19/04/19
つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo(イデコ)など積立投資を始めたけど運用損!どうすべきかプロが解説
『マネラジ。』は株式会社Money&Youの頼藤太希と高山一恵がお金や働き方についてゆる〜く語るPodcast番組です。
今回のテーマは、「つみたてNISA(積立NISA)・iDeCo(イデコ)を始めたものの運用損!どうすればいい?」です。
煩雑な手続きを乗り越えて、ようやく積立NISAやiDeCoをスタートしたのにも関わらず、マイナスになってしまって(しまった場合)解約しようか心が揺れているあなたへ、お金のプロが、わかりやすく・ゆる~く語ります。
「マネラジ。」のPodcast購読者が1万人突破!!
頼藤太希(以下、頼藤) こんにちは。
高山一恵(以下、高山) こんにちは。
頼藤 ゆるーくマネーについて語るラジオ。
頼藤・高山 マネラジ。
(両者拍手)
頼藤 第77回ということで。そして皆さん、遅くなりましたが、明けましておめでとうございます!
高山 おめでとうございます!
頼藤 ・・・っていうのもね、おかしな感じですけど。
高山 もうかなりね、(時間が)あいちゃいまして。
頼藤 実は新年一発目ということで(笑)
高山 一発目でございます(笑)
頼藤 はい、すみません。収録している今日は、もう1月29日ということで(笑)。なかなかね、やっぱり忙しくて(笑)
高山 なかなか(笑)
頼藤 ただ・・・この『マネラジ。』、僕のFacebookでもお伝えしたんですけど、Podcast購読者が1万人突破と!
高山 そうそう、有難いよねー!
頼藤 あとはYoutubeでも(『マネラジ。』を)流しているんですけど、240名くらい登録してくださっていて、結構人気のコンテンツになってきたのかと。
高山 有難い有難い!
頼藤 色々『マネラジ。』の事を紹介してくださっているファンの方もいらっしゃって。
高山 そうなんですよねー!リアルファンの方。
頼藤 嬉しくて涙が出ました・・・!有難うございます!
高山 有難うございます。
頼藤 その方が言っていたのは・・・「マネラジ。は聴きやすくて面白いけど、欠点は“不定期配信”だと。
高山 そこはね…なんともスミマセン(笑)
頼藤 もっと定期的に流せるように頑張りますので、引き続き聴いて頂ければと思います。
高山 思います!
頼藤 2019年ということで、丁度この(第77回の)配信が2月くらいになりますけども。高山さん、2019年になってどうですか?
高山 2019年はそうですね・・・今の所、立てた目標を守れているって感じかな。
頼藤 おー!・・・え?(笑)
高山 え、何それ「え?」って!
頼藤 いや、その目標が何かわからないから(笑)
高山 あ、すみません!(笑)
頼藤 自己申告の目標であって(笑)
高山 そうですね~。
頼藤 ということで、銀行ってなんだっけ?ってなっちゃう。
高山 あ、すみません(笑)。これまた「ゆるいラジオ」ってリスナーの方に言われちゃう(笑)。うーん、色々(目標として)細かいのはあるんですけど、今年はFacebookとかTwitterとかブログとか頑張らなきゃいけないな、と。
頼藤 そうそう。昨年末くらいから、僕と高山はTwitterを頑張っていまして。僕のアカウントが「@yorifujitaiki」で、高山が「@takayamakazue」ってアカウントで呟いていますので。
高山 呟いてますね~!
頼藤 もし宜しければフォローして頂ければと思います。
高山 マメじゃないので…結構億劫なんですけど(笑)
マイナス状態の積立投資。続けるべき?途中でやめると損をする!データから見るシンプルな結論
頼藤 高山さん、最近のお仕事状況は?どんなテーマが多いですか?
高山 最近は講演が結構多くて。(テーマは)「女性向けにiDeCoと積立NISA」「人生100年時代を迎えてのライフプランとキャリアプラン」みたいな。。
頼藤 じゃあ(これまでと)変わらずって感じですか?
高山 変わらずですね。
頼藤 あとは、消費税が増税になるから「今のうちに買った方が良いもの」とか
高山 絶賛発売中の『Oggi(オッジ)』(2019年3月号)で特集やらせてもらってます。
頼藤 あんま変わらないですね(笑)
高山 なにそれ!(笑)
頼藤 あとは、最近は…2月から確定申告が始まるのでその(関連の)取材が多いんですけど、だからといって今日のテーマは確定申告じゃないんですけど(笑)
高山 ねー、なんだよこの前振り。長いぞ(笑)
頼藤 今日なんですけど…僕たち2017年から「iDeCoとか積立NISAをやった方が良い」って言ってたじゃないですか!それでリスナーの中にも始めた方が多いと思うんです。でもやってみて気づいたと思うんですけど、2018年ってどんどん相場が悪化していったじゃないですか。・・・ということは、2018年から始めた人はマイナスになっている状況なのかな、と。
高山 そうそう。これ結構言われるよね(笑)
頼藤 「積立NISAやiDeCoを2018年から始めたけど、今マイナスなんです。増やすために始めたのに、これはなんたることか!」と。
高山 はいはい。
頼藤 iDeCoは続けないといけない。途中で掛金を停止することはできても、売却することはなかなか…定期預金に変えることはできるけど、引き出すことはできない。積立NISAは売却して引き出すことはできるけど、マイナスになっているからどうしようか、という所だと思います。
高山 はい。
頼藤 ということで、今日のテーマは「相場が悪化しているけど、積立投資は続けるべきなのか?」です。
高山 おおー!良いテーマ!
頼藤 じゃあどうでしょうか、結論。まず先に。
高山 結論はね・・・そりゃ、続けるべきですよ!
頼藤 それは何故ですか?
高山 それはね・・・。私ね、そういう意味では2008年のリーマンショックあたりからずっと積立をやっている経験者ですから。
頼藤 あー!リーマンショック明けから?
高山 その前あたりから。
頼藤 あ、じゃあ始めた瞬間にマイナスになっちゃって・・・。
高山 そう。まさにそんな感じ。その頃「なんだよ~!」って感じになっていたんですけど、今結構、資産増えてますから!
頼藤 結構増えてる!?
高山 額は言わないですけどね(笑)
頼藤 何百万単位ってことですね(笑)
高山 ・・・結構増えてます(笑)
頼藤 積立投資は継続するってことがカギなんです。それはデータでも出ていまして。先日、三菱UFJ国際投信のセミナーに行ってきたんですけど、今は投資信託のほとんどって、海外の先進国に投資されている方が多いと思います。先進国と言っているんですが、実はその中身を見ると、半分くらい…50%くらいは米国株式なんですよ。
高山 そうですね。
頼藤 そういう事実があるんです。そして米国株式市場を代表する指数にS&P500っていうのがあります。三菱UFJ国際投信のデータでは、2016年12月末までの、20年間のS&P500の年率リターンは7.68%と出ているんですね。一方で、投資家たちのリターンは年率4.79%ということで、ギャップとして2.89%あるんですよ。S&P500が年7.68%で成長しているのに、投資家のリターンは4.79%しかなかった。これ、どういうことかというと、途中で売っているってことなんですよ。やめちゃってるんです。
高山 はいはい。
頼藤 積立投資を途中でやめると、全部の利益を得ることができないってことなんです。だからすごく勿体ないんですね。
高山 はい。
何年持ち続けるべき?景気サイクルから考えるプロの意見
頼藤 途中で相場が悪くなると売りたくなる時が来るんですけど、辞めずに続けるというのがまず重要と。積立投資は継続が重要ということなんですね。昨年末(相場が)悪化しましたけど、昨年末に限らず、今までもあったんです。日本の安定成長の終わりを告げたバブル崩壊、1990年。そしてインターネット起業の株価が急落したITバブルの崩壊、2000年。大体10年おきくらいに来ています。7~10年おきくらいに、そういうヘンなのが来るんですけども。
高山 はいはいはい。
頼藤 ・・・っていう具合に、大きく下落するタイミングは7~10年周期で訪れてきているんですよ。だとしてもS&P500は儲かってたじゃないですか!継続するっていうのがポイントなんですよ。積立投資の良いところは、価格が下がった時にはたくさんの口数を買い付けて、大きく上がった特には少ない口数なので、平均の購入価格がどんどん下がっていく。下がっていくと、少しでも価格が上がった時に利益がでやすくなると。
高山 そうですね!
頼藤 これはね~、やった方が良いんですよ。途中でやめない!
高山 そうそうそう
頼藤 まあ、継続投資っていうことでも「じゃあ何年持てば良いの?」ということですよね。何年間持てば良いんですか?
高山 仲良くしているセゾン投信の中野社長は「8年以上は持った方が良い」って言ってましたよ。複利の効果を享受できるって。
頼藤 僕は10年くらい持てば良いんじゃないかと思います。・・・というのは、先ほど紹介した株式市場のサイクルが7~10年というのがあるので。ちょうど下がって上がってが1サイクルと考えると、まあ10年くらい。その時には、プラスになっている可能性が高いんじゃないかというところです。ちょっと話が変わりますが、売るタイミングは…例えば目標金額が200万円貯めようというのが決まっていたら、それを達成した時に売却するっていうのでも良いと思うんですよ。
高山 結構利益出ていたら、一旦は利確(利益確定)っていうのもひとつの考え方ですよね。
頼藤 そうそう。もしくは結婚した瞬間に(積立投資を)始めて、結婚10周年の(記念)旅行の為に(売却して)も良いと思うし。金融庁のデータの中では、20年間保有すると運用成績は年2~8%の間に落ち着いて、元本割れする可能性が低くなるという指摘があります。
高山 なるほど。
頼藤 ・・・ということでまとめますと、セゾン投信の中野社長(の意見)は8年。8年というのは、株価のサイクルが7年というのがあるからということですね。ということで、長期に保有して頂くのが良いんじゃないかと。
高山 そうですね!
頼藤 短期で値上がり益を目指したいというのなら、株かFXしかないでしょ!
高山 それはそれしかないよね。短期間でお金儲けるにはね。
頼藤 僕はFX好きですけども。それは円安でも円高でも儲けられるからです。
高山 そう。どっちもチャンスがあるからね。
頼藤 一方、株は信用取引で空売りっていうのをしないといけないんで。
高山 なかなかそこはねー(手が出しにくい)!
頼藤 やりたくないですよねー!しかも空売りもちゃんとした銘柄じゃないとできない(空売りできる銘柄は時価総額が大きいものなど限られている)。
高山 ハードル高いよね。
頼藤 ということで今回のまとめなんですが「2018年、積立NISAやiDeCoを始めたけど損しちゃってるよ!大丈夫なのかい?」とう話ですが、まあ継続しましょうと。投資してすぐに利益がでるのは嬉しいことですけど、利益が出たり損が出たりを繰り返しながら、少しずつ利益が出る可能性が上がっていくのが積立投資の力です。皆さん、ドルコスト平均法や長期投資、分散投資等を理解してやり始めているので、それを貫いて、7~20年くらい持って頂くのが良いと思います。それで信じて続けることで「あー、あの時売らないで良かった」と思ってもらえると嬉しいです。
高山 私も2008年頃からずっと(積立投資を)やっていて、本当にお金増えたから。本当に良かったと思います。
頼藤 そういう経験があるからこそ、僕たちもこうしてお話ししているわけなので。ぜひ参考にして頂ければと思います。
(新刊のお知らせ)近づくビットコインの実用化。今のうちに知識を備えよう!
頼藤 ここで、1つお知らせを。新刊が出ます。
高山 おおー!
頼藤 (2019年)2月7日に仮想通貨の本を。。
高山 お!
頼藤 タイトルが『入門 仮想通貨のしくみ』。日本実業出版社から。
高山 仮想通貨ですか~。
頼藤 今、仮想通貨はブームが去りまして。価格も…ビットコインが一時期40万円を下回っていました。バブル絶頂期は250万円だったのが、いまや40万円(放送日時点)。
高山 ね、今さびしいですよね。
頼藤 この本は投資本ではなくて、そもそも「ブロックチェーン」ってなんだっけ?とか。あとは「51%攻撃」「リプレイアタック」ってなんなの?とか。あとは最近だと・・・仮想通貨が法定通貨と連動するコインとかあるんですよ。知らないですよね?
高山 何ですかそれ?何の通貨ですか?
頼藤 それはアメリカドルに連動した通貨もあるし、日本円に連動した通貨もあるんですよ。ステーブルコインって言われているんですけど。“安定させる”みたいな。
高山 へー。
頼藤 MUFGがつくる「coin」もあるし。今「MUFGコイン」から「coin」って名称変えたんですけど。そういったものもこれから出てくると思っています。仮想通貨を決済とか送金に活かそうというものが出てきているんですよ。現実味を帯びてきていると。
高山 なるほどね。
頼藤 客観的に、基本から裏側までを解説して、仮想通貨の全てを体系的に俯瞰できると共に、自分で考えて仮想通貨に投資する際にも役立つ1冊としております!
高山 ずっと手元に置いておきたい1冊って感じ?
頼藤 そういう感じでございます!
高山 なるほど!
頼藤 2月7日にでますので、ぜひご購入頂ければと思います!
頼藤・高山 お知らせでした~!
頼藤 というわけで、頼藤太希と。
高山 高山一恵が。
頼藤・高山 お送りしました。またねー、See You!
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Mocha編集部員T お金の知性を身につけるべく日々奮闘する台湾在住の女性編集部員。
『Mocha(モカ)』では、ひとりでも多くの女性がお金の知性を身につけ、自分らしい人生を送れるよう、マネーやキャリアに関する、旬な話題、著名人のインタビュー、お得な情報などを独自視点でお届けしています。
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