22/06/29
家計簿管理はコレをやるだけで、お金持ち
家計管理は、お金持ちに近づく第一歩。このご時世、家計の見える化・家計管理をしていないままだと、出費がかさんでいることに気づかず、「ゼイタクしているわけではないのに、なぜかお金が貯まらない」という状態になってしまいます。
貯蓄ができない家計から抜け出すためには、家計簿の活用は効果的です。
とはいえ、時間や手間はできるだけ少なく、効率的に管理したいものです。
今回は、今まで家計管理をしていなかった人でも始めやすい、家計簿管理についてお伝えします。
家計簿をつける前に決めておきたい3つのこと
家計簿をつけようと思ったら、家計簿を買ったり、家計簿アプリのダウンロードをしたりする前に、まずは決めておきたいことがあります。
家計簿をつける前に決めておきたいことは次の3つです。これらを考えてからのほうが、目的に合った家計簿を選べます。
●家計簿をつける前に決めておきたいこと1:家計費の項目は?
家計簿といえば、支出の欄に、食費、住居費、水道光熱費、日用品…といった項目の欄があります。家計簿の項目は、自分の家計に合っていることが大切です。
それを知るためには、まずは1カ月、ノートかスケジュール帳に、その日に買ったものと金額を書き出してみましょう。これは、本当の家計簿の準備です。
買ったものと金額は、あまり細かく書く必要はありません。たとえば、スーパーで食材を買ったとき、「牛乳218円、食パン168円」などとは書かなくて大丈夫です。スーパーで買ったのは食材だけですから、「スーパー1608円」のようにまとめて書きます。
1カ月記録してみて支出を種類別に分けたら、オリジナルの項目がうかびあがります。
この項目だけで家計簿をつけてもいいのですが、筆者のオススメは、項目に「特別費」を加えること。特別費には、「いつも買うものではないけれど、今回だけ特別に買った」というものをあてはめます。
それから、「その他」も必要です。家計簿をつけていて、どこに入れたらいいのかわからない支出があると、だんだん面倒になってきます。そしてほどなく挫折、というルートでは残念です。項目が決められなければ「特別費」か「その他」、と決めておくと続けやすくなります。
●家計簿をつける前に決めておきたいこと2:月末締め? それとも給料日締め?
家計簿をスタートするときに悩むのが、いつを締め日にするか。毎月1日に始めて月末で終わると、1カ月の収支が把握できてよさそうです。また、給料日締めにすると、給料でどのくらいやりくりできたかがわかりやすくなります。
どちらにしても、1カ月ごとに把握することには変わりありませんから、結論はどちらでもいいのです。しかし、あえて言うなら、収入が1箇所から、給料がメインの場合は、給料日締めにするといいでしょう。複数の収入がある場合は、月末締めがよいと思います。
●家計簿をつける前に決めておきたいこと3:キャッシュレス決済はいつの支出にする?
クレジットカードやQRコード決済、電子マネーでの支払いを、いつの支出にするかも決めておきましょう。オススメは、買った日の支出にすることです。レシートをもらうので、その日にしておけば記録もその都度できて、把握がしやすくなります。
支払日、つまり家計からお金を支出した日にする方法もありますが、クレジットカードだと何を買ったかわからなくなる場合がありますし、チャージ式のQRコード決済や電子マネーは、チャージした時にはまだ何に支出するか確定していません。管理が複雑になりますので、購入日の支出にしておきましょう。
自分に合う家計簿を選んで使ってみよう
ここまで決めたら、いよいよ家計簿選びです。
1カ月、家計簿の準備期間を作ることで、どんなふうに家計簿管理していくといいのか、イメージができあがっているので、家計簿選びはそれほど悩まず決められます。
冊子になっている家計簿を買ってもいいですし、ノートに線を引いて自作してもいいでしょう。手書きの家計簿はつけている実感が湧きますし、自由度が高いのが特徴です。
スケジュール帳や、家計簿アプリも便利です。スマホのアプリで写真を撮るだけで記録できるアプリも多く、手間がかからないのがメリットです。自分が記録しやすそうな家計簿を選んで使ってみましょう。
とはいえ、選んだ家計簿を一生使い続けなければならないわけではありません。この先、数カ月間使えそうなもの、と気軽に考えて大丈夫です。使ってみて不便なら、別の家計簿に乗り換えましょう。
家計簿で一番大切なことは「振り返り」をすること
さて、家計簿は何のためにつけるのか、改めて思い出してみてください。
家計簿の目的は、収支を把握して、削れる費用や無駄遣いを洗い出すことです。そして、節約して生まれたお金を、貯蓄や投資にまわして、将来のための資金づくりに生かすことです。
ですから家計簿で一番大切なのは、家計簿をつけて締め日で集計した後に「振り返り」をすることです。買わなくてもよかったもの、割高に買ってしまったものなど、見直して翌月に生かします。これだけで、確実にお金持ちに近づいていきます。
決して、家計簿をきれいにまとめることや、1円単位で細かくつけることがメインの目的ではありませんから、そういったことにエネルギーをそそぐのはほどほどにしましょう。
そして、1年たったらそこでも集計して、翌年のマネープランを考えます。
家計簿を振り返って、翌月や翌年のマネープラン=収支の予算が考えられるようになれば、もう家計簿管理の初心者ではありません。
まとめ
家計簿というと、それだけで難しそうと敬遠してしまう方もいるかもしれません。しかし、家計簿は家計を振り返り、将来の資金づくりに生かす大切なツール。自分の家計に合わせた項目だけ記録すれば、家計簿管理は意外とカンタン。しっかり活用していきましょう。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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