄となっています。10万円以下で投資できる、気軽に買える銘柄です。
・株価 880円
・最低投資額 100株 8万8000円
・予想配当 2500円
・予想配当利回り 2.91%
・権利確定 3月、9月
【株主優待】
自社タクシークーポン券 1000円相当
※タクシークーポン券は、券面額の範囲内で「カタログ掲載商品」に引き換えたり、「那覇バス・琉球バス交通」の指定営業所にて沖縄県内ICカード『OKICA』にチャージしたりできます。
【配当】
筆者作成
株主優待+配当金銘柄②:愛知電機(6623)
明証プレミア市場に上場している中部電力系の変圧器メーカーです。柱上変圧器に強みがありモーター応用製品など多角化もしています。株主優待は3000円相当の選べるカタログギフト。お米・お肉・お魚などの食品、洗剤やタオルといった日用品のなかから1つもらえます。
・株価 3980円
・最低投資額 100株 39万8000円
・予想配当 1万6000円
・予想配当利回り 4.02%
・権利確定 3月
【株主優待】
3000円相当の選べるカタログギフト
※100株以上を1年以上継続保有した株主のみに贈呈
【配当】
筆者作成
株主優待+配当金銘柄③:第一興商(7458)
業務用通信カラオケ「DAM」で業界首位となっています。カラオケの直営で「ビッグエコー」があり飲食店も運営しています。優待は200株以上の保有が条件となっていますが、カラオケルームの優待券が年1万円分もらえるので、カラオケ好きな方にぴったりな銘柄です。
・株価 1936円
・最低投資額(200株)38万7200円
予想配当 5700円(200株で11400円)
予想配当利回り 2.94%
権利確定 3月、9月
【株主優待】
200株以上保有:株主ご優待券5000円分(500円×10枚)が年に2回
※第一興商グループが運営するカラオケルーム「ビッグエコー」や「カラオケマック」、「楽蔵」「ウメ子の家」「じぶんどき」などの飲食店舗で利用できます。
【配当】(100株当たり)
筆者作成
株主優待銘柄はどこで買うの?気をつけることは?
株は証券会社で購入します。新NISAの口座は銀行や郵便局でも開設できますが、銀行や郵便局では株が購入できませんので、新NISAで株主優待銘柄に投資したい場合は証券会社に口座開設しましょう。証券会社に口座開設ができたら、各社の権利確定日の2営業日前(権利付き最終日)までに株主優待銘柄を購入して、保有しておきましょう。
株主優待の品は、口座開設した住所に送付されます。引っ越しした場合、証券会社に住所変更手続きをしておかないと株主優待が届かない事態になってしまうので注意が必要です。
また、株主優待には優待品そのものが送付されるものもありますが、今回紹介した愛知電機のように、カタログギフトの場合もあります。この場合、欲しい商品を選ぶ必要があります。この申し込み期限がうっかりすぎてしまうと、優待はもらえません。
長期保有を条件にしている銘柄の場合、同じ株主番号で一定期間株を保有することで株主優待がもらえるようになります。もしも課税口座(特定口座または一般口座)で保有している銘柄を新NISAで買い直す場合は、先に新NISA口座で株を買い直してから課税口座の株を売るようにすると、株主番号が変わりません。先に課税口座の株を売ってから新NISA口座で株を買い直すと、株主番号が変わってしまい、長期保有の期間がリセットされてしまいますのでご注意ください。
株主優待・高配当の銘柄への投資は、低金利時代に魅力的。ぜひダブルで手に入れることを検討してみてくださいね。権利付き最終日が近づくと株価が上昇傾向になり、高値掴みとなる可能性もあるので、欲しい株主優待があるなら早めに購入しておくことをおすすめします。
*本記事で紹介した個別の銘柄については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄の株式等の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願い致します。
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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