19/07/14
20年で2000万円は作れるのか!? つみたてNISA(積立NISA)でお金は勝手に増えていく!
2018年よりスタートした「つみたてNISA(積立NISA)」。
NISA同様、投資で得られた利益に対する税金を非課税にできる制度ですが、つみたてNISA(積立NISA)は、積立投資専用の制度です。非課税の恩恵を受けながら、定期的にコツコツ投資をすることでまとまった金額を手にすることも夢じゃありません!
今回は、つみたてNISA(積立NISA)についてお話しします。
「つみたてNISA(積立NISA)」って何?
2018年からスタートしたつみたてNISA(積立NISA)ですが、NISAと同じく、投資で得られた利益に対する税金を非課税にできる制度。毎年の非課税投資枠は40万円、非課税期間は20年と最大800万円(40万円×20年)の投資から得られる利益を非課税にすることができます。
また、つみたてNISA(積立NISA)で買える商品は、金融庁が厳選した商品から選ぶようになっています。金融庁が選ぶ商品は「長期」「積立」「分散投資」に適した、個人が資産形成をする上で適切と認めた一定の投資信託(一部ETFもあります)です。
現在販売されている投資信託は約6000本もあることを考えると、初心者にとっては、その中から自分にあった商品を選ぶのは至難の技と言えます。この点、つみたてNISA(積立NISA)では金融庁の厳しい基準をクリアした商品に限定されているので、初心者の方にとっても選びやすく、投資をスタートしやすいといえるでしょう。
20年で2000万円をつくるなら年8%以上の運用が必要
人生を生きる上でさまざまなお金がかかります。一昔前は、お給料も右肩で増え、預金金利も今では想像もつかないくらい高金利だったので、家計でやりくりした余剰資金を銀行に預けておけばお金が増えました。ところが、現在の普通預金の金利は0.001%。これではお金は増えません。
国も高度経済成長時代は、余力があったので、年金を始め、私たち国民に手厚い社会保障を用意してくれました。しかし、国も余力がなくなっている今、税制優遇という特典はつけてあげるから、自分自身でお金を増やしてねというのが国の本音。
ですから、私たちは、つみたてNISA(積立NISA)などの税制優遇を受けられる制度を活用して賢くお金を増やしていく必要があるのです。
実際、投資をするのとしないのとではお金の増え方は大きく違います。
例えば、普通預金に毎月3万3000円を20年間積み立てた場合、ほぼ利息がつかないので、20年後には、積立元本の792万円程度と考えるのが現実的。
一方で、年利4%の投資信託で20年間運用できれば、20年後は約1210万円、年利8%の投資信託で20年間運用できれば、20年後は約2018万円となり、普通預金に預けておくよりも、約400万円、約1220万円も増える可能性があります。つみたてNISA(積立NISA)であれば、利益に対しても税金がかからないので、コツコツお特にお金を増やせというわけです。
では、自分に合った投資信託を選ぶには?
お金を着実に増やすには、商品選びが重要です。つみたてNISA(積立NISA)の商品は、金融庁が厳選した商品とはいえ、何を選べばよいのかわからない…という人も多いはず。
商品選びは簡単ではありませんが、最低限「投資対象」「運用方法」「コスト」「過去の実績」を確認して選ぶようにしましょう。
●投資対象
投資対象については、株式や債券、不動産など投資する「資産」に加えて、国内・海外、先進国、新興国など投資先の「地域」も確認しましょう。投資対象によりリスクとリターンに大きな違いがあります。
●運用方法
次にインデックスなのか、アクティブなのか運用手法を確認。アクティブは「この人ならお金を託せる」とファンドマネージャーを目利きする必要があります。初心者は主な指数に連動して運用されるインデックスから始めると値動きもわかりやすくていいですね。
●コスト(主に信託報酬)、運用実績
次にコストですが、特にインデックスを選ぶ場合、同じ指数に連動して運用することを目的としているので、コスト(主に信託報酬)が安い方が断然お得です。また、過去の実績が将来にわたって約束されるものではありませんが、過去の運用実績が安定しているものを選ぶとよいでしょう。つみたてNISA(積立NISA)の商品は低コストの商品ラインナップなので、有利な制度です。
他にもつみたてNISA(積立NISA)を活用する上で大切なポイントは多々あります。
今回紹介できなかった、つみたてNISA(積立NISA)の、口座開設の方法、商品選びの詳細な方法、つみたてNISA(積立NISA)商品ガイドや、年齢別のポートフォリオなど、拙著『つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!』(スタンダーズ)で詳しく説明していますので、ぜひ手に取っていただければと思います。
つみたてNISA(積立NISA)おすすめ金融機関4選
つみたてNISA(積立NISA)スタートにぴったりの金融機関をご紹介します。
● SBI証券
・ほとんどの投資信託を網羅。有力商品を選びやすい
・毎日・毎週・毎月・複数日・隔月の5つの購入タイミングを選べる
・SBIハイブリッド預金を使うと入金・出金がスムーズ
● マネックス証券
・取扱商品が100本以上。100円から購入可能
・チャットによる質問対応、パソコン出張サービスなどサポートが充実
・アプリ・パソコンツールが豊富で使いやすさに定評
● イオン銀行
・イオン内に店舗があるため、買い物ついでに立ち寄れる
・年中無休で夜21時まで営業(一部例外あり)のため、相談しやすい
・「イオン銀行Myステージ」のポイントが貯まり、普通預金金利がアップ
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高山 一恵 ファイナンシャルプランナー
(株)Money&You取締役。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学文学部卒業。NHK「日曜討論」「クローズアップ現代」などテレビ・ラジオ出演多数。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」運営。「はじめての新NISA&iDeCo」(成美堂出版)、「マンガと図解 はじめての資産運用」(宝島社)など書籍100冊、累計180万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。住宅ローンアドバイザー。X(旧Twitter)→@takayamakazue
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