24/05/08
【新NISA】クレカ積立上限10万円に!月3・5・10万円ならどのカードがお得?【金額別おすすめ】
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2024年4月以降、主要ネット証券を中心に「クレカ積立」の上限額を「月10万円まで」に引き上げる動きが見られます。これは2024年1月から始まった新NISAのうち、投資信託の積立投資ができる「つみたて投資枠」の年間投資枠が120万円に拡大されたためです。
これまでより多くの金額をクレカで積立投資できるようになれば、決済金額に応じて付与されるポイント数の増加も期待できるでしょう。そこで本記事では、主要ネット証券4社の実質的なポイント還元数を比較して、どの「証券会社×クレジットカード」がお得なのかを検証します。
新NISA開始を機に、クレカでお得に積立投資を始めたいと考えている方、どの証券会社を選べばよいか悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。
ネット証券各社のポイント還元はどうなる?
今回はSBI証券・楽天証券・マネックス証券・auカブコム証券の4社で、クレカ積立で得られる年間ポイント数を比較します。毎月3万円・5万円・10万円を投資した場合のポイント数から、年会費を差し引いた「実質的なポイント数」を下表でチェックしてみましょう。
<ネット証券各社の獲得可能ポイント数>
各社サイトを参考に筆者作成
●月3万円、月5万円の積立なら「マネックス証券×マネックスカード」
月3万円または月5万円を積み立てる場合、最もお得にポイントが貯まるのは「マネックス証券×マネックスカード」です。マネックスカードはマネックス証券が発行するクレジットカード。毎月の積立金額に応じて最大1.1%のポイント還元が受けられます。毎月の積立金額が5万円以下の場合は1.1%の還元率なので、月3万円で年間3,960ポイント、月5万円で年間6,600ポイントが貯まります。
年会費は初年度無料、マネックス証券のクレカ積立を含む年間1回のカード利用で次年度以降も無料になります。ショッピング利用でも1%のポイントが還元されるので、投資でも日々のお買い物でもお得に利用できるクレカといってよいでしょう。
ただしクレカ積立で貯まるマネックスポイントは投資信託の購入に使えるものの、街でのお買い物や他のサービスで利用するためには他社のポイントサービスへの交換が必要です。そのため、貯まったポイントをそのまま日々のお買い物でも使いたい方は、他の証券会社(クレジットカード)も検討してみてください。
●月10万円を積み立てるなら「auカブコム証券×au Payカード」
クレカ積立の上限である月10万円を積み立てる場合は、「auカブコム証券×au Payカード」が最もお得です。一律1%のポイント還元率なので、月10万円の積立で年間12,000ポイントが貯まります。au Payカードは、au携帯電話(スマホ、タブレット、Wi-Fiルーター等)など対象サービスの契約があれば年会費無料なので、auユーザーにとってはお得に利用しやすいでしょう。
また他のクレジットカードのように、クレカの年間利用額や毎月の積立額、銘柄などによってポイント還元率が変わらないので、ポイント還元のわかりやすさという点でもメリットがあります。
クレカ積立で貯まるPontaポイントは「ローソン」や「ケンタッキーフライドチキン」などの街のお店、「じゃらん」などリクルートグループが展開するサービスで使えるので、ポイントの使いやすさも問題ありません。
>>auカブコム証券はこちら
●三井住友カードのヘビーユーザーならSBI証券で最大3%還元
上表で紹介したクレジットカードのうち、ポイント還元率が最も大きいのはSBI証券で利用できる「三井住友カード プラチナプリファード」です。2024年10月買付分まではキャンペーンで5%還元、11月買付分以降は最大3%の還元が受けられます(上の表は2024年11月以降のポイント還元率で作成)。
ただし、2024年11月買付分以降、3%のポイント還元を受けるためにはクレカ積立を除く年間カード利用額が500万円以上必要で、300万円以上で2%、300万円未満で1%と、利用額に応じて還元率は下がっていきます。さらに年会費も3万3000円かかるため、クレカ積立だけのためにこのカードを作るのはハードルが高いかもしれません。
なお、三井住友カード・三井住友カードゴールドなどのカードでは、2024年11月買付分以降は年間カード利用額が10万円未満だとクレカ積立ではポイントが得られなくなる点にも注意が必要です。
すでに三井住友カードを持っている方や入会を検討している方で、クレカ積立以外でもメリットを得られそうな方は「SBI証券×三井住友カード」の利用を検討してみましょう。
SBI証券で利用できる三井住友カードの種類は豊富なので、カードを選ぶ際は三井住友カードの公式サイトで、ポイント還元率や条件をチェックすることをおすすめします。
>>SBI証券はこちら
●「楽天証券×楽天カード」で最大1%還元だが…
「楽天証券×楽天カード」で最大1%のポイントが貯まります。月10万円を積み立てる場合は「auカブコム証券×au Payカード」と同様、最も多くのポイントが貯まります。ただし代行手数料が年率0.4%未満の銘柄を積み立てる場合、ポイント還元率は0.5%に半減してしまう点に注意が必要です。
代行手数料とは、投資信託の残高から毎日一定の料率が差し引かれる信託報酬のうち、販売会社が受け取る手数料のことです。そもそも新NISAのつみたて投資枠の対象となる投資信託(主にインデックスファンド)は信託報酬が0.4%未満のものが大半なので、クレカ積立のお得さだけで見ると、他の証券会社(クレジットカード)に見劣りするかもしれません。
しかし、楽天カードは年会費永年無料で、基本的な還元率も1%とお得なカード。さらに楽天グループのサービスを利用することで楽天市場でのお買い物がお得になるので、楽天ユーザーの方は検討してみるとよいでしょう。
>>楽天証券はこちら
クレカ積立以外のメリットにも着目して選ぼう
上表の結果はクレカ積立のお得さに着目していますが、クレカ積立以外でもクレジットカードを利用する方、利用する予定のある方は、次のようなポイントもふまえてクレジットカードや証券会社を選ぶとよいでしょう。
●クレカ積立で貯まるポイントの種類
クレカ積立で貯まったポイントは漏れなくお得に活用したいもの。そのため、貯まるポイントの使いやすさは重要です。例えば、楽天ユーザーなら楽天ポイントが貯まる「楽天証券×楽天カード」、auユーザーならPontaポイントが貯まる「auカブコム証券×au Payカード」というように、メインで貯めているポイントで選ぶのも一案です。
なお、SBI証券でクレカ積立ができる三井住友カードではVポイントが貯まりますが、2024年4月22日からTポイントと統合されたため、今後は貯まったVポイントを旧Tポイント提携先でも使えるようになります。このような最新情報にも着目しつつ、自分がお得に活用できるポイントでクレカ積立できるようにしましょう。
●上位ランクのクレカで積み立てる場合は、その他のメリットにも着目
プラチナカードやゴールドカードなどの上位ランクのカードは通常年会費がかかるため、上表で紹介した「クレカ積立で貯まる実質的なポイント数」という点では、年会費無料のカードと比べてお得さは見劣りしてしまいます。しかし上位ランクのカードには、一般カードにはない以下のような特典やメリットがあります。
・一般カードよりポイント還元率が高い
・カード利用限度額が高い
・空港ラウンジの利用サービス
・ホテルやレストランの割引
・旅行傷害保険、ショッピング保険の付帯
・ステータスの高さ
そのため、クレカ積立だけでなくショッピングなど他の目的でも利用する場合は、このようなメリットも含めてお得に利用できそうなカードを選ぶとよいでしょう。
また、上位ランクのカードは一般カードと比べて審査のハードルが高くなる傾向があります。そのため、カードを申し込む人の属性(年齢や年収、勤続年数など)やクレジットカードの利用状況などによっては、必ず作成できるとは限らない点も留意しておきましょう。
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自分にあった「証券会社×クレジットカード」の組み合わせを選ぼう
ネット証券各社のクレジットカードによる積立上限額が引き上げられ、投資しながらお得にポイントを貯められるチャンスが広がりました。ただし証券会社によって利用できるクレジットカードやポイント還元率は異なります。さらにポイントの貯まりやすい上位ランクのクレジットカードは年会費がかかるため、それも含めてお得さを判断する必要があります。
ご自身が普段貯めているポイントや利用しているサービスなども含めて、最も便利かつお得な「証券会社×クレジットカード」の組み合わせを選びましょう。
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鈴木靖子 ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)
銀行の財務企画や金融機関向けコンサルティングサービスに10年以上従事。企業のお金に関する業務に携わるなか、その経験を個人の生活にも活かしたいという思いからFP資格を取得。現在は金融商品を売らない独立系FPとして執筆や相談業務を中心に活動中。
HP:https://yacco-labo.com
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