23/03/09
年間2万円以上減らせる「お風呂」の節約術3選
光熱費の高騰が続く昨今。電気代だけでなく、ガス代の高騰も始まっています。東京ガスでは2022年10月以降、段階的に原料費調整額(原料費の変動に応じてガス代を調整する金額)の上限が引き上げられています。
冬は防寒対策のために光熱費が高くなりやすい季節です。特にお風呂はガス代の大半を占めているため、出来る限り節約したいポイントといえます。そこで今回は、お風呂で活用できる3つの節約術を紹介します。節約できる目安の金額もお知らせするので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
お風呂の節約術1:追い焚きの回数を減らして年6190円節約
お風呂の追い焚きはガス代が多くかかる原因の一つです。資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」によると、追い焚きの回数を1日1回減らすだけで年間約6190円※の節約が期待できます。1日に何回も入浴するご家庭にとっては、効果的な方法かもしれません。
追い焚きにかかるガス代はお湯の温度が低くなるほど高くなるので、家族の入浴の間隔を空けないなどの工夫をしましょう。浴槽にフタをしたり、アルミ素材の保温シートを利用したりして、お湯を冷めにくくする方法も有効です。
※2時間の放置により4.5℃低下した湯(200L)を追い焚きする場合
お風呂の節約術2:シャワーの時間やヘッドの交換で年6420円の節約
冬は体を暖めるためにシャワーの時間が長くなりがち。しかし、シャワーの出しっぱなしはガス代や水道代が多くかかってしまうため、できる限り時間を短くすることが節約の近道です。
こちらも資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」によると、45℃のシャワーを流す時間を1分間短くした場合、ガス代と水道代の合計で年間約3210円を節約できます。
毎回シャワーの時間を気にするのがストレスな方は、節水シャワーヘッドに交換するのもよいでしょう。節水シャワーヘッドは、シャワーの穴を小さくして水圧を上げて少ない水量で利用できるようにしたものです。メーカーや種類にもよりますが、一般的なシャワーと比べて30~50%程度の節水効果があると言われています。
例えば節水効果が50%のシャワーヘッドに交換した場合、先ほど紹介したシャワー時間の短縮と合わせると年間約6420円の節約が期待できます。
節水シャワーヘッドの代金は安いものなら1000円台から。節水効果が高いものや美容効果を兼ね備えているタイプは、1万円を超えるものもあります。節約できる光熱費と節水シャワーヘッドの代金を比較して、モトが取れそうなものを選びましょう。
お風呂の節約術3:電気・ガスのセットプランに変更して年9600円お得に
お風呂の光熱費の節約は、前述のように使うお湯の量や追い焚きの頻度を減らす方法が一般的ですが、電気とガスのセットプランに変えることで、光熱費を抑える方法もあります。例えば東京ガスの電気「基本プラン」では、新規に契約すると年間約9600円※の電気代がお得になります。
ただしセットプランのなかには、電気代の燃料費調整額(ガス代は原料費調整額)の上限を撤廃や引き上げているものも増えているので、切り替える際は注意しましょう。燃料費調整額(原料費調整額)とは燃料費・原料費の価格変動分を電気代・ガス代に反映させる仕組みのことです。
そのため、現在のように光熱費が高騰している時期は別々に契約したほうがお得になることもあるようです。プランを見直す際は、燃料費調整額や原料費調整額の上限が設けられているかチェックしたうえで検討することをおすすめします。「エネチェンジ」など、電気プランとガスプランを組み合わせて提案してくれる比較サイトもあるので、セットプランにこだわらず見直しを検討してみるとよいでしょう。
※戸建て3人世帯、2023年3月31日までに申し込んだ場合の目安
まとめ
お風呂の光熱費の節約は、おもにガス代や水道代を効率よく減らす鍵となります。今回紹介したお風呂の節約術をすべて実行すると、年間で約2万2210円の光熱費削減につながる結果になりました。
ただしこの金額はあくまでも目安で、お風呂の使い方や家族構成、使用しているガスの種類(都市ガス/プロパンガス)、契約しているプランなどによって節約できる金額は変わってきます。ぜひ、みなさんの始めやすいものからチャレンジしてみましょう。
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鈴木靖子 ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)
銀行の財務企画や金融機関向けコンサルティングサービスに10年以上従事。企業のお金に関する業務に携わるなか、その経験を個人の生活にも活かしたいという思いからFP資格を取得。現在は金融商品を売らない独立系FPとして執筆や相談業務を中心に活動中。
HP:https://yacco-labo.com
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