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18/01/01

家計・ライフ

お賽銭、お年玉、心づけ…年始にこそ知っておきたいマネーのお作法

年があらたまると、気持ちも清々しくなります。そんな気持ちを保つためにも、年始ならではのマナーはきちんと守っておきたいもの。特にお金に関するマナーは失敗したくないですね。
そこで今回は、普段は見過ごしがちなマネーのお作法について、確認しておきましょう。

お賽銭はいくらがいいの?

年始と言えば、まずは初詣です。お参りをする時にはお賽銭を入れますが、この「賽(さい)」とは、「神様からいただいた福に感謝してお供えするもの」という意味があります。

お参りで願掛けはしますが、お賽銭は決して「お願い料」ではありません。高額にしたからといって縁起がいいわけではなく、あくまでも自分の気持ちが大切。そして、必ず自分のお金を出しましょう。ちょうど小銭が無かったからといって、家族の財布から出されたお金をお供えしてもご利益は望めません。

お賽銭の金額は、心をこめて決めましょう。5円は「ご縁がある」と言われ縁起がよいとされています。5円玉2枚で10円にすると「重ね重ねご縁がある」の意です。また、21円や31円は割り切れないので恋愛成就や夫婦円満によいでしょう。

逆に縁起が悪いのは、10円玉1枚(遠縁になる)や500円玉(これ以上効果がない)など。奮発して500円を出しても、効果がないのではガッカリですね。

お年玉は多すぎてもダメ

年始の子供の楽しみ、お年玉。大人にとっては少々気が重いかもしれません。このお年玉、もともとは歳神様に供えた餅を年少者に分け与えたのが始まりと言われています。

歳神様とは、その年の福をつかさどる神様のこと。お年玉をいただくことは、歳神様からの福をいただくことにもつながっているのです。
金額は少なくてもよくありませんが、多すぎてもダメ。他の人とのバランスがとれるようにしましょう。およその目安を参考までにまとめました。

お年玉には新札を用います。あらかじめ銀行や郵便局で両替をしておくとよいのですが、最近はATMでもピン札が出てくることが多くなりました。
機械の中にできるだけ多くのお札を入れておけるように、新札を利用していることが理由のようです。お年玉用に分けておくと、わざわざ両替をしなくてよいので、ATMを使う時には心がけておきましょう。

心づけ・寸志はポチ袋に入れて

年始には和服を着る人も多いのではないでしょうか。美容院などの着付けを利用した時に、料金とは別に心づけ・寸志(すんし)を渡すこともあります。

美容院以外では、旅館に泊まる時の仲居さんに渡すケースも。ご祝儀というほど大げさなものではなく、金額は1000~5000円程度。封筒やポチ袋に入れるので、オシャレな和紙でできたポチ袋を財布に入れておくと、いざという時に役に立ちます。

紙幣が古くなったら新札と交換しよう

お年玉やご祝儀では新札を使いますが、お札はその後たくさんの人の手を渡ります。しかし、使い古してボロボロになった紙幣はほとんど見かけません。これは、新しい紙幣と順次交換しているからです。

日本銀行によれば、1万円札の平均寿命は4~5年程度、5千円札と千円札は使用頻度が高くいたみやすいため1~2年程度です。お札がボロボロになっても価値に変わりはありませんが、汚損・損傷などにより使用が難しくなったお札は、日本銀行で交換することができます。

もしも破れてしまっても交換できますので、万が一シュレッダーにかけてしまっても、あわてず取り出して可能な限り張り合わせて交換しましょう。破れて1部分しか残っていなくても、残った部分が3分の2以上なら額面全額と交換できます。3分の2未満なら半額ですが、5分の2未満の場合は交換できません。

クレジットカード、マネーカード、スマホ決済など、様々な場面でキャッシュレス化が進んでいます。しかし現金が不要になることは、まだ今のところ現実的ではありません。
貨幣・紙幣を大切に扱うことは、お金を大切にする心に通じます。現金の出番が多い年始には、お金の大切さを再認識できるよい機会になるでしょう。

タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)

36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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