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23/08/14

家計・ライフ

「月収には含まれるが月給には含まれない」求人広告の月収と月給は何が違う?

「月収には含まれるが月給には含まれない」求人広告の月収と月給は何が違う?

求人広告で「月収」や「月給」といった単語を見かけるかと思います。これらの単語は似ているようですが、細かな違いがあります。きちんと意味を理解せずに転職をすると、「思ったより報酬が少ない」というミスマッチが発生する可能性があります。今回は求人広告の月収や月給といった単語の違いについて紹介します。

求人情報で見かける似た単語について解説

求人情報には、雇用形態、勤務内容、勤務地など、その会社で働くときの条件が記されています。そして給与も、具体的に記載されています。
下図は求人サイトの給与の情報例です。よく見てみると「月給」「月収」「年収」という単語が使われています。それぞれ何が違うのでしょうか?

●求人サイトの給与の情報例

筆者作成

●月給

月給は、「基本給」+「固定手当」の合計のことをいいます。 基本給とは、毎月決まって一定額が支給される、基本的な賃金のことです。また、固定手当とは、役員手当・資格手当・住宅手当・家族手当など、社員ごとに毎月決まって一定額が支払われる手当です。月によって変動しない給料をまとめたものが月給、というわけです。また、月給は税金や社会保険料などの控除前の金額です。

●月収

月収は、月給に、残業代やインセンティブなどの「変動手当」を足した金額です。図の例では、「月給23万円〜+各種手当+賞与年2回」となっています。月給のなかに固定手当は含まれていますので、「各種手当」は変動手当のことだとわかります。

モデル年収例にある23歳の場合は「月収25万円~」となっています。つまり差額の2万円は変動手当の可能性が高いことが読み取れます。もしくは、経験や年齢により加算された月給の一部も含まれているかもしれません。28歳の例では、年収や月収が増えていることもわかります。

ただし、月収は能力や努力により増やせる可能性もありますし、反対に想定より少なくなる場合もあります。「モデル年収例」も会社によってまちまちで、実際の社員の事例を掲載している会社もあれば、各種手当やインセンティブなども加えた最高金額を記載している会社もあるので要注意。保障された金額ではないことに注意しておきましょう。

●年収

年収は月収を12倍した金額に、賞与を加えた金額です。年収は、「総支給額」や「額面」と呼ばれることもあります。
図の23歳の方の場合、年収を12カ月で割ると、年収360万円÷12カ月=30万円となり、月収25万円より5万円多くなります。この差額は賞与などで一時的に増えたものという想像ができます。ただし、賞与は会社が「必ず支払わなければならない」ものではありませんので、賞与がなかったり、業績によって大きく上下したりすることがあります。賞与の有無や金額の基準は、前もって確認しておきましょう。

家計管理で大切な単語は「手取り額」

ここまで、求人情報の例をもとに、給与にまつわる単語について解説しました。ですが、これらの数字だけでは就職・転職後の生活の計画は立てられません。実際に銀行口座に給与として振り込まれる「手取り額」がわからないからです。

給与からは、税金(所得税・住民税)と社会保険料(健康保険・厚生年金保険・雇用保険・介護保険※40歳以上)が控除(差し引くこと)されます。そうして残った金額が手取り額として銀行口座に振り込まれます。

月収や年収といった金額を家計の収入として考えてしまうと、就職・転職後に想定よりお金が貯まらない、ということになりかねません。事前に正確な手取り額がわかればいいのですが、手取り額は扶養家族の有無、配偶者の収入、転職先の健康保険組合の保険料などによっても変わりますので、正確に知ることは難しいでしょう。毎月のおおよその手取り額は、月収の約70~80%と考えておきましょう。

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まとめ

月給と月収、似た言葉ではありますが、含まれる金額が違います。そして、毎月の家計管理においては、税金や社会保険料を引いたあとの手取り額が大切になることをご紹介しました。これから就職する方も、転職を考えている方も、求人広告をよく見て納得のいく就職先を探しましょう。

金子圭都 ファイナンシャルプランナー(CFP︎®︎)

学生の頃、親族の死をきっかけにお金について学び、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。お金の勉強をする女性コミュニティでイベントの企画・運営に3年間携わり、のべ200人以上のお金の悩みに寄り添う。その後独立し、お金の不安を安心に変えるマネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー。

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