19/07/07
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)のオススメ金融機関はこの3社
老後の資金作りに最適なiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、基本的に現役世代はほぼ誰でも加入できるようになりました。老後の資金が2000万円不足するとの金融庁報告書が話題になってから、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)にはさらに関心が集まっているようです。
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)には、銀行や証券会社、生命保険会社などで加入できます。では、数ある金融機関のなかから、どこを選べばいいのでしょうか。
今回は、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)を始める金融機関選びのポイントと、オススメの金融機関をお伝えします。
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の金融機関選びのポイント
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)を始める金融機関選びのポイントは次の3つです。
●iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の金融機関選びのポイント1:口座管理手数料が安いところを選ぶ
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)に加入すると、2種類の手数料がかかります。加入時に1度だけかかる加入時手数料と、加入後に毎月かかる口座管理手数料です。
加入時手数料は2829円(税込)。国民年金基金連合会に支払う口座開設手数料です。これはどこで加入しても必要な費用です。しかし、金融機関によっては、これに上乗せして手数料がかかる場合がありますので、必ずチェックしましょう。
加入後に毎月かかる口座管理手数料も、どの金融機関でも171円(税込)はかかります。これは国民基金連合会と事務委託先金融機関に払う分なので安くすることはできません。しかし、こちらも金融機関によっては上乗せの手数料がかかる場合があります。無料のところもありますが、最大で600円程度までと、幅があります。
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は60歳まで積み立てる、長期の運用です。毎月のコストの違いは少額に思えても、総額で考えると大きな差となります。ですから、口座管理手数料は安いところを選びましょう。
●iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の金融機関選びのポイント2:信託報酬の安い商品があるところを選ぶ
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の資産運用には、定期預金や保険といった元本確保型の商品もありますが、リスクをとりつつもリターンを目指すなら、元本変動型の商品、投資信託がオススメです。
投資信託では、保有中に信託報酬という手数料がかかります。これが安いものを選びましょう。
●iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の金融機関選びのポイント3:安心できるサービスがあるところを選ぶ
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は60歳までの長期間、お金を積み立てて運用をします。時には心配になることや、疑問点が出てくるでしょう。そんな時、相談しやすいサービスがあると安心です。フリーダイヤルやチャットサービスなどが充実しているといいですね。
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)に加入するならこの金融機関がオススメ!
以上の3つの条件をクリアする金融機関をピックアップしました。
●SBI証券(セレクトプラン)
口座管理手数料:月171円(税込・上乗せの手数料なし)
信託報酬(年率):0.13~0.29%の投資信託が19本
サービス:フリーダイヤルは平日、土曜日とも8~18時(固定電話)
携帯電話からは通話料有料の電話番号になります。
また、どんな商品を選んだらいいかわからない時は、いくつかの質問に答えるとオススメ商品を提案してくれる「SBI- iDeCoロボ」を利用できます。
●楽天証券
口座管理手数料:月171円(税込・上乗せの手数料なし)
信託報酬(年率):0.13~0.29%の投資信託が10本
サービス:フリーダイヤルは平日10~19時、土曜日は9~17時(固定電話)
携帯からは、通話料有料の電話番号もありますが、LINEトークを利用すると24時間いつでも問い合わせできるので大変便利です。
●イオン銀行
口座管理手数料:月171円(税込・上乗せの手数料なし)
信託報酬(年率):0.15~0.29%の投資信託が12本
サービス:フリーダイヤルは平日9~21時、土日祝は9~17時
フリーダイヤルを利用できない場合は、通話料有料の番号もあります。夜や日曜日も電話で相談できる点はいいですね。また、イオンショッピングセンターの店舗の窓口では、年中無休で相談ができます。
年末調整・確定申告を忘れずに
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、掛け金が全額所得控除になることがメリットのひとつです。これによって、所得税と住民税が安くなります。
ただし、この恩恵を受けるためには、会社員や公務員なら年末調整の時の手続きを忘れてはいけません。
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)に加入していると、毎年10月以降に国民年金基金連合会から「小規模企業共済等掛金払込証明書」が送られてきます。この証明書を添付して年末調整をします。
その結果、所得税を払いすぎていたら戻ってきますし、翌年の住民税が安くなります。
もし、年末調整の時に忘れてしまったら、確定申告をすれば大丈夫です。
また、自営業やフリーランスの人は、年末調整はありませんので確定申告で忘れずに申告しましょう。
せっかくいい金融機関を選んでも、年末調整や確定申告をしなければ、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)のメリットを生かせないことになってしまいます。
くれぐれも、忘れないようにしてくださいね。
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)おすすめ金融機関3選
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)スタートにぴったりの金融機関をご紹介します。
● 楽天証券
・口座管理手数料が業界最安水準
・取扱商品が豊富で低コストのラインナップ。
・専門家による投資情報が充実している
・LINEトークを利用すると24時間いつでも問い合わせできる
● SBI証券
・口座管理手数料が業界最安水準
・取扱商品が豊富で低コストのラインナップ。
・口座管理画面がシンプルで使いやすい
・いくつかの質問に答えるとオススメ商品を提案してくれる「SBI- iDeCoロボ」を利用できる
● マネックス証券
・口座管理手数料が業界最安水準
・取扱商品が豊富で低コストのラインナップ。
・チャットによる質問対応、パソコン出張サービスなどサポートが充実
・アプリ・パソコンツールが豊富で使いやすさに定評
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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