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24/06/02

家計・ライフ

貧乏人と金持ちの「投資」に関する決定的な7つの違い

貧乏人と金持ちの「投資」に関する決定的な7つの違い

お金に恵まれた生活を送れるかどうかは、それ相応の考え方や日々の行動によって大きく左右されます。お金持ちは、はじめから多くの資産を持っていた人ばかりではなく、ゼロから自分で築いた人もいます。お金持ちになりたいと思うのならば、お金持ちの考え方や行動から、人生を豊かにするコツを積極的に学んでいく必要があります。
今回は、お金持ちの行動から、人生の価値を最大化するポイントを探っていきます。

お金持ちは「お金に変わる学び」を重視する

コロナ禍の影響で、テレワーク導入が進み、働き方が変わりました。将来が不透明で不安なので、何か資格を取っておこうか、と思う人もいるでしょう。こうした自己投資において、1億円貯まるようなお金持ちとお金が貯まらない人とでは、スタンスや考え方が異なります。

お金が貯まらない人は、具体的にどうしていいかわからず、とりあえずスキルやテクニックといった枝葉の部分に投資しがちです。また他人からの評価がものさしになっている場合も多いものです。勉強においては、「いつか」または「いずれ」必要だからという心構えなので、がんばったものの達成感が得られず、お金に結びついていないことが見受けられます。資格をとったものの生かすことができない資格難民は、スタンスの違いから生まれています。

一方、お金持ちは、お金に変わる学びかどうかを重視します。まずは自分の専門領域を勉強し、自分の強みを強化します。その上で学んでどう行動するか、どう生かしていくかを考え、欲しい結果をイメージして、今必要なことに取り組みます。やみくもな努力はせず、目標に向かう意識や行動を点検しながら進んでいます。せっかくお金や時間、エネルギーを投資するのですから、学びの投資が回収できなければ、学んだところで意味がありません。お金持ちは、「お金に変わる学び」かどうか、成果とお金のことを真剣に考えて行動をします。このお金は、どのようなリターンを生み出すのかという発想を身につける必要があります。

お金持ちは健康への投資を怠らない

自己投資は、資格取得だけでなく、健康など他の面にも及びます。いくらお金を積んでも、健康はお金では買えません。日々の生活や生活習慣において健康を維持できるように、意識して運動など実践していくように心がけなくてはなりません、特に質の高い生活や仕事をするためには、心身ともに健康であることが基盤になります。ですから日々の食生活や運動などは、小さな差が大差につながります。特に成人病などは、「食べているもので病気が作られる」といわれています。

また、お金が貯まらない人は、節約の観点から健康よりも価格の安いものや手軽なものに目が行きがちです。時間に余裕がないと、ついつい冷凍食品やジャンクフードに食事が偏ります。病気については、予防に重きを置かないので、病気になってから受診し、入院や治療でお金がかかることになります。

一方お金持ちは、価格が安いからという理由を食品購入の判断基準にしていません。運動においても、日常に早朝の散歩を取り入れたり、出社の頻度が減ったおかげで増えた時間を運動にあてたりするなど、健康への投資を怠りません。また、病気になる前に検診を受け、予防に力を入れています。

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お金持ちは時間を浪費しない

時間はお金があろうとなかろうと、誰にでも平等に1日24時間与えられています。自己投資のための時間は、限られています。お金が貯まらない人は、仕事もダラダラ、時間があってもダラダラしてしまい、自己投資にかける時間を確保できないものです。

その点、お金持ちたちは、「時間=命」と考えます。時間を守れない人や遅刻する人は信用できない。遅刻する人は、相手の命を奪っていることに気づいてないといいます。時間と信用はお金以上に尊いとお金持ちは考えるのです。お金持ちは睡眠時間を確保し、休暇を上手にとって、体調を維持しています。そのために、時間を浪費することなく仕事をこなすのです。

特にお金持ちは、時間を有効活用するために、朝早く起きることを習慣にしている人が多いものです。自分の時間管理だけではなく、時間を有効に使うために、優先順位を決め、できないことや苦手なことをムリしてやらず、他人に任せます。すべてを自分でやらず、何をやらないかを明確にしています。また仕事は集中して行い、すき間時間をムダにしないように意識しています。一日の生活の中で、「重要ではない予定」に時間を奪われていないか振り返ってみましょう。

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お金持ちはバランスの取れたお金の使い方をする

お金持ちは、自分なりの判断基準を持ち、バランスの取れたお金の使い方をするのが特徴です。お金を貯めるために節約ばかりをするのではなく、必要だと思うものや好きなものには多少高価だとしても惜しみなくお金を使います。お金持ちは、お金は貯めるだけはなく、使って人の役に立つように循環させて、自分のところに大きくなって戻ってくるものだと考えています。ですから、お金は使っても減らないと感じられるのです。その代わりに不要なものやムダだと感じることには、1円でもお金を使わないという徹底ぶりです。

意外に思われるかもしれませんが、会社の経営者などは車を頻繁に買い替えている人がいます。そんなことにお金を使って…と思われる方もいらっしゃるでしょうが、実は減価償却費の関係で買い替えサイクルを短くしたほうが節税につながるのです。節税ができれば、投資で利益を上げたことと同じ役割ができます。

一方、お金が貯まらない人ほど、「安いから」「流行っているから」「期間限定」という理由で、ついつい買い物をしてしまいます。特にネットで簡単に注文でき、手元にすぐ物が届く通信販売が生活の中に浸透しています。お得なチャンスを取りこぼしたくないと感じて、罠にはまってしまった人は多いでしょう。しかしお金持ちは、こうした支出が無駄だと知っています。お金を貯めるには、お金の使い方のバランスを取ることが大切なのです。

お金持ちは高いコストの投資はしない

「貯蓄から投資へ」とよくいわれるようになりました。投資をするのなら、できるだけ儲かりそうな金融商品を購入したいと思う人も多いはずです。しかし、有名な銀行や証券会社が「これがおすすめです」という商品は、値上がりが期待できる商品ではなく、金融機関が売りたい商品であることも多いのです。金融機関は、お客さんに買ってもらうのなら、売る側が儲けの多い商品ならいうことなしと考えています。

手軽に始められる投資信託では、販売する会社、運用する会社、資産を管理する会社にそれぞれ手数料がかかるしくみになっています。お金が貯まらない人は、運用の中身を見ず、金融機関などの話を鵜呑みにして購入してしまうことも。結果として手数料が高くコストばかりがかかるものを選んでいることもあります。そのような場合、投資しているつもりでも、蓋を開けてみると、手数料に持っていかれ、全然資産が増えていないという結果に陥ってしまいがちです。

お金持ちは、少しの手数料の差が、運用において大きな差になることを知っています。購入前に売買手数料や信託報酬を確認するのは当然です。ですから投資をするなら、できるだけコストがかからないものを選びます。お金を増やすには、複利運用が基本です。手数料が安くなれば、全体的な利回りが上がることになります。

ユダヤ商人の格言に「甕(かめ)を見るな。中に入っているものを見よ」という言葉があります。外側はとても立派ですばらしい甕でも、中身が粗悪だったり、腐ったものだったりすることもあります。外見に惑わされず、中身を見なさいという意味です。

投資する際は、売るときに価値があるのか判断し、リセールバリューを見極めます。ときには足を運んで、実際に現物や投資物件を確かめることさえあるのです。買ったときが最高でも、売るときに価値が上がっていなければ投資になりません。

お金持ちの投資は長期・分散投資が基本

お金と上手につきあうためには、現在のことばかりではなく1年後、5年後も予測をしながら行動することが重要になります。さらに大きな資産を築ける人は、10年後のことも考えています。

一時的に相場が下落したとき、狼狽売り(下落を見て慌てて売ること)をする人は、お金の貯まらない人です。お金持ちは、狼狽売りをすることはありません。長期目線で投資している場合には、いずれ元の価格に戻ることを知っているからです。

また、儲かるからといって何かに「賭ける」というスタンスは、資産形成として好ましくありません。当たれば利益は大きいかもしれませんが、外れた場合には財産を失うことにつながります。いろいろな投資対象や金融商品、地域などに分散しておくことで、安定した収益が期待できます。

投資の格言で「卵は一つのカゴに盛るな」といわれています。複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、一つのカゴに盛った卵は割れてダメになったとしても、他のカゴは影響を受けずに済みます。投資では、平常心を保つことが重要なカギになります。守りと攻めのバランスを取りながら、失うことなく増やす姿勢が重要です。

お金持ちは時間とお金を味方につけた投資をする

お金持ちが時間をムダにしないことは先にも触れましたが、お金と時間の関係を知っておくこともお金持ちになるための重要な項目です。
お金の世界では、時間に値段がついており、お金を借りる期間が長ければ長いほど「金利」という手数料を払うことになります。

特に不動産の購入は高額なので、ローンを組んで購入することがほとんどです。自分のお金が貯まるまで待っていると、不動産が値上がりしてより多くお金を出さないと物件を買うことができなくなることがあります。この場合、金利を払いローンを組むことで、時間を買ったことになります。

しかし、値上がりの可能性が低いのに、単にお金がないからという理由でローンを組んで投資するのは危険です。お金持ちは、いかに自分のお金を使わずに他人のお金で最大限の利益が得られるかを計算しています。お金持ちはローンを組む場合でも、時間を味方につけるお金の使い方をしています。

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「ありたい姿」をイメージしよう

お金持ちの自己投資の考え方、さらには時間やお金の使い方の違いを紹介してきました。もし、「こんなにがんばっているのに、どうしてダメなのだろう」と思っているなら、自分の今の意識と行動を振り返ってみましょう。

現実は、自らの思いの結果だといわれます。格差社会だからムリだとあきらめていては、現状が変わることはありません。お金持ちは、意思しだいで、どうにでも変えられると思っています。「ありたい姿」をイメージしていれば、チャンスもつかむことができるでしょう。お金持ちの考え方や行動をできるところから取り入れれば、きっと未来の可能性が広がっていくはずです。

「地位は人を作る」といいます。周囲の環境によって、母親・父親らしくなったり、社長らしくなったりして、人の精神が形成されていきます。今、お金持ちでなくても、お金持ちのメンタルな部分や行動を身につければ、きっとお金と仲良くなれるはずです。

池田 幸代 株式会社ブリエ 代表取締役 本気の家計プロ®

証券会社に勤務後、結婚。長年の土地問題を解決したいという思いから、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。不動産賃貸業経営。「お客様の夢と希望とともに」をキャッチフレーズに2016年に会社設立。福岡を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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